最近「クラフトビール」という単語をよく聞かれますね。
昔『地ビール』といわれていた地方の小さいビール工場、それが今は『クラフトビール』といわれ、大変人気がでています。
大手のビールは年々出荷量が減っている一方で、クラフトビールは年々増加傾向にあります。
なぜ今『地ビール』改め、クラフトビールに注目がでているのでしょうか?
『一般的なビール』と『クラフトビール』って何が違うのでしょうか?
ここで、地方の小さいビール会社である「いわて蔵ビール」を例に、クラフトビールの人気の秘密を三つお伝えします。
クラフトビールの人気その1~とりあえずビールではないクラフトビール~
一昔前までは、居酒屋などで「とりあえずビールください」という声をよく聞きました。
もし、海外の飲食店で同じことを言ったらどうなるでしょう?
「どの種類のビールにしますか?」と聞かれるでしょう。
世界にはビールの種類が1000以上とか、5000以上あるといわれています。
実際に、日本地ビール協会がまとめた「ビアスタイルガイドライン」によると、ビールの大きなカテゴリーによる分類だけで105カテゴリー、サブカテゴリー(中分類)で見ると170以上の分類があります。
日本では地ビール製造解禁前の1994年以前は、大手ビールメーカーの醸造する「ピルスナー」「ラガー」といった種類しか存在しなかったのです。
「1番絞り」も「スーパードライ」「プレミアムモルツ」「黒生」もビールの種類からいうと「ピルスナー」というカテゴリーになります。
世の中にある何千という種類もあるビールの中で、今までの日本人はたった1種類のビールを飲んで「ビールが好きだ」とか「私はビールは苦いから嫌い」、「私はビールの炭酸が強いから嫌い」など判断していました。
なんともったいないことでしょう!
しかし、海外で生活したことがある方や情報に敏感な人がクラフトビールを知り、自分にあったビール、自分の好みのビールを探すようになりました。
「いわて蔵ビール」の例を見てみましょう。
こんな人に・・・
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【ビールの名前】
ビールの内容
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苦いビールは嫌い
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【ヴァイツェン】
バナナやクローブを思わせる香り豊かなビール 南ドイツで醸造されていたビールです。
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苦いビールが大好き
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【インディアペールエール(通称 IPA)】
ホップを通常の4倍入れた、ホップの香り豊かで苦いビール。アルコール度数も高めでガツンと来ます。
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運動後に喉を潤すビールをがほしい
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【ゴールデンエール】
金色の液体。スッキリとしたのどごし。ごくごくいけるビール。
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さわやかな柑橘系の香りが大好き
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【パッションウィートエール】
フルーツビール。南国の柑橘系の香りがしてとてもさわやかな気分になります。
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心が落ち着つく飲み物がほしい
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【スタウト】
濃厚な黒ビール。焙煎した香りがコーヒーを思わせゆっくりと飲みたくなるビールです。
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ワインのように食事にあわせてゆっくり飲みたい
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【ホワイトエール】
ナツメグ・コリアンダーなどの香辛料とオレンジピールなどを使用し、複雑な香りが美味しいビールです。
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食後に甘いデザート感覚で楽しみたい
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【キャラメルエール】
バニラビーンズとモルトの香りでキャラメルのような香りがするデザート感覚のビールです。
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寝る前にくつろげる飲み物がほしい
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【レッドエール】
琥珀色の色をしたビール。色もさることながら、黒ビールのように焙煎香りが強くなく、フルーツのような香りと旨みが寝る前の1杯として人気です。
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刺激のあるビールを飲みたい
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【ジャパニーズハーブエール 山椒】
山椒の実を使用したスパイスエール。グレープフルーツを思わせる香りと最後に山椒のピリッとした感覚が美味しいビールです。
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ビールを飲みたいけど・・・だけど健康も気にしているだよなぁ
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【オーガニックビール 自然醗酵ビール】
麦芽、ホップは有機栽培。それだけでなく、酵母も干し柿から採取した完全オーガニック。酵母も生きており健康を気にする方にも人気のビールです。
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いわて蔵ビールでは、常時8~10種類準備しています。それぞれのお客様のご希望に沿うビールを醸造するのがクラフトビールです。
それぞれを飲み比べるだけでも楽しいです。また自分に合うビールがきっと見つかると思います。
「とりあえずビール」は卒業ですね。もし、外食時には「私の好きな●●ビールありますか?」って聞くとツウですね。
クラフトビールの人気その2~小さいビール会社が世界で評価~
「いわて蔵ビール」は全国の酒屋さんではあまり目にしません。スーパーでもコンビ二でも販売していることは少ないでしょう。
クラフトビアバーとか、ビアパブといわれる「特別なビール」を提供する飲食店で、いわて蔵ビールを提供するお店が数多くあります。それも、大都会東京だけでなく、北海道から沖縄まで様々な場所で増え続けています。
さらに、アメリカやロンドン、シンガポール、台湾などと言った海外でも提供するお店が増えています。
なぜでしょうか?理由は2つです。
「個性」と「品質」です。
「個性」に関して言うと、前述したように様々な種類を醸造できるのがクラフトビールです。これは、一人の醸造家が最初から最後まで手作りで醸造しているからです。
工場で工程ごとに担当が分かれ流れ作業でつくる大手の生産とは異なります。
クラフトビールは、まるでシェフがよい材料を仕入れ、その材料を丹精で美しい料理に仕上げるように造ります。麦芽からビールになり、ボトル詰めするまでを一貫して1人の醸造家がたずさわります。一つ一つの工程に思いをこめて醸造できるのです。
そこには『工夫』と『創造』が生まれます。だからクラフトビールは多くの種類を醸造することを可能にしています。
さらに、醸造家の「思い」の入ったビールが出来上がるのです。
「品質」に関して
さらに、日本人の本来の性格である仕事を追求する姿勢がクラフトビール醸造にマッチし、「品質」という面でも評価が高くなってきております。
実際にいわて蔵ビールも世界で開催されるビールの品評会において数々の受賞をしています。
受賞年
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受賞ビール
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1997年
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モンドセレクション
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金賞
銀賞
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ヴァイツェン
スタウト
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1998年
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ジャパンビアカップ
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シルバーメダル
ブロンズメダル
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スタウト
ヴァイツェン
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2000年
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モンドセレクション
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銅賞
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パッションエール
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2003年
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ジャパンビアカップ
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ブロンズメダル
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パッションエール
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2006年
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ジャパンビアカップ
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ゴールドメダル
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三陸牡蠣のスタウト
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2007年
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ジャパンビアカップ
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ゴールドメダル
ブロンズメダル
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スタウト
ペールエール
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インターナショナルビアコンペティション
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ブロンズメダル
ブロンズメダル
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サマーブロンド
三陸牡蠣のスタウト
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2008年
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ワールドビアアワード
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シルバーアワード
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三陸牡蠣のスタウト
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インターナショナルビアコンペティション
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シルバーメダル
シルバーメダル
ブロンズメダル
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インディアペールエール
キャラメルエール
ショコラスタウト
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2009年
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インターナショナルビアコンペティション
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ブロンズメダル
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サマーブロンド
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2012年
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インターナショナルビアコンペティション
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ブロンズメダル
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スタウト
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2013年
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インターナショナルビアコンペティション
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ゴールドメダル
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ジャパニーズハーブエール山椒
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ワールドビアアワードアジア
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ゴールドメダル
ゴールドメダル
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ジャパニーズハーブエール山椒
三陸牡蠣のスタウト
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2014年
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インターナショナルビアコンペティション
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ゴールドメダル
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ゴールデンエール
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ワールドビアアワードアジア
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ゴールドメダル
ゴールドメダル
シルバーメダル
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ジャパニーズハーブエール山椒
バーレーワイン
スタウト
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いわて蔵ビールは小さいクラフトビールメーカーですが、品質が良いという事でも人気になっているようです。
クラフトビールの人気その3~顔が見える存在のクラフトビール~
クラフトビールの造り手の顔が見えるビールです。
いわて蔵ビールを飲んでいる人がビアバーで「佐藤さん、後藤さんが造っているビールだよね・・・」とマスターと放している姿をよく見ます。
もしあなたが、いわて蔵ビールの工場に行ったとき、工場見学をしながら説明を聞いたり、ビールを飲みながら作り手の話を聞く機会があるでしょう。
クラフトビールはその味を楽しむだけでなく、ビールを通して作り手の性格や考え方を感じることができるビールなのです。
時々、営業と称して作り手が「クラフトビアバー」で飲んだくれていますよ。
身近な存在なのですね。
さらに、クラフトビールは頻繁にイベントを行います。
「全国地ビールまつり」「オクトーバーフェスト」「クラフトビールフェスティバル」といったようなイベントで醸造家が直接サービング(ビールを注ぎ)、お客様にお渡しするイベントが多々あります。
一人一人と会話し、手渡しするクラフトビール。
単なるビールというだけでなく様々な造り手の思いも感じることができるビールです。
顔が見える商品から原材料、造り方、そんなことまで正直に醸造していることが見えるビールです。だから人気出てくるのですね。
あなたの心を幸せにするクラフトビール「いわて蔵ビール」。いわて蔵ビールを飲んで楽しいひと時を過ごしませんか?