2021年も無事に終わります。仕事納めは29日でしたが、31日まで結局会社に来てしまいました(笑)
思えば、この1年、コロナ禍にあり酒造業・飲食業・観光業であった私たちは、真っ先に自粛の対象になりチャレンジしがいのあった1年でした。
ただ、この1年間業績は別として、私たちがすごく大変だったかと言われると、震災以来の充実感のあった1年だと思います。常にスタッフたちとチャレンジしていました。
このように過ごせたのも、常にお客様が支えているという事を感じることができた1年だったからです。ありがとうございます。
お客様からのお電話での会話、ご来店での時間、メールで、FAXで、お手紙で様々なところで感じることができ、それが私たちを挫けず前にすすむ結果になりました。ありがとうございます。
思い返すと、
2021年1月~2月、コロナウィルスが一気に全国に蔓延しお客様が飲食店から完全に離れてしまったとき、世嬉の一のThe Brewers Ichinoseki By Tokuzoでは黙食イベントを飲食店でも黙っていても楽しめる空間を演出しました。テストケースでしたが大成功でした。
2月になると、新酒がどんどん出来上がり、今年の出来がよりよくなりました。
さらに、東北魂ビールプロジェクトも再開し、地域のお米を使用し13メーカーが協力し、震災復興からの10年の感謝をビールにのせて皆様にお届けしました。
3月になると、残念ながら飲食部門は3か所営業が難しくなりThe Brewers HiraizumiとIchinosekiの一時閉店、およびレストランの改修工事を行いました。レストランはより餅食に力を入れるため思い切ってメニューの見直し、そして厨房の改修を行い、夜の営業もやめ日中のみに集中し、より「もち・はっと」の郷土料理レストランとしてより専門性を強くしていきました。
そして、ビール部門では、昨年蒸留し、アマビエ65%として開発した消毒液の技術を応用し、地域の植物を使用したクラフトジン清庵-SEIAN-を開発しました。
4月になると、ビール部門ではノンアルコールビール 禁酒時代のヒールの開発、お酒を提供できない飲食店に力になればと提供を開始しました。
清酒世嬉の一では、大吟醸 世嬉の一が、南部杜氏新酒鑑評会において金賞を受賞し、さらに全国8位という好成績を収めました。
そして、蔓延防止法にちんで、マンボー酒を提供したり、エイプリイルフールにちなんで、牡蠣のスタウトではなく、柿のスタウトを醸造、提供しお客様に喜んでいただきました。
5月は、レストランの団体観光客や売店の団体観光客がそれほど来なくなると思い、駐車場の一部を畑として開墾、夏にはレストランに自家栽培の野菜を手狂できるように苗を植えたり、農業を行いました。
6月、JRさん企画のこビールの開発、気仙沼のBTBさんとのコラボでホヤールの開発とビール開発しつつ、ジンを知っていただくため、ジンソーダドライの開発なども行いました。
7月レストランはなかなか改善されない中、果報餅のテイクアウトを開発、さらに、一関ミートさん、新鮮館おおまちさんと酒屋の酒しゃぶ膳の通販商品の開発を行いました。さらに、冬までかかるという予想の下、地域のお餅屋さん「大林製菓」さんと他の会社と共同で一関おせちを企画開発を行いました。
8月。今年も開催できなかった全国地ビールフェスティバルをネットや飲食店各店舗を回るという形で開催し、継続できました。
地域トマトを使用しトマトエールを開発しました。
イギリスのビールの国際大会では、レッドエールと禁酒時代のヒールが部門別で世界1位を受賞し、コロナ禍で改善していた品質改善も結果をみるようになりました。
さらに、第一回の事業再構築補助金の認可を受け、40年ぶりにこの敷地内で清酒製造工場の再開の第一歩が踏み出せました。(これから大変になるのですが・・・)
9月、ジンジャエールや禁酒時代のブラッディヒールを開発しクラフトコーラに続きノンアルコールの商品がさらに充実しました。世の中はより飲食店での酒類の提供に厳しくなり、当社としても精神的にキツイ時期でした。
10月、世の中が反転し始めた時期でした。全国地ビールフェスティバルin一関が、「地域づくり表彰 全国地域づくり推進協議会会長賞」を受賞し、思わぬ表彰に地域がもりあがりました。飲食店様も再開し、ビール酒の出荷が再開し始めました。
11月~12月、一気にネット通販が増え、体制を整え日々出荷に追われつつ、みなやる気に満ちていた感じです。
ドタバタとただ、もがいているだけでなく、確実に変容し始めた世嬉の一。
2022年は次の10年に向けて蛻変(ぜいへん)できるように努力しつづけます。
この1年上記以外にもいろいろチャレンジしております。実はここに記載していないですが、失敗している数が3倍以上あります。しかし、めげずにチャレンジしていこうと思います。
本当に皆様には私どもを支えてくれて本当にありがとうございます。
感謝と共に今年を締めくくりたいと思います。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。