世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

アーカイブ:2021年12月

2021年12月31日(金)

2021年本当におせわになりました!

2021年も無事に終わります。仕事納めは29日でしたが、31日まで結局会社に来てしまいました(笑)
思えば、この1年、コロナ禍にあり酒造業・飲食業・観光業であった私たちは、真っ先に自粛の対象になりチャレンジしがいのあった1年でした。
ただ、この1年間業績は別として、私たちがすごく大変だったかと言われると、震災以来の充実感のあった1年だと思います。常にスタッフたちとチャレンジしていました。

このように過ごせたのも、常にお客様が支えているという事を感じることができた1年だったからです。ありがとうございます。
お客様からのお電話での会話、ご来店での時間、メールで、FAXで、お手紙で様々なところで感じることができ、それが私たちを挫けず前にすすむ結果になりました。ありがとうございます。

思い返すと、
2021年1月~2月、コロナウィルスが一気に全国に蔓延しお客様が飲食店から完全に離れてしまったとき、世嬉の一のThe Brewers Ichinoseki By Tokuzoでは黙食イベントを飲食店でも黙っていても楽しめる空間を演出しました。テストケースでしたが大成功でした。

2月になると、新酒がどんどん出来上がり、今年の出来がよりよくなりました。
さらに、東北魂ビールプロジェクトも再開し、地域のお米を使用し13メーカーが協力し、震災復興からの10年の感謝をビールにのせて皆様にお届けしました。

3月になると、残念ながら飲食部門は3か所営業が難しくなりThe Brewers HiraizumiとIchinosekiの一時閉店、およびレストランの改修工事を行いました。レストランはより餅食に力を入れるため思い切ってメニューの見直し、そして厨房の改修を行い、夜の営業もやめ日中のみに集中し、より「もち・はっと」の郷土料理レストランとしてより専門性を強くしていきました。
そして、ビール部門では、昨年蒸留し、アマビエ65%として開発した消毒液の技術を応用し、地域の植物を使用したクラフトジン清庵-SEIAN-を開発しました。

4月になると、ビール部門ではノンアルコールビール 禁酒時代のヒールの開発、お酒を提供できない飲食店に力になればと提供を開始しました。
清酒世嬉の一では、大吟醸 世嬉の一が、南部杜氏新酒鑑評会において金賞を受賞し、さらに全国8位という好成績を収めました。
そして、蔓延防止法にちんで、マンボー酒を提供したり、エイプリイルフールにちなんで、牡蠣のスタウトではなく、柿のスタウトを醸造、提供しお客様に喜んでいただきました。

5月は、レストランの団体観光客や売店の団体観光客がそれほど来なくなると思い、駐車場の一部を畑として開墾、夏にはレストランに自家栽培の野菜を手狂できるように苗を植えたり、農業を行いました。

6月、JRさん企画のこビールの開発、気仙沼のBTBさんとのコラボでホヤールの開発とビール開発しつつ、ジンを知っていただくため、ジンソーダドライの開発なども行いました。

7月レストランはなかなか改善されない中、果報餅のテイクアウトを開発、さらに、一関ミートさん、新鮮館おおまちさんと酒屋の酒しゃぶ膳の通販商品の開発を行いました。さらに、冬までかかるという予想の下、地域のお餅屋さん「大林製菓」さんと他の会社と共同で一関おせちを企画開発を行いました。

8月。今年も開催できなかった全国地ビールフェスティバルをネットや飲食店各店舗を回るという形で開催し、継続できました。
地域トマトを使用しトマトエールを開発しました。
イギリスのビールの国際大会では、レッドエールと禁酒時代のヒールが部門別で世界1位を受賞し、コロナ禍で改善していた品質改善も結果をみるようになりました。

さらに、第一回の事業再構築補助金の認可を受け、40年ぶりにこの敷地内で清酒製造工場の再開の第一歩が踏み出せました。(これから大変になるのですが・・・)

9月、ジンジャエールや禁酒時代のブラッディヒールを開発しクラフトコーラに続きノンアルコールの商品がさらに充実しました。世の中はより飲食店での酒類の提供に厳しくなり、当社としても精神的にキツイ時期でした。

10月、世の中が反転し始めた時期でした。全国地ビールフェスティバルin一関が、「地域づくり表彰 全国地域づくり推進協議会会長賞」を受賞し、思わぬ表彰に地域がもりあがりました。飲食店様も再開し、ビール酒の出荷が再開し始めました。

11月~12月、一気にネット通販が増え、体制を整え日々出荷に追われつつ、みなやる気に満ちていた感じです。

ドタバタとただ、もがいているだけでなく、確実に変容し始めた世嬉の一。
2022年は次の10年に向けて蛻変(ぜいへん)できるように努力しつづけます。

この1年上記以外にもいろいろチャレンジしております。実はここに記載していないですが、失敗している数が3倍以上あります。しかし、めげずにチャレンジしていこうと思います。

本当に皆様には私どもを支えてくれて本当にありがとうございます。
感謝と共に今年を締めくくりたいと思います。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。



Posted by sekinoichi at 04:26

2021年12月28日(火)

年末年始の営業について(世嬉の一酒造各部門)

こんもり雪が積もった世嬉の一。人の足跡のほか、様々な小動物の足跡が見つかります。夜のレストラン営業をやめてから、さらに地域の小動物(猫、狸、小鳥たち)が歩いているようです。足跡は面白いですね。

さて、世嬉の一酒造の年末年始の営業を再度お伝えします。

まずは、直売所 世嬉の市(せきのいち 売店)

年内12月29日18:00まで営業、年始は1月2日9:30~営業します。

そして蔵元レストラン世嬉の一

現在の営業は11時~15時のランチ営業のみになります。
12月28日、29日まで営業、1月は2日(日)、3日(月)、7日(金)、8日(土)、9日(日)、10日(月)の営業になります。

酒・ビールの業務用出荷は、29日が最終出荷、年始は1月5日から出荷再開になります。

ネット販売は、
https://www.sekinoichi.com
12月28日中のご注文は年内発送、29日からのご注文は年始1月5日からの発送になりますのでご注意ください。

世嬉の一は今年も29日、明日まで全力で元気に営業しております!

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Posted by sekinoichi at 04:19

2021年12月27日(月)

一関産りんご「ふじ」3tをひたすら絞っています

美しく積もった白銀の世界。

久しぶりにできたつららに当たる朝日。美しい世界だなぁと思ったのは・・・18秒でした。その後は、せっせと雪かきです。スタッフ全員で雪ですが大汗かいて雪かきしました。
そして、今日は最後の仕込みになるでしょうか・・・
ビールではなくシードルを仕込んでいました。
一関産ふじりんごを3t持ってきて朝から一日中搾っています。

一日がかりの作業です。来年はもう少し処理能力のある機会がほしいなぁ・・・3tやるのはかなりの時間がかかります。もう一台あればいいのか?
ジョナゴールドの時と異なり、すごく甘い香りがします。

このりんごを全部搾るとなると相当時間がかかるなぁ・・・

1個1個はきれいでスーパーで売っているようなリンゴです。農協さんが加工用だといいますが、どこが規格外品が全く素人にはわかりません。小さい傷があるそうです。

でも味も香りもすごくいい感じです。これが発酵し、来年1月に発売できるようになると思います。

シードルも年々人気になり、皆さんが楽しんでくれています。

地域から東京にもっていく場合、よくない(熟しすぎている、みえない傷がある、etc.)ものでも、地元で加工するとすごくいい品質の材料になります。

こういう仕事は田舎ではないとできませんね。
たぶん来年も胸張ってシードルを販売できると思います。

今日も世嬉の一は地域の良い産品を使用し元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 03:19

2021年12月26日(日)

ちょっとしたクリスマスプレゼントいただきました。日本経済新聞なんでもランキング9位いわて蔵ビールIPA

昨晩から降り続いた雪の世嬉の一、久しぶりに朝スタッフみんなで雪かきを行いました。朝夕の空を見上げると渡り鳥が鳴いております。裏手の磐井川では白鳥が休んでいます。いい冬ですね。

写真ではわかりにくいのですが、鳥の群れがたくさん飛んでいますよ

さて、クリスマス25日の朝刊にちょっとしたプレゼントがありました。
日本経済新聞のNIKKEIプラス1の何でもランキングです。
クラフトビールのIPA特集のようでした。

ななんと・・・いわて蔵ビール9位に入っていました!

僕らのIPAは、正直今流行りのホップの香りバンバンの柑橘系の香りのIPAではないです。昔から醸造しているイングリッシュスタイルのオールドスタイルのIPA。これを飲むお客様も若いクラフトビール好きというより、通の渋いお客様、東京のオーセンティックなバーなんかで人気です。

え!!!これが入ったの?と思いました。私達 こビールというウエストコーストIPAという香り重視のIPAも醸造していますが、1999年から醸造しているこちらが入ったんだ!と驚き。

世の中にまだIPAを醸造するブルワリーがなく、当社でも季節限定商品として醸造していました。だんだん人気が出て定番に。

IPAと記載してアイ・ピー・エーと呼ぶのですが、2000年頃はイパ下さいとか言われていました。ちなみにIPAの名前の由来はインディアペールエールです。イギリスからインドに輸出していたことでこの名前が付けられました。

IPAにはこんな思い出があります。
このビールを2000年に巣鴨の地蔵通り商店街で販売していた時のことです。まだ地ビールが認知されず、美味しいと思われていないとき・・・ある酔ったおじいちゃんが来て、急にキレ始めました・・・
「岩手ではこんな苦いもの飲むんか!」といきなり飲んでいたプラスチックカップを投げつけられ、周りには人だかりが・・・おじいちゃんが去った後、私がかたずけをしていたら、周りの人が、「にいちゃんこれ美味しいよ、もう一杯頂戴」「パンチがあるビールだね~」「キレとかさっぱりのビールが増えているから懐かしいよ」といってくれました。結局その日のIPAの樽は完売して嬉しかったことを覚えています。

あれから、流行りのヘイジーIPAやウエストコーストIPAなど限定商品で醸造しますが、モルティーな東北人らしいIPAとしてこのいわて蔵ビールIPAを造り続けています。

今後もたぶん、ひっそりと造り続けるのだと思います。

https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/BT-S06

ちょっと嬉しい記事でした。飲んだ感想も嬉しいですね。

今日も世嬉の一は目立たないけどしっかり醸造して元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 03:33

2021年12月25日(土)

ふるさと納税で町おこし・・・世界遺産平泉・一関DMO

小雪が舞う世嬉の一。静かなクリスマスを迎えました。昨晩は実家でクリスマス会、座敷童ちゃんたちが喜び、おじいちゃんが用意したケーキを喜んでいました。

さて、世嬉の一では常に町おこしの協力を行っています。私も理事になっているのですが、一関をPする観光地域づくり法人のDMOの理事もやらせてもらっています。その名も 世界遺産平泉・一関 DMO 国の重点DMOに認定されています。

DMOは観光だけでなく、ふるさと納税も運営しています。
一ノ関は人口10万人都市の中で全国で2番目に消滅危機都市なので、かなりの過疎地域で、ひとがどんどんいなくなっている街ですが、そこを何とかしようと立ち上がったのがDMOでした。

DMOがふるさと納税に取り組む前は、一関市のふるさと納税額は年間300万円ほど、うち1名が200万円寄付していたので、ほとんどなかったような状態です。

これを打破しようと、DMOと市で協力してふるさと納税を強化しています。

強化した財源は、もちろん街づくりに活用されるのですが、今後さらに税の目的を具体的にしようとDMOも市と交渉しています。

さて、ふるさと納税もあと1週間が勝負・・・
もし、一関にご寄付いただけるのであればぜひご協力ください。

もちろんいわて蔵ビールや、清酒世嬉の一、ノンアルビール、クラフトコーラなど様々な商品をふるさと納税でお得にいただくこともできます。

いわて蔵ビールのふるさと納税はこちら・・・

https://item.rakuten.co.jp/f032093-ichinoseki/c/0000000124/

さらに・・・一関のふるさと納税で最も寄付の多い商品が、なんと上山製紙のトイレットペーパー!古紙を活用したトイレットペーパーですね。千厩にあります。そして2位が室根村が誇るいわいどりの唐揚げ!3位がいわて蔵ビールになっています。

よかったら、ふるさと納税のサイトもご覧ください。

(一関ふるさと納税)ふるさとチョイス

(一関ふるさと納税)楽天サイト

今後小さい田舎町ですが、どんどん元気を注入していい町にさらにしていきたいと思います。

今日も世嬉の一は地域に貢献して元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 04:02