2020年06月07日(日)
攻めの経営その2、いまさらピルスナー製造!?
天気の良い世嬉の一。岩手は朝夕は風もあり、涼しいのですが、昼間は25℃~29℃。夏日ですね。
さて、カフェの新オープンの準備につづいてビール部門も常に新しいことに取り組んでいます。消毒用アルコールのための蒸留やそこからクラフトジンをつくる取り組みはそれにあたるのですが、もっと根幹的にチャレンジしようと後藤工場長と話しておりました。
そこで、他社の技術者を呼び、ご指導をいただき当社でもピルスナーづくりにチャレンジました。これを聞くと、あ、新しいビールをつくるんだという感じですが、僕らにとっては大きなチャレンジです。
・・・というのは、私たちいわて蔵ビールは、地域の良さを伝えるというコンセプトでエールビールを醸造しているビール会社です。エールビールとは、上面発酵ビール、室温に近い温度(20℃~22℃)くらいで発酵させることで、ビールの香り成分(エステル)を多く出し、香りと旨味で飲むような濃いビールです。
一方、ピルスナーは世界でもっとも飲まれるビールタイプで大手さんも醸造しております。下面発酵ビールと言われ、低い温度(9℃~12℃)程度で発酵させ、ゆっくり熟成させるビールです。のどごしと爽やかさが売りのビールですが、その分、余計な香りなどがなく繊細なビールです。
一見同じビール醸造でも大きく違います。Windowsを使っていた人が急にMacを使ったり、右ハンドルの車を運転していた人が左ハンドルの車を運転するような感じです。
今回、新型コロナウィルスで遠くからお客様がご来店できなくなり、知事も岩手県で経済を回そうといい始めました。もともと人口少なく、所得の低い県でずいぶん無理難題言う人だなぁと思っていましたが・・・超ローカル志向はやはり必要かとも思います。
そのため、いままではキャッチなビールを醸造しておりましたが、今回、超オーソドックスな「ピルスナー」に挑戦しようと思い、醸造しました。
県外の技術者(すでに20年以上ピルスナーを醸造している職人)と話をし、ジャーマンピルスナー(ドイツタイプのピルスナー)を作ろうと決めました。
ホップも古くから使われているザーツホップ、ファインアロマホップと呼ばれていますが、今の流行のアメリカンホップと異なりおとなしいきれいな香りです。
モルト(麦芽)も一種類、ピルスナーモルトを使用します。
醸造工程も一つ一つ見直し、丁寧に作ることのみを追求していきました。
一度、エールビールのビールブランドだということ、岩手の味をしってもらうんだということなど様々なこだわりをいったんなしにし、一醸造所としてもう一度チャレンジする体制を作ろう!と思い、それがピルスナーづくりにつながっております。


後藤工場長もいつも以上に神経を使い醸造していました。また、細かいところ、麦芽と水の割合や酵母の種類など初めてのことだらけで本当に挑戦でした。
おかげさまで、仕込はうまくいき、発酵も順調に進んでおります。これから発酵管理や熟成などまだまだ調整に苦労しますが、このように苦労していくことで、アフターコロナで経済がすこし順調に回り始めた際に力を発揮すると思います。
また、このビールを醸造することでいわて蔵ビールの底上げにもなっていくと思います。
このピルスナーですが、基本地元に根差そうと思っており、ビールの名前も決定しました。「ピルスナー 蔵シック(Classic)」です。一見かっこつけているようですが、単純に駄洒落ですね(笑)
販売も通常のボトル販売の前に、地域の人が通い瓶で買えるように考えました。昔は日本酒は通い瓶で売っていたそうです。酒屋に徳利をもっていって入れてもらったそうです。そのような形で、常に新鮮な樽生ビールを地域の人に注いで家で飲めるように「蔵ウラー」も創ります。
新しい売り方ですが、どんどん挑戦していきます。

お客様が笑顔で当社にビールを蔵ウラーをもって買いに来てくれることを夢見ております(笑)
これからも挑戦し続ける会社でありたいと思います。
今日も世嬉の一は新たな挑戦で元気に営業中です。
#蔵ウラー
#ビールで明日を幸せに
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Posted by sekinoichi at 11:31