世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2022年06月08日(水)

酒蔵復活プロジェクト!タンクが立った!

最近雨が多い世嬉の一です。低温注意報も出ていて、田畑が気になりますが、愛心幼稚園のもち米田んぼは元気に育っております。

さて、今日は酒蔵復活プロジェクトについてです。約40年前、祖父の急逝により経営不振に陥った世嬉の一を立て直すべく、父は、酒の工場を共同醸造の形で残し、残った蔵を郷土料理レストランや直売所、地ビール工場にして生き延びてきました・・・本当に零細企業だから生き延びた・・・という表現がぴったりきます。

そんな、親子二代にわって念願だった、酒蔵復活・・・この地でもう一度地酒を造り続けること・・・でした。やっとスタートして、今工場?工房?を造っています。

今日は寝かせていたタンクが立ちました!

アルプスのハイジの様に、クララが立ったよ~と感動する感じです。

手作業で立たせるのですね。やぐらを組んで重いタンクを上げていきました。

タンクが立って、並び始めると存在感がありますね。まるでクラフトビール工場のようですが、全て清酒に使用します。清酒が使用できるようにちょっと図面をいろいろ変えました。

このタンクは温度管理を1タンクごとできます。そして耐圧タンクのため、発泡性の日本酒も容易に醸造できるようになります。楽しみです。

結構存在感がありますね。これから細かい配置決め、さらに、他のタンクも入れ、徐々に酒蔵ができてきます。倉庫だった蔵がこれから活躍する場になると思うと嬉しくなります。

毎日ちょっとづつ静かに動いております。

今日も世嬉の一は祖業を大切にして、元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 07:31

2022年06月05日(日)

経営理念から設定しなおし、前に進む世嬉の一

今日も天気のよい世嬉の一です。6月になりましたが、世嬉の一では今期から経営理念、経営ビジョンなどを変更してスタートしています。本当は3月決算、4月から新しい・・・という取り組みをしていたのですが、なかなか悩むもので・・・決まりませんでした。

そして、決定し、スタッフに説明できたのが5月末という時間のかかった結果です。

新しい経営理念等は下記のとおりです。

■経営理念■

「幸せの創造」

私達は仕事を通じて、お客様の笑顔を創り、その輪を少しづつ大きくしていきます。

 以前からの経営理念「幸せの創造」は変わらず、どのような形で幸せを造るかを明確にしました。また、私たちとお客様が繋がり笑顔の輪が大きくなることが私たちの使命と考えます。

※幸せの創造は、社名世嬉の一からきています。「世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指しなさい」と閑院の宮様からいただいた名前ですが、現在は清酒だけでなく、その種類はレストランにも広がっていますので、幸せの創造と私が社長に就任した際に決めました。補足文章を今回は決定しました。

■経営ビジョン■

「地域食文化の継承と革新」

気持ちの良い仲間と共に、地域食文化の継承と革新を通じて、世界が喜ぶ商品を作ります。

今後、10年間各部門がどの方向に向かうかを明確にするため、スタッフと共に設定した経営ビジョンです。世嬉の一という会社が地域の食文化の発信を通じて、世の中の人に喜ばれる会社であることを再認識し、決定しました。世嬉の一の商品は独自性があるといわれますが、それは地域の文化や地域の食材を活用して作ってきました。今後も地域を盛り上げるためにも「地域食文化の継承と革新」という視点で今後10年進んでいきたいと思います。

世嬉の一の7VALUE

  1. どんな状況でもプラス発想でいよう
  2. 地域に触れ、共に学び、それぞれの道のプロを目指そう
  3. あきらめない、逃げ出さない、挑戦し続けよう
  4. 創造的に考え、実行しよう
  5. 仲間を認め、互いに協力しよう
  6. チャレンジしている人を応援しよう
  7. 今に感謝し、よりよい未来を創ろう

成長している企業のスタッフはやはり人間的に成長していきます。当社でも過去に10の行動指針をつくり、基本礼儀・作法の部分を決定していました。
今後10年は人間力がより大切になる時代になると思います。7VALUEは、世嬉の一のスタッフに実践してもらいたい、ルールになります。その根底には、世嬉の一スタッフ一人一人が幸せな人生を歩んでもらいたいとう思いから価値を設定しています。これからの世嬉の一のスタッフが、守るべき7つの価値、経営ビジョンを達成するために必要なことを再設定しました。

実はこれを決定するのに、他社さんの取り組みを見学に行ったり、ご指導いただいている先生に数か月相談したり、スタッフと何回も勉強会したりとちょっとハードでした。

このコロナ禍において2年間、当社は結構苦しい状況を見てきました。
昨年は私が経営者になって相当厳しい経営状況になりました。震災よりひどかったです。

そのため、スタッフと根幹から私たちは何者で、今後どこに向かっていくか・・・今の私達の言葉で決定した次第です。

これから入社してくるスタッフにもこの考えを徹底しようと思います。

各部門とヒアリングしたり、一緒にミーティングしたりちょっとしんどかったですが、今回決定出来てちょっとほっとしています。
あとは、ビジョンに向かって実践あるのみです。

これからもどんどんチャレンジし、競争しないで共創ですすんでいこうと思います。
ちなみに世嬉の一の企業DNA(変化することなく守るべきもの)は変更していません。

世嬉の一酒造 企業DNA

「私たちは感謝の心を大切にします」

「私たちは挑戦する心を大切にします」

「私たちはオンリーワンを目指します」

今回コロナでだいぶ縮小をしなくてはいけませんでしたが、その分整えてきたつもりです。今期は大きなチャレンジ「酒蔵復活プロジェクト」があります。

ぜひ今後ともよろしくお願いします。

世嬉の一は、理念ビジョンを明確にし、今日も元気に営業中です!

 

 

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Posted by sekinoichi at 10:33

2022年06月02日(木)

素敵な本に紹介されました。いわて蔵ビール

天気の良い世嬉の一、日差しがまぶしい朝でした。気持ちがいいですね。

さて、嬉しい本が2冊届きました。

まずは、シャンカール・ノグチ様の著書、「クラフトビールのためのスパイスカレー」という本に当社のIPAが掲載されていました。

タラの芽とマッシュルームのパコラといわて蔵ビールIPAとのことです。

パコラ?パコラとはインドのおつまみだそうです。さくっとあげたインド風フライ?なかなかスパイスがきいて美味しそうです。

そしてもう一冊が、「ブルワー魂」

これは以前、雑誌で取り上げられたのが、本になりました。

孝紀工場長が掲載されています。いい写真です。

私もちょっと掲載されていました。
どちらの本も面白いので書店やネットで探してみてください。

今日も世嬉の一は、書籍で紹介され、元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 01:01

2022年05月31日(火)

園児たちが今年も田植えにやってきました(食育)

昨日、世嬉の一ファームの手入れをしていました。どんどん野菜も育ちますが、同時に雑草も元気に育っていて、なかなか草取りはハードです。いい野菜ができレストランでお出しすることを楽しみにしています。

さて、恒例の食育として行っている、愛心幼稚園の園児によるもち米たんぼの田植えが行われました。一関のもち食文化を小さいときから体感してもらいたく、もち米の田植え、そして、田植え餅を食べる、稲が育っだったら、稲刈りや餅つきも行います。

今年の園児たちも喜んで田植えがスタートしました。

近所にある愛心幼稚園の園児たちがにぎやかに世嬉の一まであるって来てくれました。

田んぼを見て喜んでいます。

幼稚園児たちからお花を頂きました。飾らせていただきます!

田植えの予行練習です。園の先生方は、園児のお尻が泥につかないように気を使っているようでした(笑)何回もリハーサルを行っていました。園児たちもワクワクしているようです。

さぁ泥んこになって田植え開始です。沢山の泥の感触がとっても新鮮だったようです。

みんな喜んでいるようです。

園児たちは何回も田植えをしながら楽しんでいました。

田植えも無事に終わりました。

田植えが終わったら、水でどろを落とします。お母さん方も手伝って、綺麗にさっぱりします。

その後・・・・楽しい田植え餅(あんこ餅)を楽しみます。

 

みんな楽しんで食べていました。

そして園児たちが帰った後に・・・稲がしっかり育つように、世嬉の一スタッフがちょっとだけお直し・・・

これから毎日、インスタグラムやフェイスブックで田んぼの様子をアップします。稲刈りまで園児たちの稲をきちんと育てますね。

子供たちももち食文化の一関を感じていただければ幸いです。

今日も世嬉の一は地域の食育を考え、元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 01:24

2022年05月29日(日)

酒蔵復活プロジェクト徐々に出来上がってきています。

毎日気持ちよいくらいいい天気です。時々土砂降りで・・・岩手にいながら南国のような気候になってきたなぁと感じている日々です。

さて、今月から始まっている酒蔵復活プロジェクト。この地(旧一関地区)に地酒蔵がなくなって40年近く。実際に他の蔵も旧一関市内にはなくなってしまったので、本当に酒蔵空白地域になってしまいました。(現在、磐乃井さんがあるだけです)

そんな中で当社で行っている酒蔵復活プロジェクト・・・徐々に出来上がってきています。
先日は、荷下ろしから糀室づくりを行っていました。

様々な機械がどんどん卸され、工事業者の方々が忙しそうに運んでくれています。

ただ、ここに酒蔵を復活させたいということでいろいろやっていると・・・問題も出てくるのですが、最大の問題が扉が小さく、機械が入らないとのこと・・・
そこで、追加で壁の工事&大きな扉をつくることになりました。

予想外の出費ですが、仕方がないですね・・・

そのおかげで、徐々に酒蔵ができてきております。

最も大切な糀室、工場で一番予算を取りました。きれいで、大きな糀室です。

昔の自分だったら観光客の方々を考えて杉板貼ってくださいというところですが、今回は余計なことはしません。衛生的に維持できる方がいいので、新しい素材のままです。100年前の蔵に超合理的な酒蔵作るほうが美味しくなると考えています。だから、余計な飾りは今回はしないのです。

 

入り口をあけると宇宙船のようにステンレスで囲まれた部屋。清掃しやすいですね。

中も同様です。この中で糀造りが始まります。

楽しみですね。

搾り機も来ました。本当は薮田式の搾り機が欲しかったのですが、価格が高いのと、現状では、月に2-4回しか絞らないので、衛生管理はこちらの方がしやすいですよというアドバイスでこちらにしました。この搾り機のあるところの周りは来週から部屋に加工し、いつでも一定の低い温度で搾れるように品質を安定させれるようになります。

甑も来ました。お米を蒸かすものですね。そのほか、こまごまとしたポンプや機械類などが来ています。楽しみです。来週からさらに工事が始まり、7月には完成する予定・・・遅れそうな雰囲気ですが・・・

祖父が急逝し、世嬉の一が倒産するという噂がたったのが私が中学2年生でした。父は、自分のやっていた会社(自動車学校)を売却し、醸造量が少なくなった酒造を共同醸造(他社の酒蔵にお願いして醸造してもらう)とし、酒造を行っていない蔵に売却したお金にさらに借金をし、蔵をリノベーションし世嬉の一は生き残りました。当時珍しかった、蔵を改築したレストラン(現蔵元レストラン世嬉の一)、地ビール(いわて蔵ビール)博物館(酒の民族文化博物館)、売店(酒の直売所)などを作ったのです。リノベした当初は来月世嬉の一は倒産するらしいよという噂が絶えなかったそうです。

私も実家に帰った20年前、いつかこの地で酒造りを復活させたいと思っていましたが・・・とうとう形になってきました。父も生き残るために共同醸造に変えたといってもいつか酒蔵復活させたいと努力していた人です。ビール工場はすぐに作ったんですが(笑)

親子2代の夢がかないそうです。

いやー・・・ちょっと緊張というか、怖いです。

でもここまで来たので、一関の地酒を復活させ、地域の人に愛される酒蔵にしたいと思います。

また、酒蔵の経過をご報告しますね。

今日も世嬉の一は、酒蔵復活にむけて今日も元気に営業中です。

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こはるコーラ



Posted by sekinoichi at 06:23