世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

アーカイブ:2016年6月

2016年06月19日(日)

フルーツビール誕生秘話・・・石垣と岩手のつながり、三代目のつながり

PSbana

なぜ「いわて蔵ビール」がパッションフルーツのビールを醸造しはじめたか!

いわて蔵ビールは、ビール醸造をはじめてから一貫して、地域のより良いものをビールに利用して醸造してきました。

それは、ビールを通じて岩手の良さを伝えていきたいからです。

だから、一関産のブルーベリー、三陸の牡蠣や、山椒の実、海鞘、かぼちゃ、ラズベリー、黒豆などのビールを醸造してきました。

そんな中、なぜパッションフルーツ!?

しかもこのパッションフルーツは上記のビールより歴史は古く、1998年より醸造しています。

そこには、岩手と石垣島の深い関係があります。

 

岩手県と石垣島の友情物語!かけはし交流

平成5年(1993年)岩手県は大冷害に見舞われました。そのため、種もみが造れず、米が作れないという危機的な状況にありました。

そんな中、岩手県オリジナル品種「かけはし」の種籾を、沖縄県石垣島で緊急増殖することになったのです。
岩手県としては、農業生産大国ですので、種もみがないと一大事、かなり逼迫した状態です。

岩手県としては、12月に石垣島に2トンの種もみを持っていき、半年(5月までに)72トンまで生育させ、岩手に持ってこないと米が作れない状態でした。

そんな中、石垣島の方々の協力により、種もみができなんとか岩手でも米の生産ができたのです。

これをきっかけに岩手と石垣島の交流が始まりました。

それは、農業分野だけでなく、様々な分野で交流を持つことになったのです。

 

世嬉の一三代目が沖縄での出会い!そして商品開発。

そんな中、世嬉の一酒造の三代目(現、会長)が商工会議所の関係で沖縄石垣島に行くことになりました。

かけはし交流事業の一環だったのでしょう。

そして、行の飛行機に乗って機内誌を見たときにビックリ!

その機内誌に三代目の幼少からの友人が掲載されていたのです。そう岩手県一ノ関出身の方が、脱サラして沖縄でパッションフルーツ農園をしていたのでした。

三代目は沖縄についた際に、彼に会いました。彼はまだ日本であまり知られていないパッションフルーツを世に広めたい。

当社はまだビールを立ち上げたばかり。そこで、夢のコラボレーションをしてビールを開発しようとなったわけです。

そして1999年に最初のパッションフルーツビールの販売開始を行いました。

あれから18年、いわて蔵ビールの醸造士も変わるにつれ、すこしづつ改良を加え、現在は「パッションウィートエール」として多くの人が喜ぶビールに成長しました。

様々な出会いが生んだフルーツビール。
パッションフルーツのビールはいわて蔵ビールの夏の限定商品として定着しました。

topbana

ご注文はこちら 
夏限定醸造のため、無くなり次第販売終了となります。ご了承ください



Posted by sekinoichi at 06:21

2016年06月19日(日)

フルーツビールとは・・・その2 パッションフルーツビールの楽しみ方

PSbana

パッションフルーツビールはデザートビールではないよ!?
食前酒や食中酒にどうぞ!

パッションフルーツビールは、確かに、パッションフルーツの香り豊かなビールですが、甘ったるい感じのビールではありません。

そのため、デザートビールとして利用するのもいいのですが、リキュールのように甘いわけではないので私がお勧めする飲み方は食前酒や食中酒です。

香りとちょっとした酸味が、胃を刺激して、より美味しく食事ができる、食前酒としての使い方や、

タイ料理やインドカレーなどちょっと香辛料の強い料理と一緒に食べる食中酒としても楽しめます。

お肉などにも合うビールだと思います。

様々なマリアージュをしてお楽しみください。

かなりすごい!パッションフルーツの効能

パッションフルーツは、βカロテン、ビタミンC、ビタミンB6、葉酸などが多く含まれる果物です。

そのため、ななんと、パッションションフルーツは二日酔いに利くと言われています。

パッションフルーツ含まれるナイアシンは皮膚を健康に保ち、脳神経の働きを良くすると言われます。

血行促進、コレステロールや中性脂肪の分解、糖質などの栄養素の分解にもかかわっていて、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解にも関与しているそうです。

だからと言って、二日酔いでパッションフルーツビールを飲むのは、単なる向かい酒であることは間違いありません(笑)

その他にも貧血の改善や、疲労回復、高血圧の予防などにも期待できるとのことです。

ビールにしたことでこれらの効果が期待できるかわかりませんが、パッションフルーツは味だけでなくすごい果物ですね。

そんなうんちくを話しながらこのビールを飲むのも楽しいですよ!

PSbana

夏期限定パッションフルーツビールのご注文はこちら!
(スミマセン。限定醸造ですので売切れ次第終了となります)



Posted by sekinoichi at 05:43

2016年06月19日(日)

フルーツビールとは・・・その1「パッションフルーツビール」

PSbana

フルーツビールは歴史が古い 一説によると6~7世紀!?

フルーツビールとは、文字通りフルーツを使用して醸造するビールのことです。

特に有名なフルーツビールは、ベルギービールに代表される種類が多いですね。

さくらんぼやベリー系のフルーツを使用したビールが多いです。
サクランボ、木イチゴ、イチゴ、桃、カシス、杏子、青リンゴ、ライム、レモン、ブドウなど・・・様々なフルーツを使用します。

そしてその起源は、16~17世紀(400年~500年前)には醸造されていたと記述に残っています。

さらに、6~7世紀には醸造されていたのではないか?などいう説もあります。

そんな歴史を持つフルーツビールなので、ベルギービールを飲むと、すごく甘いものだけでなく、非常にすっぱいもの、アルコール度数高いもの(7-9%)、低いもの(3-4%)などバラエティーに富んでいます。

また、果物と一緒に長期に熟成するビールもあります。

その起源も、最初はビールを貯蔵しているとき、腐敗を防ぐために果物を入れたとか、ちょっと酸っぱくなったビールを果物をいれてごまかしたなどの説もあります。

しかし、現在の世の中に出回っているフルーツビール特にベルギービールやアメリカのクラフトビールなどは非常に美味しいビールが多いですよ。

果物を入れることで香りが豊かに・・・

ビールの苦味、炭酸のきつさが苦手・・・そんな人も多いと思います。果物をビール醸造に使用することで、香りが豊かになり、口当たりも滑らかになります。

ビールとの相性のある果物を選定する必要がありますが、非常に飲みやすく新しい発見を見つけることができます。

 

いわて蔵ビールのフルーツビール「パッションフルーツビール」の製法

フルーツビールの醸造の方法は主に3つです。

1つ目は、ビールの醗酵前に果物を果汁やペースト状で加えることによって、ビール酵母と共に醗酵させて醸造するやり方。

2つ目は、ビールが熟成段階の際に、フルーツを漬け込むことで、ビールに香りと甘味を加えて醸造するやり方。

3つ目は、1つ目と2つ目を両方行う方法です。

実は、ベルギービール等で非常に甘いビールになるのは、2つ目の方法を使用しているからです。

酵母が果物の糖分を醗酵に使用しないので甘いビールが出来上がります。

いわて蔵ビールは、1つ目の方法を使用しています。

パッションフルーツ果汁を発酵前に麦汁を一緒にするため、ビール酵母がパッションフルーツの果汁を発酵させ、よりビールにいい香りを加えます。

さらに、パッションフルーツの酸味はそのまま残るので、ビールに適度なアクセントができます。

そして、甘味がそれほど残らないので、甘いビールが苦手な方にも人気のビールとなるのです。

パッションフルーツを使用した香り豊かなビールを一度お試ししてください。

毎年限定で醸造しているため、無くなるかもしれませんがよろしくお願いしますね。

より詳しくはこちらのサイトへ

PSbana

 



Posted by sekinoichi at 05:11