2022年09月28日(水)
当社はサクラダファミリアかぁ~!?がんばるしかないなぁ・・・
皆さん覚えていますか?宮城・福島で震度6強の地震が3月16日にあったこと。実は岩手県でも一関市は震度5強で、世嬉の一もまた蔵にヒビや崩れが起きてきました。
その補修工事が今日から始まりました。
震災から10年たって、修復が終わったと思ったら、また被害って・・・仕方がないですね。
この会社を引き継ぐとき、父に・・・『この風景は一関の資産だから、借金してでも蔵は残せ』といわれ、会社を引き継ぎました。しかし、僕の時代にこんなに何回も震度5強以上の地震がくるとは・・・
私が実家に帰ってきてからは、通算4回目。5~7年で1回大きな地震がありますね。まぁ父とやくそくしてしまったので、毎回修繕しています。
実は、修繕費この10年ですでに酒の工場2回作れる以上費用がかかっています。まぁ補助金も入れて工事したり、クラウドファンドに助けられて・・・なんとか回してきたという感じです。
ただ、こういう人生もいいのかなぁと思います。
常に、父から教わった言葉に「根本・長期・全体」で判断するというのがあります。
実はこの蔵を壊してしまうと、建築法の問題で二度と同じ建物はつくれないそうです。この世嬉の一の建物を後世に残すためには、常に修復を続けるしかないようです。
私の代では、ある程度きちんと修復し、次の世代にこの建物をどのようにしたいか判断をゆだねたいと思っています。ただ、借金を沢山いただいたのですが、次の代にはそれは残さないよう努力します。
でも常にどこか修復しているのを見ると・・・一関のサクラダファミリアか?と思ってしまいます。
幼稚園児や会社の前を通る子供たちが大きくなった時、あそこに蔵がある風景があったと思うような地域を守っていきたいです。
さらに、今後はそこから酒米の蒸かす香り、ビールのモルトを煮る香り、餅つきの情景なども残していこうと思います。
だから・・・工事業者さんお願いします。少し安くして(笑)
多くの人に支えられて蔵は生きているのだなぁと思いました。
私達はその蔵の中で、お客様が喜ぶ、商品・サービスを創り続けることができ、私達自身もこの蔵と地を楽しんでっていくことをやっていければと思います。
今日も世嬉の一は、この蔵に感謝し、元気に営業中です。
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Posted by sekinoichi at 06:56