今日も暑い日が続く世嬉の一です。ずっと30度越えの日々が続き、岩手なのに・・・???とはてなマークが続きます。
ただ、愛心幼稚園のもち米田んぼはまっすぐ順調に成長しています!
そんな中、金曜日に上京して定期的に参加している勉強会に行ってまいりました。
情熱経営実践研究会という経営・異業種勉強会です。
様々な経営ヒントを私はいただいているのですが、今回は『人新生の「資本論」』の著者、斎藤幸平先生の講演でした。
斎藤先生は、東京大学の先生であり、マルクス哲学、マルクス経済学の先生です。
受講する前に、著書『人新生の「資本論」』を読んで参加したのですが、この本を読むと・・・いろいろ考えさせられるというか、今のままでは地球は滅びる的な印象を受けてしまって・・難しいなぁと思って参加してきました。この本もSDGSは大衆のアヘンであるというキャッチーな言葉からスタートするので、なんだ、なんだ?という感じです。
本自体は論文に近いので読みなれてない私にはちょっとハードでした。
私は文才がないので、上手に伝えられないのですが、私の理解ですと、下記のような感じです。
今までの資本論的な「もっと!もっと!」で経済活動していると、気候危機は抑えらえられませんよ。また、常に何かを大量に安く作ろうとすると、中心ではいいかもしれないけど、その周りでは大変な目に合っている人がいますよ(先進国ではエコになってもそれをつくっている途上国に迷惑をかけている)・・・というような感じです。
例として、ビニール袋を廃絶するために、エコバックを大量につくるということは、根本的な解決にならないとか・・・コロナ禍で働き方改革だといってテレワークや週休3日制などをいれているけど、その周りのエッセンシャルワーカーはより忙しくなるような現象です。
実際、コロナ過で当社にくる物流の方々もお昼も食べられないくらい忙しそうで、よくお菓子とか差し入れしていましたが、全体がよくなるという感じのよのなかったのかなぁ。
また、岩手に限らず様々なところで異常な暑さを感じると・・・斎藤先生の話される、気候危機を止めるためにも今から大きく変えていかないという実感だけがあります。
先生は、「程よく」「脱成長」がキーワードともお話しされていました。「脱成長」が停滞や衰退をいみするのではなく方向を変えるということだそうです。
これまで通り、規模拡大、もっともっとというのを少し変えることで地球全体を考える視点をもつことだそうです。
さて、そうは言っても私達零細企業がなにができるのか?また、何か変わるのか?というと現実的にはあまりなく、一方では物をつくって販売して生きていかなければならないという現実もあります。
ただ、私が気付いたのは、小さいことですが、昔から世嬉の一が行っている「もったいない」精神でモノを活かすということです。小さいことですが、当社「いわて蔵ビール」の工場はなるべくごみを出さないように有効活用しています。
例えば、ビール醸造に使用する麦芽粕は、近所の乳牛の餌になっています。年間50トン以上でる麦芽粕ですが、乳牛の餌になり学校給食や地域の牛乳として生まれ変わっています。(平間牧場さんありがとうございます!)
また、ビールのオリの部分(発酵後、酵母やホップ粕と一緒にある濁ったビール)は蒸留してジンなどに生まれ変わっています。
エネルギーの部分も実は太陽光にしようかとも思っていたのですが、本当にエコか?という部分で今検討しています。
一方今から作る清酒工場で問題になるのが洗米した後の廃液です。米のとぎ汁ですね。実はこれは処理して下水に流す予定でしたが、やはり一度貯めて微生物処理し、液体肥料としてコロナ禍で駐車場を開墾した畑に使用したいと思いました。
昔から田舎では一つのモノゴトを次に繋げるということを行っていました。そのつながりが輪として循環しはじめると機能していると思います。さらにそれが地域内であったりするとよりよくなります。・・・三代目が小さい経済循環を目指すとして様々な取り組みをしていました。
やはり、昔からの良いことはつなげていかないといけませんね。
斎藤先生の指摘する危機は、零細企業でも意識し経営やものづくりに反映しなければと痛感した時間でした。
酒の工場を作るうえで、今、学んでおいてよかったよい時間だと思いました。
今日も世嬉の一は、目の前の事にも一生懸命ですが、マクロに良いことも考え、元気に営業中です。
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6月24日朝8時にスタートしました。おかげさまで第一弾の目標は達成しました。ただ、お客様と清酒世嬉の一を通じてあらたな輪をつくりたいです。そこで第二弾目標として300人様と繋がろうと思います。そして、酒蔵復活、地酒復活を達成します。
ぜひ応援よろしくお願いします。
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