2017年07月25日(火)
まだまだかかる・・・未来に残す風景
本日より蔵の第●回(もう何回目かわらない・・・)修復工事が始まりました。
当社のシンボル的な蔵、仕込み蔵(土蔵)の改修工事です。
東北で最も大きいと言われるこの土蔵は、もうすぐ100年。
外観は日本的建築にみれるのですが、その構造は、イギリスのクイーンズポストという梁組をしており、西洋建築との合作となっています。
大きく珍しい建物としても、多くの建築家の方や文化庁の方が視察にきます。
国の登録有形文化財にも指定されていました。
しかし、東日本大震災にも原型はとどめていたものの、梁や柱がゆがんでおり、今後数十年を考えると改修工事が必要との事・・・
とうとうその改修工事が始まりました。
三代目から世嬉の一を継ぐ際に、
「この蔵の風景は世嬉の一が管理しているが町の風景であり、財産である、借金してでも残せるなら残すように・・・」
と約束しました。
約束を守るということは厳しいことですね。
毎回予算との葛藤があります。
会社にとっては、特に売り上げに直結せず・・・経営判断的には非常に経費の掛かる話です・・・
しかし、私はある経営の先生にいわれた言葉を常に心に留めています。
私の経営の指針になっている言葉です。
「根本、長期、全体」の視点で物事を見て、良い方向に判断しなさい。
同じようなことは、表現は違いますが、三代目からも言われています。
この蔵を修復して後世に残す、私のもしかしたら孫の代、次の100年後に残す・・・
「この蔵の風景は世嬉の一が管理しているが町の風景であり、財産である・・・だから残そう」
結構しんどいですが、今手を打たないといけないのですね。
「根本、長期、全体」の視点で見ると・・・
数十年後、世嬉の一の前を通って通学した園児、保育園の子、高校生、そんな子たちが一関には大きな酒蔵があってあの景色よかったなぁと思い出にふけれるように残したいと思います。
一関では高校を卒業すると94%の人が一関を出て行ってしまうそうです。もどってくるのは数パーセント・・・
そん中でも世嬉の一が未来に向けて、一関を出ていく人達に一関印象をちょっとでも残し、ふるさとを思い出してくれるきっかけになればうれしいです。
さぁスタッフと共に、未来に残すため今張り切って働かなければ・・・
世嬉の一のスタッフは未来にバトンタッチするため、今日も元気に営業中です!
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Posted by sekinoichi at 07:10