世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:ビール

2019年09月26日(木)

誕生日を機上で迎えて・・・

9月26日、この日は私が両親から生をもらった日です。あっという間にもうすぐ50歳というところまで来ました。ただ、人生100年という時代ではまだまだ半人前でしょうか。

さて、座敷童ちゃんたちは、お父さんと誕生日をお祝いしたいと楽しみにしていたのですが、私自身いなくてすこしがっかりしていたようでした。

申し訳ないなぁと思いつつ、自分の父親も仕事人間で家にほとんどいなかったなぁ・・・やはり似てくるのだなぁと思ってしまいます。

私はちょうど誕生日に成田を出て、マレーシアに向かっています。

出発前に機体システムトラブルがあり、5時間半の遅延。機内でゆっくりできました。こういう日に、このような事が起こるのもちょっと止まってゆっくり考えなさいそうすると安全なスタートができますよという暗示かなぁと思いつつ、機内で疲れた体をゆっくり休めました。

16時にクアラルンプールに到着して市内を見てみようと思ったのですが・・・到着が22時、ホテルに到着したのが23時半でしたので、近くにあるビアバーに行って軽い夕食とビールを飲みました。

今回もマレーシアにはいわて蔵ビールのPRと販路拡大のためにきたのですが、いつもアジア各国に行くと、活気と活力にあふれている空気に包まれます。

私が子供のころ、バブル期に向かって長い好景気が続いていたので、人々も新聞ニュースも明るい話題で多かったようです。そんな感じがアジアの国くると感じてしまいます。勢いがすごいというか・・・

いつかうちのスタッフ達にも見せたいと思います

さて、また一つ新しい歳を迎え、あらためて思うことがありました。

今年の世嬉の一は、再度、足元を固める(整える)と次の30年に向けてのプロジェクトを同時に進めていこうと思います。

おかげさまで、お客様のご支援とスタッフの成長と努力により、世嬉の一酒造はどんどん良くなっています。3.11の時から比べると雲泥の差です。
しかし、ここで再度浮かれることなくやっていかねばとアジアの国の勢いをみると思います。
まず、一つ目の足元を固める(整える)とは・・・、
当社はおかげさまで若いスタッフが入社(18歳から)してくれ、そして年配の社員(おおよそ 70歳)の方まで頑張っています。しかし、若いスタッフの教育と育成が課題です。世の中の広さ、自分のもっている可能性をもっともっと広げられると信じれる、そんな子たちに育てたいと思いました。

そして、足元を固めるという意味のもう一つは「整える」。急に会社が変わってきて見落としているところ、忘れて取り残されているところがあります。もう一度過去の良かったところを見直し、継続することも必要だと感じています。世嬉の一の良いところを磨くための一年にしたいと思いました。

そして、次の30年に向けて・・・

私は30年後には確実に引退しています。ただ、今がいいから安心してではなく、次の世代に世嬉の一をバトンタッチできるよう、小さい芽を創っていきたいと思います。すでに発表している酒の新工場計画、これは新工場と言っても工房みたいな小さなものかもしれません。だた、小さくスタートしてもしかしたら30年後、先代のおかげで今があるといわれる芽をつくっていきます。

もう一つはスモールビジネス。先ほど若い人の育成と成長する会社にしたいとお伝えしましたが、3年前から実験していました。「The Brewers Hiraizumi」です。ここには、菊池 新さんという店長と佐藤 理子さんという若いスタッフ2名にほとんど任せてほぼ自由に成長する場を作りました。いまそれが結果として出てきています。このような二人が出てくるような雰囲気を創っていきます。
もちろん、ビール部門もレストラン部門もそのような若いスタッフができています。まだまだ伸びることができると思っていますが・・・そこで今年はもう少し整えるためのチャレンジをしていきたいと思います。

今日は私どものビールを扱ってくれる商社さんとこちらのディストリビューターと一緒に市場調査をするそうです。どんな出会いと刺激があるか楽しみです。

最後に、ほぼ私のわがままだけで自由に生きているのを支えてくれる家族に感謝します。

今日も世嬉の一は社長が留守でみな元気という感じで、元気に営業中です。



Posted by sekinoichi at 09:55

2019年08月27日(火)

第22回 全国地ビールフェスティバルin一関が終了しました。お客様、ボランティア様、出店ブルワー様ありがとうございました。

今年も全国地ビールフェスティバルin一関が8月22日(金)~24日(日)の3日間が開催されました。
今年も3日間とも満員御礼で多くのお客様にお越しいただきました。ありがとうございます。
このイベントも22回目、日本でもかなり古い地ビールイベント(クラフトビールイベント)になりました。私どもは幻の1回(平泉で開催)からスタートしていましたが、こんなに大きなイベントになるとは想像もしませんでした。ただただ、毎年ちょっとづつ改善していたら、街の最大のイベントになってしまいました。第1回目の地ビールフェスは8社、22年になったら71社の日本のクラフトビールメーカーが集まるビールイベントになりました。
本当にうれしく、関わる皆様に感謝です。
まずは、このようなイベントを成り立たせている、ブルワー(ビール会社)の皆さまに感謝です。当社もビール会社ですので、経営を考えます。そのイベントが儲かるかということ、また、イベントの街に自社が卸しているビアバーがあるか・・・そんなことを考えます。しかし、ここ10年以上多くのブルワー様は営業先のお店もなく、このイベントは多くの儲けがあるわけでないのですが、このイベントの成功のためにお手伝いいただいております。
大阪の箕輪ビールの大下香織里社長は、わざわざ飛行機できていただき、毎年、一関で世界で賞を受賞しているビールを提供してくれます。

千葉県のロコビアの鍵谷様は家族で来てくれてイベントでビールを提供してくれます。
ドイツビール輸入代理店 こばつ様は、当イベントが購入している単価よりも多分彼らが輸入しているビール価格の方が高い(ビールでイベントしていて損になる)のに、毎年参加してくれます。

そのほかのビールメーカー様も自腹で交通費、宿泊費を払って多くのスタッフが来てくれます。本当にありがたいです。ありがとうございます。
美味しいビールを全国から持ってきていただいているのでこのイベントが成り立ちます。

次にボランティア様、実はこのイベントを支えていただいているのには、多くのボランティア様の存在があります。

(ボランティアの皆様ブルワーの皆様と大懇親会)

ボランティアの皆様は、本当にボランティアで来ていただきます。遠くは飛行機にのって、一関のイベントを盛り上げていただいております。皆様、仕事をお休みをとって、ホテルを予約して、イベントに来ていただきます。
また、ボランティア様の多くは、さまざまなイベントを経験していらっしゃるのでたくさんのアイディアをいただきます。

また、以前地ビールフェスティバルの担当だった市役所職員さんがボランティアとして復活してお手伝いいただいたり、本当に一関のために皆様活動してくれます。本当に頭が下がる思いです。

楽しんでいてくれるお客様の縁の下の力持ちになっていただいております。彼らがいないと本当に成り立たないイベントになっております。

ありがとうございます。また来年お会いしたい皆さまでした。

このイベントは多くのお客様が来場して楽しんでくれています。最初はこのイベントも認知度が低く、予算もなく、PRもできていませんでした。それがこのような大規模(3万人以上来場だそうです。人口11万人の町にはインパクト大きいですね)になってきたのも、昔から来ていただいているお客様のおかげです。

このイベントは、地ビールフェスといえども、家族で楽しめるような雰囲気のイベントにしています。だから会場には、お子様用の食事の準備やソフトドリンクもあります。そして、お客様同士会話が弾むようにしています。

まだまだ小さいイベントの時は、多くのビールファン様の口コミでこの一関まで足を運んでくれる人が増えました。今でもそれは続いております。

このようなお客様の期待に応えられるよう、毎年イベントをより良いものにしていきたいと思います。

3日間、怒涛のようなイベントで、私も、私たちスタッフも正直魂が抜けきったような状態になっています。ちょっとだけ休憩して、町おこしから、本来の世嬉の一酒造の業務にもどろうと思います。

でも、本当は、全国のブルワーさんや、ボランティアさん、お客様からパワーをいただいているのは世嬉の一であり、もっともいただいているのは私なのかもしれません。

今年も多くの人々にお世話になりました。本当にありがとうございます。

来年もぜひ楽しみにしていてください。

後かたずけも終わり、静かな文化センター、図書館にもどり、ほっとしています。



Posted by sekinoichi at 01:12

2019年07月18日(木)

JAいわて平泉さんのご協力でトマトビールを仕込みました。

ビール工場に大量のトマトがあります。

そう、今日は岩手県一関産のトマトを使用して、ビール醸造を行っています。

いわて蔵ビールでは2年前からトマトでビールを創れないか、研究していました。100Lの醸造を数回行い、都内のビアバー様で試験販売した際も好評で、今年、本格仕込みを行います。

トマトの使用する量は50kg、JAいわて平泉様のご協力もあり、完熟で実のぎっしりつまったトマトが来ました。写真は水にトマトが浮いているように見えますが、どのトマトも水に沈み、たくさんあるので浮いているように見えます。

さて、このトマトを使用して、トマトビールを醸造します。

朝早くから仕込みをスタートしているのですが、今日はめんこいテレビさん、岩手朝日テレビさん、一関テレビさん、岩手日報さん、岩手日日さん、朝日新聞さんなどの取材が来ていました。地域の方々のトマトビールの興味も高いようです。うれしいですね。

なぜ、トマトビールを醸造しようと思ったかというと、いわて蔵ビールは地域の良いものを使用しておいしいビールを醸造し、岩手の良さを伝えていきたいと様々な商品開発をしています。

その中で、岩手県一関市のトマトが、岩手県で最も生産・出荷されていると聞きました。それでトマトでおいしいビールを醸造できないかと研究していたのです。

トマトのビールというと、レッドアイ(ビールにトマトジュースを混ぜたもの)を思い起こすかと思います。でもいわて蔵ビールのトマトビールは、トマトを麦汁と一緒に発酵させますので、トマトの酸味と甘みが程よくビールのアルコールと相まって、まったく新しい飲み物になります。

今日仕込みましたので、完成は来月です。

麦芽糖化中の時は、使用するトマトのヘタをひたすら取ります。

厨房からボウル、包丁を借りて、ひたすら行います。ヘタの青い部分があるとビールにしたとき青臭さが残ってしまうので取り除きます。

トマトをひたすら切りました!

そして、ビールの元になる麦汁を煮沸する段階でトマトも同時に投入!

トマトを大量に麦汁に入れ、ホップを入れ煮沸します。

とてもいい香りがします!

孝紀工場長も商品をチェック!

美味しい麦汁ができました。そして、酵母を入れ発酵させます。

来月が楽しみです。来月、トマトビールを飲んでいただき岩手一関を感じていただければ幸いです。

このトマトビールは数量限定になりますが、一関で開催される全国地ビールフェスティバルin一関にも出品します!ぜひ楽しんでください。

今日も世嬉の一は、地域の食材を活用して元気に営業しています。

———– P R ——————–

今回のトマトビールはボトルで限定1000本、ケグで60本になります。

ボトルの方は事前予約を受け付けております。

https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/tomato

お中元はこちら

https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/giftpamphlet


Posted by sekinoichi at 09:42

2019年07月12日(金)

トメィトビール開発中~

今日も雨の世嬉の一。アジサイが綺麗に咲き始めました。過ごしやすい気温でスタッフみんな元気に過ごしております。

さて、今日は一関市のJAいわて平泉の農産物果出荷センターに行ってきました。同じ一関ですが、車で40分くらいかかるところで、久しぶりにその地区まで足を運びました。

大きな出荷センターにびっくりしつつ、以前から頼んでいたトマトをいただきに行きました。

一関のトマトの生産は実は県内でも1番だそうです。

普段、東京とかに出荷するトマトは青いうちに摘果して、移動中に追熟しスーパーなどの店頭で赤くするそうですが、今回は真っ赤に今食べておいしいものを注文しました。

実はこれ、トマトのビールを醸造する原料です。50kg以上あります。

トマトのビールは2年くらいかけて実験をしていました。一関がトマトの産地だからです。これでおいしいビールができるのでは・・・と研究を重ね、工場長の孝紀さんと納得のいく、驚きのビールを開発しました。

今年は初めて本仕込みをする年です。

JAいわて平泉の青果担当の後藤さんにお願いして集めてもらいました。ありがとうございます。

孝紀工場長とおいしいビールを醸造しますね。
トマトビールは、8月中旬に発売予定です。
楽しみに待っていて下さい。
世嬉の一は今日も地域の方々と協力して元気に営業中です!



Posted by sekinoichi at 07:16

2019年06月18日(火)

今日の世嬉の一・・・新しい事を始めています。

週末の大雨が過ぎ去り、ここちよい風が吹いています。そらはちょっとくもりですがすごく過ごしやすいですね。

愛心幼稚園のもち米田んぼの苗も元気に育っています。そして、田んぼのなかには大きなオタマジャクシが沢山泳いでいますよ~

さて、今日から新しいプロジェクトが始まりました。

カフェ徳蔵の改装工事です。・・・といっても国の指定文化財なので、内装はほとんど変えず、新しく造りつける感じです。

徳蔵というのは当社の初代の名前なのですが、102年のプロジェクトとして、カフェ徳蔵の名前も変更し、新しいものが生み出される予定です。

完成までお楽しみに・・・・

これからの工事が楽しみですね。

随時ご連絡いたしますね。

今日も世嬉の一はあたしいことにチャレンジして今日も元気に営業中です。



Posted by sekinoichi at 06:57