世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2015年04月03日(金)

世嬉の一に新しい仲間が入社しました!

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桜がまだつぼみのままですが、今日は世嬉の一酒造の新入社員入社式です。

昨年入社した3名は先輩として参加しています。

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前列が昨年入社したスタッフと今年入社するスタッフです。緊張の面持ち・・・

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会長から仕事に対しての心構えを話していただきました。

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1年先輩の3人から新人さんに送る言葉がありました。

M君は、「怒られてもめげないように」

先輩に怒られることで成長するので、怒られてめげたらそれ以上先輩が怒りにくくなる。どんどん怒られやすくなることでアドバイスを沢山もらえるのだよということを話し他のだと思います。

Yさんは「学べる環境をつくって成長してください」

世嬉の一は、自分達で勉強する環境をつくることでより成長することを話されたのだと思います。

Sさんは「1日1日が早い。自分の長所を伸ばして下さい」

長所伸展で独自の長所を伸ばしてほしいという意味だと思います。

3人とも1年たって凄くしっかりしたので私の方がビックリしました。

そして、新人3人も決意発表しました。

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K君 沢山指導してもらいとにかくがんばります。

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Sさん 1年後誇りがもてるような社員になりたい。

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Yさん 学ぶことで成長したい。

皆それぞれ、やる気に満ちた声のはりと笑顔で答えていました。

まだ10代の子供達ですが、とても頼もしいですね。

私からは次のことをお伝えしました。(これは私の考えです)

 

1. 人生リセットして再スタートできるのは、『今 就職したとき』である。

人生の過去が全く関係なく、同時にスタートを切れるときって実は少ない。

生まれたとき、小学校に入ったとき、大学に入ったとき、そして、就職したときです。

その後の再就職からは過去なにをしてきたか、どのような生き方をしていたかが問われる事が多くなります。

就職したときが、自分の新たな出発になれる。

私は、採用に当たり面接時に必ずお伝えすることがあります。

「過去よりこれからどう勉強するかが大切」

 当社のような小さい企業には人生のエリートが入社するということはまずいないでしょう。

ただ、これから本気の努力すれば、まだまだ伸びるチャンスは沢山あるはずです。

人生の最後の再スタートだと思い、入社3年間は本気で勉強してほしい。

それが、一人一人のよりよい人生に繋がると思うから。

 

2.受け取る人生から掴み取る人生へ

学生までは、多くのものを周りから受け取って(受身で)生きてきたと思います。

勉強であり、家庭環境であり、楽しみであり・・・

でも、社会人になると自分の人生は自分の望んだ方向に進みます。

努力すればする分だけ前に進みます。

障害があっても乗り越えようと努力することで見えるものがあると思います。

うちのスタッフは全員がすばらしい環境に恵まれていないかもしれません。

でも、自分で望む素敵な人生に向かって、受身ではなく自分から掴み取る(前向きに、積極的にすすむ、学ぶ)人生を送ってほしい。

そのためには、今までの習慣を捨て、夢を掴み取るための生活習慣を構築してほしいと伝えました。

 

私の新人さんたちを目の前に、立場上お話ししましたが、私もまだまだ挑戦する人生を送っています。

世嬉の一酒造のスタッフは今日もそれぞれ何かに挑戦し、元気に営業しています。

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河川工事のため裏からも大蔵がみえるようになった世嬉の一

今年もなにか大きな変化が待っているような気がします。

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『親子で楽しむ酒蔵』をテーマにして、第二回の蔵祭りを開催します!

4月25日-26日開催です。

ぜひ皆様遊びに来てください。

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詳細はこちら

https://www.facebook.com/events/943771349008676/



Posted by sekinoichi at 08:02

2015年03月31日(火)

第四弾!東北魂ビールプロジェクト始動~四社のブルワーで仕込む~

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3月31日、今日は第四弾の東北魂ビールプロジェクトのビールを醸造する日です。

いわて蔵ビール、あくらビール、福島路ビール、宮城シンケンファクトリーと4社集まっての醸造です。

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朝からマスコミの方々もお出でになり、麦芽粉砕からです。

シンケンファクトリーの岡さんも緊張気味。孝紀さんも手伝い、麦芽粉砕をします。

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麦芽の糖化釜に麦芽を投下。(ダジャレですね)

それぞれのブルワーで糖化の仕方、粉砕の細かさで大きく議論になりました。

当社の醸造もすこし改善ができそうです。

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みんなで話し合い糖化を行いました。

岡さん(シンケンファクトリーの醸造担当)は、まだこの業界での経験が浅く周りのブルワーが「ああだ、こうだ」ととにかく口だしたがります。面白いですね!

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無事に糖化しました。甘い麦汁になります。

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岡さん緊張気味ですね。

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綺麗な麦汁ができました!

美味しいビールになりそうです。

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醸造の合間に取材も殺到です。忙しいですね。

岡さん緊張ぎみに高速うなづき!

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煮沸も無事終わり、酵母を入れる前のビール原料ができました。

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比重、PH、糖度をはかり醗酵タンクに移行・・・

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狙ったとおりの仕込みはできました。

あとは醗酵管理です。

シンケンファクトリー様に管理はお任せであとは帰社します。

今回も素敵なビールが醸造できそうです。

さて、第四弾のビールの名前は・・・・「サマー ブルーミングエール」(夏に咲く花のようなビール)という意味ですが、

私達東北のビールが咲くように、それぞれの技術が向上するように、そして飲まれる方がよりすばらしい人生になるよう

願いを込めての醸造です。

ぜひこれからも宜しくお願いします。

このビールは5月中下旬にお目見えになると思います。

 

今日も世嬉の一は、東北のビール会社に協力して頂き、元気に営業中です。

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親子で楽しむ、第二回 蔵祭りを開催します!

ぜひ遊びに来てください。

開催日は4月25日、26日です。

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Posted by sekinoichi at 01:45

2015年03月30日(月)

第四弾!東北魂ビールプロジェクト始動~四社のブルワーが集う~

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今日は久しぶりに東北の四社のビール会社が集まり、東北魂ビールプロジェクトが再始動しました。

東北魂ビールプロジェクトとは・・・

東北のクラフトビールのブルワーが集まり、世界に通用するビール造りをするために技術研鑽し、お互いに高め合うプロジェクトです。

このプロジェクトの結果として毎年数本の仕込みを行います。

現在、岩手県 いわて蔵ビール、秋田県 あくらビール、福島県 福島路ビール、宮城県 宮城真剣ファクトリーが集まり醸造しています。

 

第一弾、2013年11月 アップルジンジャーIPA(いわて蔵ビールで醸造)

第二弾、2014年5月 シングル魂ラガー(福島路ビールで醸造)

第三弾 2014年11月 いぶりエール(あくらビールで醸造)しました!

 

毎回お互いの知識と経験をぶつけ合い、新ビールに挑戦しています。

そして、今回第四弾は、前回から参加した宮城県のシンケンファクトリーにみんなで集まり、

新たなビールを醸造しようとしています。

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1日目の今日は、みんなで集まりディスカッションです。

ある程度事前のやり取りをしているのですが、実際に会って話すことでより深いディスカッションになります。

今回は、ベルジャン酵母(シンケンファクトリー様で初めてだそうです)を試用して醸造します。

アルコール度数、色、香り、コンセプト、様々なことを話し合いました。

そして明日の醸造の準備です。

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みんなで明日の醸造に向けて準備しています。

でも是だけでは東北魂ビールの会は終わりません。

これから仙台に場所をうつし(車で移動1時間)ベルギービールの老舗「ダボス」さんでさらにビールについて語り合いました。

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マスターとも一緒に乾杯です。

ビールの輪がどんどん出来てきます。

東北の力を結集してよりお客様に感動を与えられるビールを醸造したいと思います。

明日もがんばりますよ!

今日も世嬉の一のスタッフは、東北のビール会社と共に元気に営業中です!

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親子で楽しめる酒蔵祭り!

第二回 世嬉の一蔵祭りが開催されます。

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ぜひ遊びに来てください!



Posted by sekinoichi at 06:30

2015年03月23日(月)

ある方にお会いしてきました。モヤモヤが晴れました!

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3月16日から5日間お休みをいただき、グアムに行って来ました。

これは、2つの理由からです。

1つは私たちが結婚10周年ということ。またこの10年間、新婚旅行以外は長期休暇をとっていなかったので、家内に感謝とねぎらいを込めて家族旅行をプレゼントしようと思っていたから。

2つ目は、ビール部門に関して悩みが多々あったので気分転換+ある人に会いたいと思ったからです。

初心に戻るため、私がビール醸造を始めたばかりのときにご指導いただいていた方にお会いしたかったからです。

(この時点で、世の中の女性に批判をいただきそうですね・・・・)

私がお会いしたかったのは、石井さんという日本人です。

もともとアメリカの急成長されたクラフトビール「ストーン」でビール醸造からマーケティング、工場のマネジメント、ブランディングなどを学ばれ、その後、日本クラフトビールの最大手の一つの会社でブルーマスター(醸造責任者)謙経営者となった方です。

日本で赤字の会社を黒字転換しがどんどん大きくした矢先に、退社され、その後グアムに移住し、グアムでは35年ぶりになる地ビール会社を立ち上げました。

日本で成功された矢先に、退社され、まったく地ビール市場もなく、また縁もゆかりもないグアムに移住して奮闘されている先輩にどうしても会いたくてお伺いしました。

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石井さんのブルワーは会社名『ISII BREWING COMPANY』といい、ブランド名は『MINAGOF(ミナゴフ)』といいます。

チャモロ語で『Happiness、Pleasure、Cheer、Joyなど幸せや喜びなどを意味する言葉)』だそうです。

2010年に設立して4年、すでに現地の方2名を採用し、現地の方にビール醸造を教えておりました。

ISII BREWING COMPANYはこちら→ http://www.ishiibrew.com/

 

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ボトル販売は1Lから!

ヤモリのマークです。尻尾でチアーズ!乾杯という文字がありますね!デザインは奥様だそうです。

ヤモリはグアムでも家を守る縁起のいい動物だそうです。

 

さて、私がモヤモヤしていたのは、これからいわて蔵ビールをどうして行こうかということです。

地ビール業界の20年程度と歴史はまだ浅いですが、まるでジェットコースターのように上がり下がりしています。

1994年法改正があり、地ビールメーカーが一気にできました。それから1998年頃までは地ビールブームに沸くのですが、

その後急速に減少し、1999年から2010年頃までは毎年平均10社ずつ廃業していきました。

2012年頃からまたじわじわと地ビールブーム(この時期にはクラフトビールブーム)になり、現在は大手が参入するくらい人気になっています。

そのようにクラフトビールブームの中、知り合いのビール会社さんはどんどん工場を拡大され、大きくなっておりました。

当社も呑んでいただけるお客様が増えてはいるのですが、東北人の遅い性格なのか、なかなか規模の拡大には踏み切れないでおりました。

 

そんな中、石井さんにお会いしたいと思ったのです。

 

なぜ、あれほど成功しているビール会社を辞めたのか?

また、日本で石井さんを手伝いたいという方は沢山いたのに、それを捨てグアムにきたのか???

何か私達にもヒントになるような気がしてお会いしました。

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右の赤いシャツをきている方が石井さんです。(彼は赤が大好きでいつも燃えているような人です)

 

様々なお話しをしておりますが、プライベートな事もあるのでここでは控えさせて頂きます。

(石井さんのことは下記の記事にも掲載されているのでご参照下さい)

→ http://www.jiji.com/jc/v4?id=20131224_minagof0001

 

石井さんとお話ししていると、『航は何でビールを造っているか?』と常に 聞かれているようでした。

初心に戻れということです。

 

規模の拡大は、経営者として憧れではあります。

私のいわて蔵ビールをたくさんの人が呑んでいる姿を想像すると、とても幸せな気分になります。

 

でも私自身が本当に行いたいことは何か・・・

「ビールを通して岩手のすばらしさを伝えたい!」

「いわて蔵ビールを通して、お客様も関わっているスタッフやその他の人たちも幸せな人生を送れるようにしたい!」

 

となると、規模の拡大の前にまだまだやることがあると気づかされました。

 

横目で他社がどんどん拡大していくことを見たり、新規にブルワーがどんどんできるのを見て、

自分は少し焦っていたのだなぁと気づかされました。

私がしたい仕事とは、意義とは・・・そんなことを気づかされた時間でした。

 

石井さんとお話しして印象深かったことは、

1.自分の心が通ったビール造りをしたい。

2.現地スタッフを採用してその人たちを独立させたい。グアムにもクラフトビール業界を作りたい。

(結局、いつも石井さんは自分だけが成功するのではなく、みんなで成功するように考えていることです)

石井さんの下で勉強していたアメリカ人はとても真剣に醸造していました。

 

石井さんの一言一言が私の脳を、そして心を刺激してくれました

 

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石井さんの会社の壁に落書きさせてもらいました(笑)一番上のが私のです。

 

実はこの後にちょっとしたオチがありました。

石井さんの醸造所はアウトレットモールから400mくらいのところにあります。

私は家内と子どもたちに「石井さんに挨拶しに行くだけだから、1時間くらいでもどってくるよ」といい、ショッピングセンターに家族を置いていきました。

石井さんの話に引き込まれ、あっという間に2時間30分が立ち・・・

大急ぎで戻ったときには、家内の目には涙・・・「子供たちは海に行きたい~!(連呼)」

知らないところで小さい子ども2人と置き去りにされ・・・

 

平謝りして、夕方から子供たちを海につれていきましたが・・・

家内は泣きながら、私が石井さんのところで買ってきたビール2Lをほぼ飲み干し、2時間ほどお説教をいただきました。

翌日も平謝りをし、機嫌の治ってくれた家内と子どもを石井さんのビールが置いてあるエビ料理屋さんでもてなしました。

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Beachin' Shrimpというお店です。繁華街にあります。昼間から行列できていました。

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カウンターには、大手ビールさんのほかにミナゴフのビールサーバーがあります。

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IPAとペールエールです。トレードマークのヤモリがとてもキュートですね。

ビールは最高に美味しかったです。

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エビ好きの子供たちとビールとお水で乾杯しました。ホップの苦さと香りが料理にとても合います。

家内も乾杯してくれました。(すごくホっとしました)

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ちょっと遠出して自分の進むべき方向を再確認した時間でした。

(家内にはまたまた迷惑をかけましたが・・・・)

 

今、いわて蔵ビールは工場を大きくするより、品質の向上を目指すため、さらに掃除の徹底に力を入れています。

いわて蔵ビールを通して、より多くの人に岩手のすばらしさをより知ってもらうため、

一気に拡大はできませんが、東北人らしく地道にすすもうと思いました。

今日も世嬉の一は元気に営業しています!

 



Posted by sekinoichi at 07:59

2015年03月16日(月)

またまた新しい取り組みを始めました!

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世嬉の一で梅が咲ました!例年より早いような気がします。

春が近づいてきて、せきのいちで新しい試みを行いました。

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売店で免税店の資格を取得したことです。

今後、被災地視察や平泉の観光客が減るだろうと思い、次の手として免税店の資格を取得しました。

ILC誘致で海外の物理学者さん等が視察に来ることが増えたからです。

海外のお客様に美味しい日本酒や日本のクラフトビールを知って頂きたいと思い、せっかくだから免税店の資格を取得しました。

今日は、スタッフが順番にその仕組みと、英語の勉強です!

英語がしゃべれない場合には、指さしでみせるカードもつくりました。

輸出はしていますが、海外のお客様にも喜んでもらおうとがんばっています。

まさに「世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指す」という由来にマッチしてきました。

ちょっとだけ世嬉の一はインターナショナルになりました。

スタッフも英語勉強したいようです。

世嬉の一の輪が広がれば嬉しいです。

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習字の達人で売店の責任者遠藤さん。60過ぎて新しい事にチャレンジです。

でも彼女の笑顔は世界共通かな!

世嬉の一は今日も新しい事にチャレンジして元気に営業中です!

 

 



Posted by sekinoichi at 10:12