世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

アーカイブ:2022年3月

2022年03月08日(火)

ウクライナの人々に寄り添う活動を行います(恩送りプロジェクト)

今朝も快晴の世嬉の一。梅の花はまだ咲かないですが、春らしくなってきました。
さて、最近暗いニュースが流れています。ウクライナがロシアに攻められているというニュースです。当社はウクライナには直接的な関係がなく、ただ心配ということだけで終わらせてもいいのです。

が・・・ 当社は11年前震災の際、多くの方々からの支援で今を生きることができます。 また、当社で以前から教わっている「恩送り」という言葉があります。この言葉を考えると・・・なにかやらずにはいられません。今回、ウクライナの方々に寄り添うプロジェクト「恩送りプロジェクト」行うことにしましたのでご報告いたします。

  【初めに】 私達、世嬉の一酒造は、震災時多くの人々の応援とご支援により困難を乗り越え、今は幸せに日々を過ごすことが出来ております。 一方、今ウクライナでの出来事はニュースで報道されている通りです。避難しているウクライナの方々が身を寄せ合って過ごしている姿を見ると当時の事が思い出され、私達も何かお役に立てることがないかと社員と考えておりました。 今回、微力ですが、「恩送りプロジェクト」を実施し、国外に非難しているウクライナの方々の援助になるよう恩送りプロジェクトを行います。 寄付金は、認定NPO法人 難民を助ける会(AAR Japan)様が行う、修道院に避難した女性・子どもたちへの支援や、 食料や医薬品など緊急支援物資などの配付に使用されます。

【恩送りプロジェクトとは・・・】 恩送りとは、当社が大変お世話になった井上ひさし先生に教わった言葉です。 『「恩送り」とは、誰かから受けた恩を、別の人に送る。そしてその送られた人がさらに別の人に渡す。』 という意味です。井上先生から教わり当社の考えの一つになっています。 多くの恩は返そうと思っても、なかなか返すことができません。当社も沢山の方に震災時にご支援いただきましたが、 ご恩をお返しできているかはわかりません。 ただ、震災から行っていた恩送りプロジェクトも11年目を迎え、今回はウクライナの人たちにお渡ししたいと思いました。 今までは、ビール、清酒を販売したお金で被災地の商品を購入して、次のビールのご注文者にお渡しするという形をとりながら 被災地の復興の支援を行っていました。 今回はその形は難しいので、販売した金額の一部をAAR様に寄付して活動資金にしてもらおうと思います。 また、お客様には、普段の家飲みのお酒・ビール、もしくは甘酒などを購入することで普段と変わらない費用ですが、 その購入の一部が援助する形になります。普段の生活から無理しないで援助ができる仕組みです。

■このプロジェクトを世嬉の一が行うのは・・・

世嬉の一酒造の名前の由来は、「世の人々が嬉しくなる一番の酒造り」です。 私達は、常に私達の商品で少しでも人々に笑顔をつくることができればと考えています。 今回のニュースにより、ウクライナのビール工場で火炎瓶を作成している映像を見ました。 同じ酒類醸造を行う者としてショックで、胸が締め付けられる思いでした。 そして多くの避難されたウクライナの方々が身体を寄せ合って寝ている姿を見ると11年前のことが頭をよぎります。 様々な寄付も考えたのですが、現地で実際に逃れてきたウクライナの方々を長くご支援できる仕組みをつくりたいと思いました。 そのため、このようなプロジェクトの形にしております。  

■このプロジェクトのしくみ

下記の4つの商品 「恩送りプロジェクト」をご購入いただいたくと商品代金の35%を当社からARR Japan様 へと寄付させていただきます。65%は商品の原価・経費、またこの仕組みを運用・継続するための費用として使用します。  

■このプロジェクトのしくみ

下記の4つの商品 「恩送りプロジェクト」をご購入いただいたくと商品代金の35%を当社からARR Japan様 へと寄付させていただきます。65%は商品の原価・経費、またこの仕組みを運用・継続するための費用として使用します。

■なぜ寄付先をAARJAPAN様にしたのか・・・

最初はウクライナ大使館に寄付をしようとも考えました。ただ、私はどのような理由にしろ戦争に加担することになる(もしかしたら人命にかかわること・・・)可能性の寄付には抵抗がありました。 そこで、避難しているウクライナの方々への手助けとなる場を探していました。 また、実際に現地で活動していたり、実績のあるところということで、認定NPO法人 難民を助ける会(AAR Japan)様に寄付しようと思いました。 このプロジェクトの詳細はこちらです。 https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/ukraine すみません、この価格は定価になります。そして、これらの商品は当社の商品券や割引など対象外になっております。何卒ご理解くださいませ。

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Posted by sekinoichi at 06:42

2022年03月04日(金)

ビールの品評会 ジャパングレートビアアワード2022でシルバーメダル2ついただきました。

今日も気持ちのよい青空で始まる金曜日。昨日、嬉しいお知らせが届きました。 毎年開催されるビール品評会、ジャパングレートビアアワード2022の結果が届きました。 当社は3商品を品評会に出して、2商品が受賞。シルバーメダルを頂きました。 品評会で受賞したビールは2つ 遠野産ホップを使用して醸造した「こ ビール」(ウエストコーストIPA)と 一関産トマトを使用したトマトエールです。 この二つのビールを品評会にだし、受賞したことに嬉しく思います。 私達は、決して品評会が近くなるからその際に美味しいビールを出そうとして出品しません。 出品するビールを決めるときは、地域のものを使ったり、私達がチャレンジしているビールを品評会に出し、自分たちを客観的に品評します。 そして「こビール」はオーソドックスなビールスタイルで、アメリカンスタイルのIPAです。 一関産トマトはいわて蔵ビールらしく、変わったビールですね。 よく奇をてらっているのか?と聞かれたりします。 このトマトビールは奇をてらったわけではなく、一関でトマトの生産が盛んであり、美味しいトマトが大量にあるため、それを使用して醸造したいと思いました。 なので新鮮な一関産トマトを使用したビールです。 醸造の様子はこちら 0 一見、不思議ですが、当社のオイスタースタウトも山椒エールもトマトも科学的根拠で醸造しています。ぜひ、キワモノと思わず普通に美味しいので飲んでみてください。 今回の受賞は地域の農家さんJAさんにも感謝です。 いわて蔵ビールは、ビールを通じて岩手や東北の魅力を伝えていくというのも一つの使命と思っています。これからも美味しいビールでこの地の魅力を発信していきたいと思います。 世嬉の一は今日も地域の魅力で元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 06:06

2022年03月03日(木)

お客様から嬉しいご連絡が!吉田類の酒場放浪記に出ていた!!!

梅の蕾が膨らみ始めました。春の足音が少しづつ近づいてきているようです。

残雪も残りわずかで比較的あたたかな日々を過ごしております。

さて、先日お客様から嬉しい便りをいただきました。

なんと、あの吉田類の酒場放浪記に当社のビールが紹介されていたとのこです!

知らなかった~ 酒場放浪記なので、その居酒屋さんのお店とお料理とお酒が紹介されるのですが、まさか当社のビールが出ているとは・・・

千葉にある酔仙さんという店名だそうです。 https://bs.tbs.co.jp/sakaba/shop/1059.html

大船渡の酔仙酒造と関係あるのかなぁ・・・

放送を見ると、「地ビールありますか?」と吉田類さんが聞き、店主が提供したのが私たちのレッドエール。あの吉田類さんがガッツポーズでうまいと言っていただきました。

ありがたいです。嬉しいですし、スタッフもやる気になります。

今日もビール醸造スタッフたちはしっかり頑張っています。

誰かに認められる、誰かに喜ばれる。

私たちモノづくりをしているものにとって存在意義を感じるひとときなのかもしれません。

本当にありがたいです。

特に吉田類さん、何度か過去に当社にも来ていただいたのですが、自然体で優しい方でした。

そんな方に褒められるとさらに嬉しくなります。 今日も世嬉の一は、嬉しい話題を受けて元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 06:48

2022年03月02日(水)

来たぞ!清酒醸造タンク(密封、耐圧式、チラー付き!)酒蔵復活プロジェクト

今日も気持ちの良い晴れの日の世嬉の一。道路からは雪がなくなり、道端や日陰にすこし残雪がある程度になりました。 敷地内からは福寿草の芽がでて咲くのが今か今かと待ち遠しい日々です。 さて、当社に酒蔵復活プロジェクトがあるのですが、仕込タンクがやってきました。普通ならホーロータンクを使うところが多いですが、うちのタンクは耐圧、密封、温度調整付のビール醸造用タンクの改造版です。 普通だと、このような緑色の鉄にほうろうを塗ったものが伝統的なもので、上部に大きな穴があります。 今回は・・・・ DSC_2199こんなタンクになります。タンクは工場になる場所に設置するためにまだ横にしておりました。 ビールも醸造できちゃいますね。 朝8時半にトラックでタンク4台運ばれてきました。朝からワクワクが止まりません。 大きな10tトラックで運ばれ、それを2tトラックにタンク一台づつ移動し、工場に入れます。

DSC_2194

最後はオリャーと手押しで入れているのみてすごいなぁと思いました。

DSC_2197

入るもんだなぁと思いました。 今年の8月までに完成する新清酒工場ですが、現在の冬の間に醸造するのではなく、極端にいうと365日いつでも醸造できる体制にしたいと思っています。 新工場のコンセプトにいくつかの目的があります。そのためにこのタンクを入れることにしました。 1.働き方改革・・・冬に一気に仕込を行うことで、醸造の人たちはすごく忙しくなります。それこそ寝る日も惜しんで醸造します。それは1年分を4か月で醸造するから濃密になるのは仕方がないことです。 でも・・・365日できるようになると仕事の濃度が理論的に1/3になってしまいます。そういう環境で美味しいお酒を造りたいなぁと思います。 2.若手の育成・・・清酒に比べビール醸造の醸造士の成長が早く感じています。私の中で、醸造経験が多いほど伸びやすいと思っています。ですので、年に何回、醸造できるかで成長が早くなります。1年醸造して次の1年まで間隔があくより、常にトライでき改善できる環境にしたかったのでビール工場のようなタンクにしました。 3.美味しい清酒をつくりたい・・・温度管理は今後の美味しい清酒醸造にとても大切と聞いていました。そのため、1タンクごとに温度を調整できるようにするためにビールタンクの改造したものを使用したいと思いました。 4.様々な清酒をつくりたい・・・缶詰機を入れたり、炭酸対応の瓶詰機を入れたりするのは、今回の醸造にスパークリング日本酒やその他リキュールなど様々な商品開発をしたいのです。そのため、このようなタンクの方が様々な挑戦ができます。 未知の酒蔵復活プロジェクトなのでまだまだ先は遠いですが、ワクワクが止まりません。 タンクは今設置されようと待っています。 コロナ禍ですが、次のステップに向けてどんどんやっていこうと思います。 世嬉の一は未来に向かって今日も元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 05:28