世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:100周年記念

2022年06月20日(月)

酒蔵復活プロジェクト、クラウドファンドを行います。6月24日からです。是非よろしくお願いします。

今日も30度越えの世嬉の一、ちょっと出張とか行っている間に、世嬉の一ファームは雑草だらけになりました!びっくり、無農薬栽培って大変なんだなぁと感じています。

ただ、収穫もありましたよ!

 

今年の初物はみずみずしい胡瓜でした。これから収穫の楽しみがどんどん出てきます。

さて、今日はご紹介の記事です。私達、親子二代の夢であった、この地での酒蔵復活プロジェクトですが、順調に工事は進んでいるのですが、世の中の動きもあり、順調に工事費もかさんでしまい( ;∀;)

酒蔵復活プロジェクトのクラウドファンドを24日からスタートします。

下記が限定公開している、当社のクラウドファンドです。

https://camp-fire.jp/projects/584549/preview?token=38b4fr7u

当社では、祖父の急逝により世嬉の一自体の経営が危ぶまれ、父は蔵を残すため、共同醸造という形をとり、遊休施設を郷土料理レストランや直売所、博物館にしました。

ただ、製造業からサービス業への大転換だったため、なかなか経営が軌道に乗らず、苦労しました。
その後地ビール解禁になり、地ビール事業(現クラフトビール事業)を起こし、今まで経営していました。今までも何度か酒蔵復活プロジェクトを立ち上げようとおもったのですが、東日本大震災があったり、コロナ過で余裕がなくなったりしたのですが、今回、思い切って、親子二代の悲願だった酒蔵復活プロジェクトをおこなったのです。

爺さんの代の蔵人たち。

今のスタッフたち!

実は、旧一関地区には、実際に醸造する場所がなくなってしまいました。
数年前に、この地区でもっとも大きかった両磐酒造様が敷地をスーパーにし、醸造を平泉町に移転になり、旧一関地区から地酒がなくなりました。

地域の方々からも地酒復活に熱い要望もあり、私達がチャレンジしています。

こちらの蔵を酒蔵にしようと今内部を工事しています。

震災の際は、蔵が崩れて隣の家に多大なご迷惑をかけてしまったのですが、この10年の間に床をきちんとし、倒壊しないように工事も行いました。
そこで、内部に機械をいれて工事をしています。

糀室も創りました。
搾り機も冷蔵庫の中で行います。

ビールタンクのような発酵・熟成タンクも入れました。

このような、工場で再会できるのは、多くのお客様、ファンの皆様のおかげです。ありがとうございます。新しい清酒工場は伝統的な石蔵を活用し、新しい機材設備を導入し次のような酒造りを目指します。

・タンク・搾り機等にも冷蔵設備を導入して温度管理を徹底し、品質向上を図る。
・ビール醸造技術を応用し、ボトリング等を改善し、酸化防止の醸造を行う。
・耐圧タンクを導入し、スパークリング酒・リキュールなど楽しい酒造を創る。
・醸造技術習得の若い人材を育成していく。
・この地域を清酒でも盛り上げます。
尚、新しく造る酒は、清酒「世嬉の一」という銘柄はそのままで、新デザインも現在考えていただいております。


着々と準備が整っているのですが、工事期間中に起こったウクライナ戦争で工事費もどんどん値上がりしてしまい、かなり不安になって来ています。
そこでクラウドファンドのキャンプファイヤー様に相談し、今回クラウドファンドを立ち上げることになりました。返礼品は、まだ販売していないこれから新工場でできるお酒ではありますので、お渡しにちょっと時間がかかりますが、ぜひご協力頂ければ幸いです。

クラウドファンドは24日8時からスタートします。下記のサイトからです。

https://camp-fire.jp/projects/584549/preview?token=38b4fr7u

ぜひぜひよろしくお願いします。
ご支援いただいた場合、当社の既存商品または、新規商品(これから新工場で醸造する日本酒)をお送りします。ちょっと工場が完成後になるのでお時間がかかりますが、何卒よろしくお願いします。

今日も世嬉の一はお客様と共に新しいことにチャレンジし、元気に営業中です。

 



Posted by sekinoichi at 06:37

2022年04月26日(火)

スタッフとの勉強会は徐々に深い内容になってきています。理念研修

今日はちょっと曇りの世嬉の一。夕方には雨でしょうか?畑に水やりしなくても大丈夫とちょっとほっとします。2年前から芝桜を通りに植えてちょっとづつ増やしておりますが、徐々に増えてきているようです。色はもっと淡いのをきたいしていましたが・・・濃いなぁ~

さて、昨日スタッフたちと勉強会を行いました。定期的な会議と理念勉強会と経営ビジョン策定です。

実はすごく悩むのが経営ビジョン。世嬉の一って明確なビジョンをもっていそうで、こっちに行きたいと思うとそっちにふらふら~、やっぱこっちにと思うとこっちにふらふら~として経営しています。

スタッフたちとちょっと目的はより明確にしないとと思い、ここ数か月悩んでいます。

毎月ご指導いただいている岩崎先生にも下記のような記事を教えていただきました。

会社の経営理念に「幸せの創造」というのがあります。これは3つに分解され、お客様の幸せ、社員の幸せ、地域の幸せを創造する会社を目指しています。

2つ目の社員の幸せを考えると・・・やっぱり夢をもって仕事をすることだと思います。

100年経営していても過去の継続ではいけないと・・・ここ数か月勉強会です。

スタッフたちも結構なやむのですが、各人の意見を聴くと面白いです。学びになります。

スタッフたちからもどんな会社になっていたいか?していきたいか?どんな自分になりたいかなど、色々意見がでました。参考になります。

最終的に私がまとめますが・・・きっとコロナ禍の厳しい経営のおかげで世嬉の一はどんどん強くなると思います。そしてお客様に、地域に、スタッフや家族にとって必要な会社にさらに生まれ変わると思います。期待していてください。

ぜんぜん関係ないようですが、保育園の子供たちがお散歩に来てくれました。時々来てくれます。子供のにこやかな声はとても癒されます。いい空間にしていきたいものです。

今日も世嬉の一は学びながら元気に営業中です!

——PR———–
三浦杜氏W受賞

受賞酒はこちらからご注文できます。
家飲み応援セット



Posted by sekinoichi at 06:08

2022年02月28日(月)

世嬉の一の理念勉強会(時間があるときほど有意義に)

2月28日。2月最終日は、温かい日差しが蔵の真っ白なしっくい壁に反射して気持ちの良い1日です。さすがに岩手県でもコロナ感染者が出ているせいか、もともと閑散期というときでもあるのか、本当に静かな2月でした。 いつも当社の経営を指導していただくムガマエの岩崎先生ともお話しておりましたが、こういう時こそ、清掃・商品開発・勉強が大切だと気づきました。 売上が低くて焦って何かするより、長期・根本・全体で世嬉の一を見ると、今は調度、春の花が咲く前に土の中でゆっくり栄養をとるように・・・世嬉の一スタッフと過ごそうと・・・ 2月はいろいろなところを大掃除しました。しかし、学ぶということはなかなかできません。 月の最終日は定期的に清掃と学びをしようということになりました。 まずは根幹を知るということで、100周年記念で作成した社員勉強パンフレット。 当社の創業から現在までのことが簡単に記載しています。 ただ、その記載していることを皆で話し合うことで、世嬉の一はお客様にどんなことを貢献できたか、どんな姿勢ですごしたか・・・いろいろな気づきがあります。 皆で同じ本を読み、ディスカッションするだけであっという間に2時間がたってしまいました。 スタッフたちからは、様々な意見がでてきました。 また年配の社員は昔こうだった・・・先代はこうだったね・・と このような時間は忙しいとそのまま流されてしまいます。意図してこのような時間をとれるようにしたいと思いました。

DSC_2204

初代徳蔵さんも、面白がって私たちを見ているのではないでしょうか・・・ 今、若いスタッフも年配のスタッフも私達の原点を知り、自分たちの大切にしてきたことを学び、目的を共有し、創造的に育ってくれればと思います。 今日も世嬉の一は元気に営業中です。

—PR—–

https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/tohokusoulbeer10year https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/SakuraBeer 大好評により家のみセット復活しました! https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/gd503 マンボウ酒販売します。 https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/manbou クラフトジン清庵  https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/GIN

今年の新酒は残りわずかです。

https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/sake_freshly_squeezed

WBA2021受賞記念セットを販売します。

ご注文はこちら https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/WBA2021


Posted by sekinoichi at 06:35

2019年11月17日(日)

酒蔵復活プロジェクト開始・・・夢と希望と大きな不安(笑)



紅葉の美しい世嬉の一。日に日に寒くなってきています。

さて、先日地元新聞社様から取材を受けました。酒蔵復活プロジェクトに関してです。


当社は、私が中学生の頃、当時社長だった祖父(当時二代目)が脳溢血のため急に亡くなり、別な仕事をしていた父が急遽実家で酒蔵の経営者になりました。

その際に、経理を見ると、大赤字の会社だとわかり、父はその当時経営していた自動車学校2校のうち、1校を払下げ、その資金で蔵の経営を立て直そうとしました。しかし、なかなかうまくいかず、母と共に苦労して世嬉の一を立て直し続けたのを見てきました。その際に、蔵に再投資を行い、現在の郷土料理レストランや直売所をつくりました。その当時、全然売れなかった酒は共同醸造に切り替え、毎年200石~300石(県内で下から最小くらいの量)を販売しておりました。

私が小学校の時に、お正月休みの時期に人がいないと言われて、お葬式用の300mlのお酒を詰めるのを手伝ったのを覚えております。

共同醸造に変え、工場経営の効率化を行いつつ、その間に、郷土料理レストラン「世嬉の一」や、地ビール「いわて蔵ビール」を立て直しつつ、伸ばし、この敷地内で酒造りを再開しようと話していたのが、2010年ころでした。その後、東日本大震災になり、蔵の修復にほぼお金を使い・・・またまたしばらくそのままになっていました。

昨年、創業100周年を迎え、より自社の強みを生かせる酒造りをしたいと思いました。共同醸造は維持しつつ、世嬉の一独自の商品開発ができないかと・・・

しかし、実はわたしは子供の時に酒造りを見たり、国の施設で研修したりと酒造りは一通りわかるのですが、ビール醸造ばかりやってきたので酒の工場づくりは不安でしかないです。

ただ、やってみたいという気持ちがやっと不安を上回りました。
また、やっと東日本大震災の修復作業が終わり、ビール工場の修繕も終わり、新店舗(The Brewers Hiraizumi)も軌道にのったので、開催することにしました。102年目に本業に戻ろうという感じです。

今回、日本酒女子会の代表の氏家様にもご協力をいただき、今後の酒造りの応援もしていただいております。

こんな活動も始めました。

私にとっては新規事業に近い感覚です。ただ、楽しんでチャレンジしていきたいと思います。

次世代の世嬉の一を夢見て、今日も元気に営業中です。

——PR——-

冬のお歳暮ギフトはこちらから
https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/giftpamphlet

バーレーワインの予約開始しました。
https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/BEAREYWINE

クリスマスビール 欧風聖夜麦酒のご予約を開始しました。
https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/xmas_limited_beer



Posted by sekinoichi at 04:12

2019年07月07日(日)

100周年記念事業の動画が完成しました。

久しぶりのブログ更新・・・・

今いろいろな事にチャレンジして、なかなかブログ更新できませんでした。反省です。忙しくても世嬉の一の様子を伝えていきたいのに・・・気づくと後回しになっていました。今日から心入れ替えて再スタート・・・

さて、愛心幼稚園の園児が植えたもち米田んぼの稲もどんどん成長しています。

そして今日紹介したいのは、昨年行った当社の100周年記念事業のまとめの動画ができたので、それを紹介したいと思います。

今年で、正確には102年目、100年目を節目に100周年記念事業を立ち上げ、スタッフ達、特に若手スタッフで考え、創造し、形にしたイベントでした。

1年前からのワークショップの様子や、実際のイベントの様子、そして終わってからの感想なども動画に作成していただいたので、ご紹介します。

この100周年記念にイベントに、大きく関わり導いてくださった、
office ayumitoiro の関美織さん、Lidea | ライディアの 門傳一彦 さんには本当にお世話になりました。ありがとうございます。

今後、動画などを使用し、先代、先々代、初代の思い、考え方を今後のスタッフにも伝ええていけるようにします。

皆様も動画をぜひ拝見してみて下さい。

まずは、1年かけて行ったワークショップ

新人社員は最初遠慮して発言しなかったり、普段の仕事と異なっているので戸惑ったりしていました。しかし、回数を重ねるごとにどんどん変わっていきました。

第一回目のイベント「蔵を活かし、蔵を残す」という先代の考えを若いスタッフに伝えたく行った100周年感謝のイベントです

忙しい時期だったこともあり、初めてだったこともあり、なかなか大変だったものの、スタッフにはやり切った感がありました

ただ、スタッフ達には、倒産の危機にありながら、目先の利益ではなく将来のこと、地域のことを考え蔵を残し、活かしてた先代の考え方を深く刻んでほしいということもあり開催しました。

第二回目のイベント「郷土を知り、郷土を活かす」先代の奥様の考えを若いスタッフに伝えたく行った100周年感謝のイベントです。

先代の奥さんは、40代で専業主婦からレストランを任され、苦労しつつも郷土の良さを伝えたかった・・という思いで現在の蔵元レストランの礎を作りました。スタッフたちには、なぜ酒屋がもち料理をやっているか、どういう思いがあるか考えてほしく、伝えたく開催したイベントでした。

最後に、現在の社長(航)とスタッフの感想、総まとめです。

今回の100周年イベントは、先代やスタッフにも最初理解できていませんでした。ホテルで盛大に、お客様に感謝を込めてやるものだと思っていたからです。しかし、今の私たちに必要なことを考えつくった今回のイベント。世嬉の一らしくできたと思っています。その理由を伝えています。

お時間があれば、ぜひご覧ください。

今日も世嬉の一スタッフは元気に営業中です。



Posted by sekinoichi at 10:45