世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:東日本大震災

2018年03月13日(火)

3.11は避難訓練の日

昨日と変わり一転して温かい日差しの世嬉の一です。

今日、福寿草と蕗の薹(ばっきゃ)が芽吹きました。

春になってきておりますね~

さて、3月11日東日本大震災の日・・・今年も例年通り避難訓練を行いました。

毎年、3月11日 14時半に当社では避難訓練を行っています。

たまたま居合わせたお客様も一緒に参加してもらっています(強制ではないですが・・・)

それは7年前、お客様を守らなければいけない私たちがパニックになってきちんとした誘導ができないからです。

特に、今年入社する新人さんたちは震災の際にはまだ小学生。
なかなか動きがわからないのでこういう時に訓練します。

実は6年前からずーっとやっておりますが、とうとう安全確認終わる避難訓練終了まで44秒。

1分を切りました。初めて行ったときは4分くらいかかったのですが、年々早くなっています。

何か起こってからでは遅いので、日々訓練ですね。

そして毎年避難訓練を行った後に様々な疑問が出てきます。

あそこを通って本当に大丈夫だろうか?

お客様を誘導するにはどうしたらいいだろうか?

様々な疑問がでてきます。

それを一つ一つ話し合いました。

震災の記憶が風化するのはある意味復興している証。

ただ、震災の教訓を忘れてはいけないと思って日々行動しています。

今日も世嬉の一は、安全確認を行い、元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 05:06

2018年03月11日(日)

七年目を迎えて~感謝と決意~

平成30年3月11日

 

震災7年目が過ぎ・・・感謝と決意

 

世嬉の一酒造株式会社

代表取締役社長 佐藤 航

スタッフ一同

 

3月10日、震災の年に生まれた次女の卒園式でした。

7年前の震災発生後、混乱しているお客様とスタッフを中庭に誘導し落ち着かせようとしていました。その時、妊娠8か月のおなかの大きな家内が90歳になるおばあちゃんと3歳になる長女の手を引き裸足で私たちのところに逃げて来たことを思い出します。

責任者という立場である以上、お客様やスタッフに責任をもってやらなければならないと思うものの、家族にすぐに駆け付けていけなかった自分の行動が正しかったか・・・いまだ大きな悔い共に7年が過ぎました。

90歳すぎたばあちゃんも天寿を全うし、また、家内もおなかいた子供も昨日元気に卒園式に参加している様子を見て救われる気持ちになりました。

あれから7年、毎年この日が来るとあっと言う間だと思いつつも、昨日のように思い出す日もあります。それは必ずしもつらい日々の思い出ではなく、同業者、お客様、多くの人から応援と支援をいただいた心が温かくなる思い出でもあります。

沖縄からスタッフ全員分にと四葉のクローバーをしおりにして送ってくれたご家族。

お客様の写真とメッセージを送ってくれた飲食店の方々。

商品はいつでもいいと言ってお金だけ振り込んでくれたお客様。

ファンドを通じて復興支援していただいたお客様。

多くの人々から様々な温かい愛情をもっとも感じた時期だったと思います。

そういう意味で、誤解がないようにお願いしたいのですが、つらくとも最も幸せを感じた日々でもあります。

また、震災は私の経営指針を決意した日でもありました。故船井幸雄先生の言葉「過去オール善・・・すべての過去を肯定的に受け入れ、よりよい未来になるために行動しなさい」という言葉が常に頭に浮かんできました。それ以来、30年後の自分が「あの震災があったおかげで世嬉の一酒造は成長できた、お客様に幸せを届けられる企業になれた」と言えるようになろうと決意しました。

まだまだ、様々な問題山積みの世嬉の一ですが、少しづつそのような形に向かっていると思います。

私ども世嬉の一酒造は、震災後経営理念を整えました。当社の名前の由来「世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指す」という事を踏まえ、『幸せ創造企業』だと位置づけています。

世嬉の一の定義する幸せを3つに因数分解していました。「1.お客様の幸せの創造」 「2.社員の成長」 「3.地域が豊かになる」ことです。

  1. の「お客様の幸せの創造」は、商品品質の向上と心温まるサービスを行う事。常に新しいことを考えチャレンジすることです。現在商品づくり、業態づくり、イベントづくりなどで生かされています。まだまだお客様に叱咤激励を受けながら進んでいますが、一生努力する課題です。
  2. の「社員の成長」は、私はスタッフ自身の人生が豊かになってほしいと願っていることから生まれました。私たちはまだまだ零細企業ですので、給与や福利厚生でスタッフの幸せを追求できません。そこで、スタッフ一人一人が人間的も成長を実感出来る企業になれば、幸せになると信じて様々な事を行っています。一つは地元の高校生をちょっと無理してでも毎年採用しています。最初はなかなかうまくいかなかったのですが、徐々に効果が表れスタッフが育ってきました。また、若い子にも新しいことにどんどんチャレンジしてもらうように入社1年未満の子たちで新規店舗カフェ「TheBREWERS平泉」を創り、運営してもらっています。新しい業態でチャレンジしている姿は徐々に成果になってきていると思います。
  3. 地域が豊かになる事に関しては、世嬉の一は地域に根差した企業ですので、地域が発展するためにスタッフと時間を使っています。例えば震災後一関の餅食文化を広めるため、様々な活動を通して町おこしを行い成果が出てきました。また、震災後地元の経営者たちと街づくり会社の設立が4月からスタートします。そのほか東北のブルワー達と勉強会を開催するなど震災後多くの新しい仲間たちとも協力して豊かな地域づくりを行っています。

 

今日も世嬉の一ではいまだに震災の復興工事(蔵の修繕工事)が続いています。

この蔵の風景は世嬉の一のものではなく、一関の風景。道を通る地域の方々の風景として修復しています。孫の世代にこの風景を残すために行っています。

 

世嬉の一では、東日本大震災でお亡くなりになられた尊い方々のご冥福をお祈りしつつ、つらい思い出だけを思い出す日ではなく、日本全国からいただいた大きな愛情を感じつつ、未来につなげるための1日にしたいと思います。7年たっていまだ色あせない複雑な思いを胸に秘めつつ今日から素敵な未来を創造していきたいと思います。

このような考えに至ることができるのも、震災からずっと支え続けて頂けるお客様、お取引様があるからです。皆様、本当にいつもご支援いただきありがとうございます。

これからもなにとぞよろしくお願いします。



Posted by sekinoichi at 12:24

2018年03月08日(木)

第8回 東北魂ビールプロジェクト 勉強会&プレス発表&交流会が開催されました。

東京の代官山に東北の7社のビールメーカーと一緒に来ています。

今日は東北魂いビールプロジェクトの第八回目のビールの勉強会&お披露目&記者発表があります。

東北魂ビールプロジェクトとは、震災を機に私たちは多くの人たちからたくさんのご恩をいただきました。

そのご恩をお返しするために何ができるか?そう考えたとき「品質」でお返しするしかないと思いました。

そこで、東北にある小さいクラフトビール会社がここに持っているノウハウを出し合い、協力することでより良いモノづくりができるようにする勉強会を立ち上げました。それが東北魂ビールプロジェクトです。

この活動はすでに2013年から年に3回程度づつ行っています。

いつもは、どこかのブルワーリーに集まり、勉強会をし次の日に勉強会に沿って仕込みをするということでしたが、

今回は、1つのレシピで8社がそれぞれ醸造し、それを分析し違いを勉強する会にしました。

これが可能になったのは、第6回からキリンビール様のご援助でキリン工場の分析機器をお借りすることができるようになったからです。

ブルワーたちだけで、分析値をもとに味覚でチェックです。

普段分析できない、数値(ここでは公表できませんが・・・・)がわかり、醸造でこの部分を修正しようとか、なぜこのビールはこんな味になったのか、正直にみんなで学びました。

昨日のイベントでもっともブルワーとして素敵な時間でした。

その後、今回の東北魂ビールプロジェクトに関する取り組みをマスコミの方々にお伝えいたしました。

最初は、みな緊張していましたが、東北のクラフトビールはまだまだ東京で知られていないので、この機に各々のビール会社がPRしました。

そして各ビールの試飲会です。

85名定員のところに、100名以上の方々が集まり、イベントは大成功。

勉強会でほぼ成功といえるのですが、お客様と共有することでクラフトビールの多様性と、東北のクラフトビールの違いをわかってもらえたと思います。

会場の熱気は、私たちクラフトビールメーカーに大きな勇気とさらにこれからもっと良い品質のものを醸造しなければと思いました。

今日も世嬉の一は元気に営業中です。



Posted by sekinoichi at 10:35

2018年01月19日(金)

未来のためには、明るい話題しかない~!(未来の街づくり会社DMOの合宿)

昨晩、4月から立ち上げる一ノ関・平泉地区のDMOのために、立ち上げメンバーで合宿を行いました。

DMOとは、街づくり会社みたいなもので、一ノ関・平泉の課題を官民一体となって取り組む会社形態の団体と考えています。

本来の意味は官公庁のHPにあります。

http://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000048.html

昨日は、市内の瑞泉郷という旅館にあつまり、勉強会&合宿を行いました。

特に観光、インバウンドと国内旅行者をどう増やすか、街としてどう訴えていくか、

コンセプトやブランディングについて、過去の数字をもとに意見交換しました。

最初は活発に意見交換をしていたのですが、一関・平泉地区をどうブランディングしてコンセプト、キャッチコピーをつくるとなると

みんなでだんだん煮詰まってきます。

一ノ関・平泉地区にはいいことがありすぎて、あと、参加している人たちが地域愛が強すぎて・・・

なかなかピンとくるのがない・・・

そのうちみんなで悩みこむ時間が・・・永遠夜23時45分まで話し合いが続いていました。

そのうち、目移りするくらいいいものがあるから、「目移りする街 一関・平泉」なんてキャッチコピーまで出てきました。

みんながこれほど真剣にディスカッションし悩むわが町って本当に素敵だと思いました。

また、現実の数字だけ見ると暗くなるようなことでも、批判や批評ではなく、こうしたらよくなるのではという町に対してすごくプラスに考える仲間が素敵だと思います。

結論はでなかったのですが、4月からスタートするDMOできっとさらに素敵な地区になると思います。まだまだ誰も知られていない町、一関・平泉地区でも、こんな辺境から来訪されるお客様が幸せになれる町として注目される日がそう遠くなく来ると感じています。

今日も世嬉の一は、いろいろ悩みながらも明るく朗らかに元気に営業中です。

実家のトイレに貼ってあったカレンダーです。まさにその通り、明るく努力しようと思います。

 

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Posted by sekinoichi at 04:31

2018年01月18日(木)

新しい東北魂ビールプロジェクトスタート!

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天気の良い世嬉の一。3月末完成に向けて土台工事が始まっています。

これから新しいいわて蔵ビールに革新するためにも、大切な工事です。

さて、今日は後藤工場長と一緒に新しい東北魂ビールプロジェクトのスタートです。

東北魂ビールプロジェクトとは、東日本大震災の後、東北支援で多くのビールのご注文をいただきました。

いままで全く売れていない地ビールに急に注文が来てびっくりしたのと感謝の気持ちがいっぱいでした。

なかなか恩返しができない中、東北のビール会社としてよい品質のものを提供することで感謝の気持ちを表したいと思いました。

そこで、秋田県のあくらビールさん、福島県の福島路ビールさんにお声をかけ、いわて蔵ビールも含め、3社のそれぞれの持っている技術を教えあい、ビールを作ろうという事を始めたのが東北魂ビールプロジェクトです。

今では、東北の田沢湖ビールさん、岩手のズモナビールさん、宮城県のシンケンファクトリーさん、同じく宮城のやくらいブルワリーさん、茨城県のシャトーカミヤさん、そして東京のスプリングバレーブルワリーさん、仙台のキリンビール工場さん(アドバイザー)が入り勉強会と実施醸造をおこなうまでに広がりました。

すでに、7回開催しました。これまでは、どこかのビール会社に集合し、みんなの意見を出し合い、一つのビールを醸造していました。

8回目になる今回は、8社のブルワリーがそれぞれ、同じレシピ、同じ原料、同じ製法という条件で同じビールを醸造します。

今回、東北の8社が同じビールを作り、飲み比べしようという企画です。

同じ原料で同じ製法でも、そこはクラフトビール。作る人、作り手によって全然味が異なります。

さらに、醸造後は、キリンビール(スプリングバレー)様のご協力でビールの分析も行い、科学的に違いを見ます。

醸造するビールは、「東北魂的IPA」

仲間でもありますが、ある意味同業者のライバル同士、

お互いに同じレシピで醸造するのは、みんなに負けられない。

美味しいビールを醸造しようと意気込みます。

そこは、造り手としてのプライドですね。

そうやって東北のブルワリーのレベルが上がればすごくいいことです。

昔務めていた会社で、競争より共生という事がこれからの経営に必要ですと教わりました。

東北のクラフトビールの品質が向上して、いままでクラフトビールや地ビールを飲まなかった人たちがクラフトビールを飲むようになったら、お互いにWin-WIn

そして幸せな人が増えます。

東北魂ビールプロジェクトはそういう思いでさらに伸びていくと思っています。

それにつけても言い出しぺのいわて蔵ビールが美味しくなかったら話にならないので、今回の仕込みはいつもより気をつかっています。

3月7日に内容は未定ですが、代官山のスプリングブルワリー様をお借りして、東北7社+スプリングバレーブルワリー様の発表会を行います。

ぜひ東北魂ビールを楽しんでみてください。

今日も世嬉の一酒造は競争より共生!お互いに切磋琢磨して元気に営業中です!

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美味しい麦汁ができました。これから発酵です!

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Posted by sekinoichi at 02:13