世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:蔵元だより

2023年11月18日(土)

今年もジョナゴールドのほぼシードル仕込みました!

今日は温かな1日の世嬉の一です。お客様も沢山くるようになり、にぎやかな世嬉の一酒造でした。そんな世嬉の一では、昨晩、JAいわて平泉から3トンものジョナゴールドのリンゴが届きました!

ちょっと傷があったり、熟しすぎたりしたリンゴを毎年購入して、リンゴのお酒(シードル)に加工しているのです。

この時期に、地域の産直市などで1Lのリンゴジュースが沢山出てくるのですが、けっこう商品がだぶついているのを見て、当社でもリンゴを有効に活用できないかとここ5年くらシードルづくりを行っています。

まずは3トンのリンゴをひたすら搾汁する作業です。

綺麗なリンゴ、ジョナゴールド!

ひたすら搾汁するスタッフ!朝、10時から夜8時までひたすら搾汁して貯めていました。

搾汁されたものを購入するということも可能ですが、そうすると一度殺菌するために火入れ作業があります。そうすると、リンゴのフレッシュな香りが飛んでしまうので、当社ではリンゴで購入し、それを搾汁しています。結構手間ですが、いい香りの商品になります。

夜8時から23時半くらいまでは、醸造です。搾汁したリンゴをその日のうちに醸造しないとリンゴが参加して赤くなってきます。なので、その日のうちに醸造。

この日は工場長は夜遅くまで働きますね~

ありがたいです。

いい商品づくりのためには、ちょこっと無理が大切な時があります。

仕込んでリンゴ果汁、香りが本当にいいです。

工場長も満足そうです。

発酵始まりは濁っていますが、商品になると透明になり、アルコール度数5.5%くらい、そして、香りのよい大人のシードルになりますよ~

約三週間後楽しみにしてください。ジョナゴールドは酸味とのバランスもよく、毎年すぐに売り切れますね~

さて、しぼったリンゴの粕も大量にでます。3トンのリンゴから約1.2トンの粕が・・・

これも無駄にしません。地元の乳牛農家さんが持っていって、乳牛の餌になります。

その牛乳JAに行き、地域の給食で提供されます。

小さい経済循環ですが、大切な地方の商品になりつつあります。

今日も世嬉の一は、地域の経済循環をちょっとだけ回して、元気に営業中です。

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シードル

現在予約受付中!発売は12月から

ホヤのビール ホヤール、意外と美味しいよ

フレッシュホップ

フレッシュホップで醸造したビール、フレッシュホップゴールデン

 

地酒横屋を10月よりリリースします。限定1200本です。

清酒世嬉の一が新しい清酒です。

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Posted by sekinoichi at 05:10

2023年11月17日(金)

クリスマスビール(欧風聖夜麦酒)の予約および販売が開始されました。

今日は久しぶりの雨の世嬉の一です。雨が冷たく冬の雨という感じです。雨がふってもお客様は沢山来ていただき、本当にありがたいです。蔵元レストランでは、ビールより熱燗がオーダーが多くなってきました。

さて、まだ11月なのですが、世の中ではクリスマスの準備が始まっているようですね。びっくりなのですが、今年のクリスマスビールの予約が非常に混んできました。

つい最近まで暑い~といっていたのが、遠い昔のようです。白鳥もきているので、確実にもう冬なのですね。

こちらですね。スタイルはヴァイツェンボックといいます。

ドイツで冬に飲むタイプのビールですね。アルコール度数も高く7~8%です。

ヴァイツェンより香りがたかく濃厚な感じです。

地元のソーセージやさんの一関ミートさんとのコラボレーション、ソーセージやアイスバインとのセットも人気です。

ヴァイツェンボックの特徴は香りとアルコール度数ですね。

クリスマスの寒い日に体と心を暖めるビールとしてアルコール度数を高くしたビールが醸造されました。
いわて蔵ビールのクリスマスビールもアルコールがただ高いだけでなく、香りが豊かでワインのようにゆっくり飲みながら口の中で味わうビールになっています。
色、香り、味がすべてにおいてハイレベルなクリスマスビールをぜひ楽しんでください! 静かなクリスマスの夜に二人で語らいながら飲むビールとしては、最適なアルコール度数なのです。

 

いわて蔵ビールのクリスマスビールは、高品質のミュンヘンモルトを通常の1.5倍の量を使用して醸造します(弊社比)。
それも、ドイツ産の高品質のミュンヘンモルトを使用し、薫り高いビールがより芳醇な香りとうまみがかもし出されます。通常のビールでは味わえないおいしいクリスマスビールになり、ワインのようにさまざまなクリスマス料理とあわせることができます。

通常のビールはホップが利いて苦さと炭酸のさわやかさでおいしいと思うでしょう。
しかし、クリスマスビールとしてはどうでしょうか?苦いビールより、スーッと舌の上をすべり、鼻からフルーツのような香りが際立ち、のどをするっと滑り落ちる。会話が弾む飲み物がいいですね。
いわて蔵ビールのクリスマスビールは、高品質のドイツ産ホップを使用し、少量でバランスの良くなるよう配合しています。
ホップの香り豊かなところを分別してペレット状にしたものを使用しています。そのため、ホップが酸化しずらく香りがよくなります。
バランスの良いビールがワインの好きな人にも人気のでるクリスマスビールになるのです。

是非この機会に飲んでみてください。

世嬉の一は今日も元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 05:23

2023年11月14日(火)

純米吟醸 横屋がとうとう発売になります!

久しぶりの投稿、スミマセン、日々の業務に追われていました~。ちょっと一息ついたので、またブログ再開です。一気に寒くなった世嬉の一酒造。

世嬉の一の上空には白鳥が飛んでいます。

そんな寒い中でもフジバカマが結構長い間咲いています。かわいい花ですね。

ちなみに花言葉は「追憶」「君を忘れない」だそうです。

さて、世嬉の一酒造ではとうとう、純米酒横屋につづき、純米吟醸横屋が発売開始されました。

純米吟醸 横屋

発売とっていも、地域の酒販店でしか販売しないのですが・・・

横屋ブランドは基本、地元酒販店限定酒です。

もう少しでできる、「純米生酒 しぼりたてにごりと透明」が世嬉の一の新ブランドとしてすぐに販売します。

そして、今回販売する純米吟醸・・・
「純米酒 横屋」に続き、『純米吟醸 横屋』がついに完成しました。本日瓶詰め、火入れ終わりました。
今日から?発売です。
クラファンの吟醸お待ちのお客様には近日中にお送りします。お待ちください~
酒の内容ですが・・・
——
商品名:純米吟醸 横屋
酒米:一関産 ヒトメボレ
精米歩合:50%
酵母:ジョバンニの調べ
アルコール度数:16.2%
日本酒度:-9.0
酸度:1.9
アミノ酸度:1.6
初回製造本数:1088本です。
販売本数:698本(事前御予約のお客様、クラファン分ひいております)
——
一関市内の販売所(11月14日時点)
・リカーショップコンノ様
所在地: 〒021-0864 岩手県一関市旭町1−10
営業時間:
営業中 ⋅ 営業終了: 19:30
電話: 0191-23-3633
・やまや一関店様
所在地: 〒021-0062 岩手県一関市山目寺前45−3
営業時間:
営業中 ⋅ 営業終了: 21:00
電話: 0191-31-1300
になります。よろしくお願いします。
——
県外の方はこちらをご参照ください。
純米吟醸横屋のしぼる風景
搾るといい香りが立ち込めます。なるべくその香りをお酒に閉じ込めるようにしますが・・・
いい感じで仕上がりました。
造った本数が少ないので、どのくらい楽しめる方がいるかわかりませんが、ぜひ楽しんでください。
世嬉の一は、今日も新しい酒造りで元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 05:24

2023年10月26日(木)

真面目にホヤのビールを醸造しています(スモークエール)

秋晴れの世嬉の一、ムラサキシキブの紫とドウダンの赤が秋晴れとしっくい壁のパール色との対比に温かな陽気を感じます。

さて、秋も深まり今年もすごいビール醸造しました。

その名も「ホヤール!」

その名の通り、ホヤを使用したビールです。

えーーーという人も多いかもしれませんが・・・しっかりとした美味しいビールです。

スタイルはスモークエールといいまして、くん製の香りのするビールです。

通常、ビールは焙煎した麦芽(モルト)を使用して醸造します。しかし、その一部をスモークしたモルトを使用することで、くん製の香りのするビールになります。

スモークエールとか、ラオホビールといわれています。

そのスモークエールに当社は海鞘を使用しています。なぜ、ホヤを使用するのかというと、ビールにこくや旨みが生まれて、ビールがよい深い味になるからです。

当社はもともとオイスタースタウト(牡蠣をしようした黒ビール)を醸造していました。その理屈と全く一緒なのですが、当地方でホヤを出汁にしてお雑煮をつくる文化があると聞き、ホヤで美味しいビールをつくれるのでは・・・と思い醸造したのがきっかけです。

予想通り、ビールを飲んだ後に旨味成分があり非常にいい状況になります。

すごくふざけたようなビールに思われますが、真面目にビールを考えています。そして、結構他の手法(料理方法や化学、伝統文化)を取り入れて醸造しているのですよ。

このビールはきちんとインターナショナルビアカップでも受賞しているので味は保証されていますよ。

世嬉の一のビジョンに

「地域食文化の継承と革新」

気持ちの良い仲間と共に、地域食文化の継承と革新を通じて、世界が喜ぶ商品を作ります。

とあります。意外とこういうところにビジョンを反映しています。

今日も世嬉の一は、不真面目に見えるまじななチャレンジで元気に営業中です。

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フレッシュホップで醸造したビール、フレッシュホップゴールデン

 

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Posted by sekinoichi at 05:15

2023年10月03日(火)

41年ぶりの自社敷地内での製造の清酒を発売開始しました。

地元の新聞の一面に掲載された記事です。当日は、当社に沢山の方がお求めに来ていただきましたが・・・正直自社店舗ではしばらく販売しない方針ですので、お近くの酒屋さんをご紹介しました。
自分たちが作った清酒、味には自信があり、スタッフたちにも1本づつ記念に持ち帰ってもらい、これからだという気合も入っているのですが・・・

心の中では、本当に私たちのお酒は地元の方々に評価されるだろうか・・・味は大丈夫だろうか・・・不安でいっぱいの日々でした。

まずは数日前、お付き合いのある地元の3つの酒屋さんにサンプルとして持っていきました。

地酒に詳しい3人の酒屋様に試飲していただき、ドキドキしていましたが、お墨付きをいただきました。さらに、まだ発売前に試飲会として、地元の飲食店 「喜の川」様に地酒好きな方々が10名位あつまり試飲していただきました。そこでも評価を得て満を持しての販売。

それでも販売日にはどう評価されるか心配でしょうがなかったです。20年前に初めていわて蔵ビールを醸造して出荷した時の様でした。

当社では昨年11月に新工場ができ、清酒も自社工場での製造にシフトしました。それから約10か月でやっと市販できるお酒ができました。

自社工場を作りたかったのは実は41年前・・・祖父が急逝し、父が世嬉の一を継いだときには、倒産寸前の会社でした。父は共同醸造(他社にOEM的に生産依頼)することで会社を存続し、蔵を残し活用して今の世嬉の一の土台を作ってくれました。父自身も酒蔵復活を考えていましたが、倒産しそうな会社を何とか維持し、次につなげることで精いっぱいだったようです。ただしその間に、今の会社の推進力となっている「クラフトビール いわて蔵ビール」の立ち上げや、もち食文化の発信の店舗「郷土料理レストラン世嬉の一」などを設立していました。

私が実家に帰った20年前、酒蔵復活を計画し、なんどかチャレンジしたのですが、岩手宮城内陸地震、東日本大震災、コロナ過と物理的・経済的なダメージがあり、その都度頓挫していきました。

最後はコロナ過に補助金の手助けもありつつも、会社の業績は最悪の時期だったので、「エイ・ヤ!」と気合で作った工場です。ただ、20年間ビール醸造の経験や、この間に様々な酒蔵を見学して考えていたことから・・・ある程度夢の形ができた酒蔵でした。

今後世嬉の一は2つのブランドで展開しようと思っています。

1つは、今の世嬉の一をリブランドする世嬉の一ブランドです。

「世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指しなさい」と閑院の宮様に命名されたお酒のとおり、この地域だけでなく全国、世界を見て醸造していこうと思います。

そしてもう一つが「横屋」ブランド

弊社の創業期の屋号「横屋」を使用したブランドです。横屋の文字は蔵の奥にあった古い前掛けの文字をトレースしてラベルにしてもらいました。

この「横屋」はラベルにも「地元酒屋専用」と記載しています。地元で流通する限定酒にしようと思っています。

父が地域を活性化する方法に「小さな経済循環」が必要と話していました。地元の酒販店から販売していただくことで、本当に小さい経済循環ができると考え、このブランドは地域限定にしています。

当社の直売所にもおいておりません・・・

酒屋さんから地域の飲食店に納入され、地域の人々が楽しんでもらえるお酒に成長させようと思いました。なので・・・価格もかなりリーズナブル!ある酒屋さんからこの価格で大丈夫、いつまでつづけるの?と聞かれました。もちろん数年間はこの価格で頑張ろうと思っています。

なぜなら、地域に愛される「地酒」に成長してほしいからです。「地酒 横屋(よこや)」・・・自分の中での定義が地酒って、「安くて美味しくていつも飲む酒」と考えています。

だから、まずは価格を抑えようと思い、原価を考えず値付けしています。

ただ、地域の酒屋さんにお届けするので、物流コストがかかりません。箱も別売りです。ラベルも1枚。余計な飾りもつけず、4種類だけ・・・でも味はしっかりしています。

これから一関で成長してもらいたいブランドだからやせ我慢して今は皆様に愛されるお酒にします。

実は安いから美味しくないといわれたくなく、搾ったときに「あらばしり部分」と「中どり部分」しか使いません・・・これは酒を絞ったときにあまり圧力を加えず出てくる美味しい酒だけを提供するようにしたのです。「責め」といわれる最後のギューッと絞った部分は雑味も多いので、「横屋ブランド」の料理用の酒として別にしています。これも私の意地?やせ我慢?

ただただ、製造と販売を行る事で日々楽しんでいます。

来週から「世嬉の一ブランド」も醸造開始します。41年目の酒蔵復活に当たり、まずは地元を大切にしたいと思い、「横屋ブランド」から発売開始しました。

ただ、多くの投資と費用をかけていますので・・・ちゃんと世嬉の一ブランドも軌道にのせ、スタッフと次の10年をつくっていかないといけません。

これから益々楽しみです。

ぜひ、一関にお越しの際は、居酒屋などで「横屋」を見かけたらぜひ楽しんでみてください。

今日も世嬉の一は地元を愛し、新たなチャレンジを行い元気に営業中です。

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地酒横屋を10月よりリリースします。限定1200本です。

今年もできました!フレンチやイタリアンにあう、トマトエール

こちらからご注文できます。ワンカップ、300mlのテイスティング容量もありますよ。

WBA2021-2022、二年連続世界1位受賞、特別セット販売中!人気のセットです!



Posted by sekinoichi at 06:35