世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:東日本大震災

2017年11月20日(月)

福島県 田村市にビールの立ち上げ準備のため行きました。

今朝は、雪と紅葉を楽しめる世嬉の一でした。すっかり寒くなってきましたね。

昨日は、福島県田村市都路というところにいきました。

郡山から車で1時間。鹿やクマがでそうな、とても素敵な田舎に行きました。

なぜかというと、ホップジャパンという会社代表の本間さんが、今度ビール工場を地域の人と一緒に立ち上げようとされており、そのために地域とクラフトビールの関わりを話してほしいという依頼があったからです。

本間さんは田村市がもっているグリーンパークという施設を改築しビール工場を立ち上げる予定です。

http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/22/greenpark-annai.html

震災もあり、活用がだんだんなくなってきている施設を活性化し、かつ、地域の農家の方々とホップ栽培をしつつビール醸造を行いたいとの事です。

今、全国で新しいビール工場がどんどん立ち上がっています。ビールがすきだからとか、もうかりそうだからというのもあります。経営ですので、儲かるということは大切ですが、やはりブームが過ぎたらなくなってしまうかもしれません・・・

そんな中、地域の農家さんと一緒にビールをとおして地域活性を志すのは素晴らしいなぁと思いました。

私もお手伝いできることであれば・・・ということでうちのつたない事例を述べさせていただきました。

また、久しぶりにネクタイして緊張の時間でした。ネクタイ締めたのいつぶりだろう???

ホップジャパンの代表の本間様です。

醸造技術のアドバイザーには、元ネストビールの工場長 高さん(現、ウィスキー工場の醸造長)や

山形で40年以上ホップ生産している方々がホップ生産のアドバイスに入るようです。

面白そうですね。

最後に、今でも震災復興で各地を回られているチェロの奏者土田英順さんの演奏です。
土田さんは震災が風化した後でも、演奏することで募金を集め、被害にあわれた方に寄付を続けているそうです。
本間さんは土田さんの活動にも協力しているようです。
こういう本間さんの考え方が好きです。
凄い素敵な演奏でした。

そして東北に素敵な会社ができるのはとてもうれしいこと。

本間さんの活動はこれからですが、応援していきたいと思います。

今日も世嬉の一は素敵な出会いで元気に営業しています。

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Posted by sekinoichi at 11:20

2017年11月17日(金)

第7回 東北魂ビールプロジェクトを開催しました。

東北魂ビールが15日~16日にかけて開催されました。

東北魂ビールとは、東日本大震災後、2012年に私たちいわて蔵ビールと秋田県のあくらビール、福島県の福島路ビールの三社で立ち上げた勉強会です。

この勉強会を開催したきっかけは・・・

私たちは震災で多くのお客様からご援助として商品をお求めいただきました。その時はすごく助かったのですが、そのままではいけない・・・私たちは品質で恩返しをしなくてはと考えました。

私たちクラフトビール会社は個々に独学で勉強し醸造をしています。そのため、各社で様々な技術を独自の技術としてもっています。ただ、知らない間に抜けているところもあります。東北のブルワー同士で知っているノウハウを出し合い、お互いにレベルアップしようということで開催しました。そして最終目標は、東北のクラフトビールが世界でも品質が高いと世界に通用するクラフトビールの場にすることです。

東北魂ビールの参加ブルワー

年々開催していると、どんどん参加するブルワーも増え、今年は9社(いわて蔵ビール(岩手)、あくらビール(秋田)、福島路ビール(福島)、シンケンファクトリー(宮城)、遠野ズモナビール(岩手)、やくらいビール(宮城県)、シャトーカミヤ(茨城)、田沢湖ビール(秋田)、スプリングバレーブルワリー(東京))が参加しました。さらに、技術アドバイスとして、キリンビール仙台工場の工場長と副工場長も来ていただき開催しました。

余談ですが、キリンビールの谷川副工場長によると、キリンさんも20年前にヴァイツェンを缶で出したそうです。しかし、通常のキリンビールを愛しているお客様には、濁っているとか腐っているといわれたそうです。そうですよね・・・その時代ヴァイツェンは知られていないから・・・

さて、第7回の東北魂ビールは、岩手県遠野市のズモナビールさんで開催されました。

遠野ズモナビールの工場長 坪井さんは一人で醸造しているので様々なことで悩んでいました。特にヴァイツェン系のビールに悩んでいたようです。そこで、東北魂ビールプロジェクトで一緒にヴァイツェン系のビールを醸造しようとなりました。

初日は、まずは、ズモナビールさんの設備の見学をして、各社のヴァイツェン系のビールや他社のヴァイツェンを試飲してビールのレシピを決めました。

ズモナビールさんの設備は正直、立派です。特にうらやましかったのは、ラベラーとボトリング設備。

各社びっくりしていました。さらに広い敷地内に工場があるのでまだまだ増産できそうだなぁと思いました。

ヴァイツェン系のビールが勢ぞろい。ヴァイツェンとは、もともと小麦麦芽を使用し、ビール酵母が特徴的なものを使用することでバナナやクローブのような香りのするビールの事です。しかし、最近ヴァイツェンにはホッピーヴァイツェンなどホップの香りをプラスしたヴァイツェンなど独特なビールがあります。

今回もIBUKIというキリンビールさんが開発した遠野さんホップを使用して醸造することになりました。IBUKIにすこし別なホップをブレンドして醸造します。

 

その日は、ブルワー同士で交流会が開催され、熱くビール醸造の話をしました。

この時間も非常に面白いのですが、シークレット。各社の悩みや課題を話したり、情報交換したり・・・

さて、2日目は朝から実際の醸造です。

2日目はたくさんのマスコミの方々も来ていました。

その中で、一つ一つの作業工程を確認して醸造します。

その行動はなぜやっているの?教わった醸造がそうやれといったから・・・というとみんなから突っ込みが入ります。

一つ一つの作業には意味と理由があります。

クラフトビールたる所以は、それを醸造するブルワーが確固たる意志をもって醸造しないといけないと思います。

しかし、一人で醸造していると、特に理由なく習慣でやってしまうことがあるのですよね~

坪井工場長も醸造しながら、みんなの突っ込みに一つ一つの行動を振り返って考えて、悩んだ一日のようでした。

私たち、いわて蔵ビールともまた違ったやりお方をしており、びっくりすることも多々ありましたが、それも勉強になりました。

最後にきれいな麦汁ができ、酵母を入れてあとの管理はズモナさんにお任せ・・・

これからビールができるのが楽しみです。

東北魂ビールは、12月中旬頃ズモナビールさんから出荷されます。

◆◆◆東北魂ビール情報◆◆◆

ビール名前:東北魂ビール「遠野雪華(とおのせっか)」

ビールスタイル:ホッピーヴァイツェン

ホップ:IBUKI(ビタリング)、アロマ(シトラ、モザイク)

目標アルコール度数:5.0%

です。

名前の由来は、東北魂ビール2日目にちょうど雪が降ったことと、ヴァイツェン系(白系)ビールで「雪」。

ズモナビールさんは日本酒の酒造会社でもあり、国華の香という銘柄があります。また、ホップの香りが華やかなので「華」

遠野という地から発信するので、「遠野雪華(とおのせっか)」です。

ビアバーなどで飲めることを楽しみにしてくださいね。

今日も世嬉の一は、東北のブルワーたちと協力して元気に営業中です!

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Posted by sekinoichi at 08:06

2017年07月25日(火)

まだまだかかる・・・未来に残す風景

本日より蔵の第●回(もう何回目かわらない・・・)修復工事が始まりました。

当社のシンボル的な蔵、仕込み蔵(土蔵)の改修工事です。

東北で最も大きいと言われるこの土蔵は、もうすぐ100年。

外観は日本的建築にみれるのですが、その構造は、イギリスのクイーンズポストという梁組をしており、西洋建築との合作となっています。

大きく珍しい建物としても、多くの建築家の方や文化庁の方が視察にきます。

国の登録有形文化財にも指定されていました。

しかし、東日本大震災にも原型はとどめていたものの、梁や柱がゆがんでおり、今後数十年を考えると改修工事が必要との事・・・

とうとうその改修工事が始まりました。

三代目から世嬉の一を継ぐ際に、

「この蔵の風景は世嬉の一が管理しているが町の風景であり、財産である、借金してでも残せるなら残すように・・・」

と約束しました。

約束を守るということは厳しいことですね。

毎回予算との葛藤があります。

会社にとっては、特に売り上げに直結せず・・・経営判断的には非常に経費の掛かる話です・・・

 

しかし、私はある経営の先生にいわれた言葉を常に心に留めています。
私の経営の指針になっている言葉です。

「根本、長期、全体」の視点で物事を見て、良い方向に判断しなさい。

同じようなことは、表現は違いますが、三代目からも言われています。

この蔵を修復して後世に残す、私のもしかしたら孫の代、次の100年後に残す・・・

「この蔵の風景は世嬉の一が管理しているが町の風景であり、財産である・・・だから残そう」

結構しんどいですが、今手を打たないといけないのですね。

 

「根本、長期、全体」の視点で見ると・・・

数十年後、世嬉の一の前を通って通学した園児、保育園の子、高校生、そんな子たちが一関には大きな酒蔵があってあの景色よかったなぁと思い出にふけれるように残したいと思います。

一関では高校を卒業すると94%の人が一関を出て行ってしまうそうです。もどってくるのは数パーセント・・・

そん中でも世嬉の一が未来に向けて、一関を出ていく人達に一関印象をちょっとでも残し、ふるさとを思い出してくれるきっかけになればうれしいです。

さぁスタッフと共に、未来に残すため今張り切って働かなければ・・・

世嬉の一のスタッフは未来にバトンタッチするため、今日も元気に営業中です!

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Posted by sekinoichi at 07:10

2017年07月13日(木)

リバースプロジェクト様と一緒に美味しい水曜日(イベント)

昨晩は、脚本家亀谷さん、俳優伊勢谷さんが代表を務めるリバースプロジェクトさんと一緒にイベントでした。

(リバースプロジェクトとは・・・こちら https://www.rebirth-project.jp/company )

私たちは、リバースプロジェクトがプロデュースしたヨイツギというオーガニックビールを醸造しています。

そのヨイツギが誕生して2周年。

新納平太さんが主宰する「美味しい水曜日」というイベントで、多くの人と2周年を祝いました。

(美味しい水曜日とはこちら・・・https://www.rebirth-project.jp/3268 )

美味しい水曜日で純粋にヨイツギをお祝いともう一つ、みんなに私が紹介したい人がいました。

それは、石巻でソーシャルファームを立ち上げている高橋さんです。

この方です。

高橋さんは、震災後ソーシャルファーム 一般社団法人イシノマキファームを立ち上げ、復興に力を入れている方です。

イシノマキファームとは、地域のチカラ×農業のチカラを通じた雇用の創出を目指しています。仮設住宅や復興公営住宅に住む方々と、不登校やひきこもりの若者が参加し、協同作業することで、ともに元気を取り戻していく場として、長年使われていなかった休耕地を一から耕すところからスタートした団体です。

そして、ここではオーガニックホップを栽培しています。

この活動をリバースプロジェクトの皆様にも知っていただき、そしてホップ株主制度を行っているのでそれを伝えていきたいと思いました。

今回のおいしい水曜日のイベント名は・・・

新納平太さんの鹿肉やイノシシ肉の料理と・・・

高橋さんのホップをランドルという機械でビールにホップを増すイベントにしました。

こんなかんじです。

実際に多くの方に、ホップやヨイツギビールを通じて、石巻の活動や様々な事を知っていただければと思いました。

昨晩も多くの素晴らしい出会いと何か生まれるのではという期待が高まる1日でした。


鹿肉とイノシシ肉のソーセージ

新納さんが調理してくれます。

ヨイツギのラベルにあるとおり、良いつながりができていきそうです。

今日も楽しいひと時を過ごしました。

世嬉の一は今日も素敵な出会い(ヨイツギ)で元気に営業しています!

 

一般社団法人イシノマキファームでは、ホップの株主制度を行っています。

1株3000円からです。

詳細はこちら

もしくは、TEL:0225-25-4144で問い合わせてください。

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Posted by sekinoichi at 04:46

2017年05月08日(月)

GW最終日は、後藤工場長とホップの植え込みに石巻市北上町までお伺いしました。

今日はGWの最終日・・・今日は石巻市北上町にやってきました。

一関市から90分、道路も整備されとても近くなりました。

そして、穏やかな海。

震災の際にはここら辺は大波をかぶり大きな被害が出た場所です。

ここで、一般社団法人 イシノマキファームさんがホップの苗植えを開始します。

イシノマキファームさんは、​ソーシャル・ファーム(Social Firm)の概念に基づき多様な人びとが、対等な関係で、同一の労働条件のもと、仕事をする場をつくることを行っています。その中でビール作りのためのホップ栽培を通じて、農業の担い手育成に取り組んでいます。

http://www.ishinomaki-farm.com/

そして今回、ホップの苗植えをワークショップとして開催されました。

私たちも、後藤工場長と一緒に参加してきました。

海と山に挟まれ、心地よい風が通る場所です。

女性の方が、今一生懸命この北上地区の復興に努力している高橋さん。

すごく行動力のある女性です。わたしも知らない間に巻き込まれ、けっこう心地いいです。

そして今回隣の方が、佐藤さん。ホップを植える土地を貸してくれる方です。

もともと麦を育てていた土地だったそうです。東日本大震災では津波でこの畑も海水をかぶったそうですが、

今はすっかり塩を抜いて畑として育つように変えたそうです。

朝から耕運機で耕していました。

そのあと、みんなでホップの苗を植えます。

これがホップの苗・・・根っこですね。品種はカスケード種とマグナム種(アメリカのホップですね~)

実は私たちも、ホップの毬花やペレットは見たことがあるのですが、苗を植えるのは生まれて初めてです。

まずは説明を聞きつつ、実際にやってみます。

みんなで50cmの間隔で焼く120株植えました。

孝紀工場長も農作業着でホップの苗植えに参加しました。

ホップは水はけが大切だけど、水分も大切。そこで、植える時も水をたっぷりあげます。

やはり海辺なのか日差しが一関よりもずいぶん強いです。

きれいに植えつけました!

みんなで作業したら、BBQパーティーでほっこりしました。

今回東京から来た人や仙台から来た人、石巻市役所の方、議員の方、学校の先生など様々な人が参加していました。

青空の下で労働の後のお昼は本当に美味しいですね~

私たちからはもちろん、「お餅」の差し入れです。

昼食後、すぐ近くにある、通称「ビール神社」に向かいます。

津波でごそっと建物がなくなったのですが、祠は見つかってよかったですね。

ここでは、米が不作の際、麦がとれたので麦で造ったお酒(ビール?)を収めたところ、豊作になったということで、常にビールを奉納するようになったそうです。それ以来、ビール神社と呼ばれています。

この石巻のホップでさらにビールを醸造するので、いわて蔵ビールも奉納し、お参りしました。

その後、もう一度ホップ植を行い、今日の仕事は終了です。

素晴らしい土地の中、素敵なホップが成長するといいですね~

みんなで記念撮影もいいですね。

今日も世嬉の一は青空の下未来に向けて地道に元気に頑張っています。

今日も笑顔で営業中です。

 

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Posted by sekinoichi at 04:37