世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:ビール

2023年12月12日(火)

地味なところでやっています!東北のクラフトビール初!有機JAS認証取得!「自然発酵ビール」

久しぶりの雨の世嬉の一です。今年は暖冬ですね。しっとりとした雨が降っています。

雪でないので、雪かきしなくていいですね~。雨も久しぶりだと地面に染み込んでいき、春の植物の為になっているのかなぁとか、山の方では雪になって、綺麗な雪景色になっていると思います。

さて、嬉しいお知らせです。地味~なんですが、「いわて蔵ビール」が有機JAS認証を取得しました。

有機認証を受賞していたのですが有機JASは農水省の管轄、私達は国税庁の管轄だったので、今まで有機JAS認証ではなく、有機認証をとれるNPOから有機酒類の認証を頂いておりました。
これからは、国からお墨付きの有機農産物加工食品として、有機JAS認証、有機酒類の認証をいただきました。

 

結構地味な認証で、クラフトビール業界ではあまりとられるところがないようです。

登録には、原料のトレーサビリティ―や他の商品に混入しないようになど配慮が必要なので、ちょっと手間になります。また、費用も発生するので、あまり必要性を感じないのかなぁ・・・

東北では今のところ私達だけのようです。これから取得するところが広がるかもしれません。

でも、やはり安心・安全でというニーズもありますので、きちんと資格を取得しようと、準備していました。

有機JAS認証を取得すると、日本と貿易をする国によっては、そのままその国で同じように有機食品として扱われます。

いわて蔵ビールは海外でも活躍しているので・・・有機JASはいいかなぁと思い、法改正で有機酒類という分類ができた時にすぐに申請しました。

有機JAS認証を受賞したのはこの「自然発酵ビール」ですが、このビールは、100%有機農産物です。
有機モルト、有機ホップだけでなく、酵母も自然由来です。

すごくこだわったお客様のご意向で、通常のビール酵母が遺伝子組換えかどうか聞かれた際に、証明ができず、それなら、自然の酵母を捕まえてきて(培養して)醸造しようと・・・そこで生まれたのが「自然発酵ビール」です。

このビールは干し柿から採取した酵母を使用しています。

下記の冊子に昔紹介されました。「本物を食べたい」という本です。

現在、ちょっとブームになっているクラフトビール。あまり、有機とか、オーガニックに目を向けられない地味な部分ですが、私たちは大切だと思うことに、ちょっと力を入れています。

今日も目立たず、ちょっと前に進んでおります。

今日も大きな視点で元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 03:54

2023年11月25日(土)

初雪の日、今度はふじリンゴでシードルづくり!

一関では今日は初雪が降りました。寒いけど温かな景色です。

中庭では雪と紅葉を同時に楽しめます。

早速誰かが雪ウサギを作ってくれました。

さて、そんな冬の第一日目みたいな日に、今度はジョナゴールドにつづき、ふじリンゴが3トン届きました!

朝からリンゴを搾っています。工場には、ジョナゴールドとは異なるふじリンゴの甘い香りが充満していました!

りんごしぼり

ふじリンゴ2023

この作業は延々と8時間以上交替で行います。

ふじりんご

ふじリンゴを搾った後はすぐに醸造に入ります。リンゴが酸化してしまうのですぐに醸造し発酵させるのが美味しくなる秘訣です。

なので、搾りから醸造まで一気に1日で行います。

シードル

美味しいリンゴサイダーになるまで、醸造していきますね。

ふじりんご粕

大量にでたりんごの搾りかすは、乳牛牧場さんがよろこんで持っていってくれました。

ありがたいです。

今日も世嬉の一は地域の宝を活用して元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 04:10

2023年11月18日(土)

今年もジョナゴールドのほぼシードル仕込みました!

今日は温かな1日の世嬉の一です。お客様も沢山くるようになり、にぎやかな世嬉の一酒造でした。そんな世嬉の一では、昨晩、JAいわて平泉から3トンものジョナゴールドのリンゴが届きました!

ちょっと傷があったり、熟しすぎたりしたリンゴを毎年購入して、リンゴのお酒(シードル)に加工しているのです。

この時期に、地域の産直市などで1Lのリンゴジュースが沢山出てくるのですが、けっこう商品がだぶついているのを見て、当社でもリンゴを有効に活用できないかとここ5年くらシードルづくりを行っています。

まずは3トンのリンゴをひたすら搾汁する作業です。

綺麗なリンゴ、ジョナゴールド!

ひたすら搾汁するスタッフ!朝、10時から夜8時までひたすら搾汁して貯めていました。

搾汁されたものを購入するということも可能ですが、そうすると一度殺菌するために火入れ作業があります。そうすると、リンゴのフレッシュな香りが飛んでしまうので、当社ではリンゴで購入し、それを搾汁しています。結構手間ですが、いい香りの商品になります。

夜8時から23時半くらいまでは、醸造です。搾汁したリンゴをその日のうちに醸造しないとリンゴが参加して赤くなってきます。なので、その日のうちに醸造。

この日は工場長は夜遅くまで働きますね~

ありがたいです。

いい商品づくりのためには、ちょこっと無理が大切な時があります。

仕込んでリンゴ果汁、香りが本当にいいです。

工場長も満足そうです。

発酵始まりは濁っていますが、商品になると透明になり、アルコール度数5.5%くらい、そして、香りのよい大人のシードルになりますよ~

約三週間後楽しみにしてください。ジョナゴールドは酸味とのバランスもよく、毎年すぐに売り切れますね~

さて、しぼったリンゴの粕も大量にでます。3トンのリンゴから約1.2トンの粕が・・・

これも無駄にしません。地元の乳牛農家さんが持っていって、乳牛の餌になります。

その牛乳JAに行き、地域の給食で提供されます。

小さい経済循環ですが、大切な地方の商品になりつつあります。

今日も世嬉の一は、地域の経済循環をちょっとだけ回して、元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 05:10

2023年11月17日(金)

クリスマスビール(欧風聖夜麦酒)の予約および販売が開始されました。

今日は久しぶりの雨の世嬉の一です。雨が冷たく冬の雨という感じです。雨がふってもお客様は沢山来ていただき、本当にありがたいです。蔵元レストランでは、ビールより熱燗がオーダーが多くなってきました。

さて、まだ11月なのですが、世の中ではクリスマスの準備が始まっているようですね。びっくりなのですが、今年のクリスマスビールの予約が非常に混んできました。

つい最近まで暑い~といっていたのが、遠い昔のようです。白鳥もきているので、確実にもう冬なのですね。

こちらですね。スタイルはヴァイツェンボックといいます。

ドイツで冬に飲むタイプのビールですね。アルコール度数も高く7~8%です。

ヴァイツェンより香りがたかく濃厚な感じです。

地元のソーセージやさんの一関ミートさんとのコラボレーション、ソーセージやアイスバインとのセットも人気です。

ヴァイツェンボックの特徴は香りとアルコール度数ですね。

クリスマスの寒い日に体と心を暖めるビールとしてアルコール度数を高くしたビールが醸造されました。
いわて蔵ビールのクリスマスビールもアルコールがただ高いだけでなく、香りが豊かでワインのようにゆっくり飲みながら口の中で味わうビールになっています。
色、香り、味がすべてにおいてハイレベルなクリスマスビールをぜひ楽しんでください! 静かなクリスマスの夜に二人で語らいながら飲むビールとしては、最適なアルコール度数なのです。

 

いわて蔵ビールのクリスマスビールは、高品質のミュンヘンモルトを通常の1.5倍の量を使用して醸造します(弊社比)。
それも、ドイツ産の高品質のミュンヘンモルトを使用し、薫り高いビールがより芳醇な香りとうまみがかもし出されます。通常のビールでは味わえないおいしいクリスマスビールになり、ワインのようにさまざまなクリスマス料理とあわせることができます。

通常のビールはホップが利いて苦さと炭酸のさわやかさでおいしいと思うでしょう。
しかし、クリスマスビールとしてはどうでしょうか?苦いビールより、スーッと舌の上をすべり、鼻からフルーツのような香りが際立ち、のどをするっと滑り落ちる。会話が弾む飲み物がいいですね。
いわて蔵ビールのクリスマスビールは、高品質のドイツ産ホップを使用し、少量でバランスの良くなるよう配合しています。
ホップの香り豊かなところを分別してペレット状にしたものを使用しています。そのため、ホップが酸化しずらく香りがよくなります。
バランスの良いビールがワインの好きな人にも人気のでるクリスマスビールになるのです。

是非この機会に飲んでみてください。

世嬉の一は今日も元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 05:23

2023年10月26日(木)

真面目にホヤのビールを醸造しています(スモークエール)

秋晴れの世嬉の一、ムラサキシキブの紫とドウダンの赤が秋晴れとしっくい壁のパール色との対比に温かな陽気を感じます。

さて、秋も深まり今年もすごいビール醸造しました。

その名も「ホヤール!」

その名の通り、ホヤを使用したビールです。

えーーーという人も多いかもしれませんが・・・しっかりとした美味しいビールです。

スタイルはスモークエールといいまして、くん製の香りのするビールです。

通常、ビールは焙煎した麦芽(モルト)を使用して醸造します。しかし、その一部をスモークしたモルトを使用することで、くん製の香りのするビールになります。

スモークエールとか、ラオホビールといわれています。

そのスモークエールに当社は海鞘を使用しています。なぜ、ホヤを使用するのかというと、ビールにこくや旨みが生まれて、ビールがよい深い味になるからです。

当社はもともとオイスタースタウト(牡蠣をしようした黒ビール)を醸造していました。その理屈と全く一緒なのですが、当地方でホヤを出汁にしてお雑煮をつくる文化があると聞き、ホヤで美味しいビールをつくれるのでは・・・と思い醸造したのがきっかけです。

予想通り、ビールを飲んだ後に旨味成分があり非常にいい状況になります。

すごくふざけたようなビールに思われますが、真面目にビールを考えています。そして、結構他の手法(料理方法や化学、伝統文化)を取り入れて醸造しているのですよ。

このビールはきちんとインターナショナルビアカップでも受賞しているので味は保証されていますよ。

世嬉の一のビジョンに

「地域食文化の継承と革新」

気持ちの良い仲間と共に、地域食文化の継承と革新を通じて、世界が喜ぶ商品を作ります。

とあります。意外とこういうところにビジョンを反映しています。

今日も世嬉の一は、不真面目に見えるまじななチャレンジで元気に営業中です。

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フレッシュホップ

フレッシュホップで醸造したビール、フレッシュホップゴールデン

 

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Posted by sekinoichi at 05:15