世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2019年11月17日(日)

酒蔵復活プロジェクト開始・・・夢と希望と大きな不安(笑)



紅葉の美しい世嬉の一。日に日に寒くなってきています。

さて、先日地元新聞社様から取材を受けました。酒蔵復活プロジェクトに関してです。


当社は、私が中学生の頃、当時社長だった祖父(当時二代目)が脳溢血のため急に亡くなり、別な仕事をしていた父が急遽実家で酒蔵の経営者になりました。

その際に、経理を見ると、大赤字の会社だとわかり、父はその当時経営していた自動車学校2校のうち、1校を払下げ、その資金で蔵の経営を立て直そうとしました。しかし、なかなかうまくいかず、母と共に苦労して世嬉の一を立て直し続けたのを見てきました。その際に、蔵に再投資を行い、現在の郷土料理レストランや直売所をつくりました。その当時、全然売れなかった酒は共同醸造に切り替え、毎年200石~300石(県内で下から最小くらいの量)を販売しておりました。

私が小学校の時に、お正月休みの時期に人がいないと言われて、お葬式用の300mlのお酒を詰めるのを手伝ったのを覚えております。

共同醸造に変え、工場経営の効率化を行いつつ、その間に、郷土料理レストラン「世嬉の一」や、地ビール「いわて蔵ビール」を立て直しつつ、伸ばし、この敷地内で酒造りを再開しようと話していたのが、2010年ころでした。その後、東日本大震災になり、蔵の修復にほぼお金を使い・・・またまたしばらくそのままになっていました。

昨年、創業100周年を迎え、より自社の強みを生かせる酒造りをしたいと思いました。共同醸造は維持しつつ、世嬉の一独自の商品開発ができないかと・・・

しかし、実はわたしは子供の時に酒造りを見たり、国の施設で研修したりと酒造りは一通りわかるのですが、ビール醸造ばかりやってきたので酒の工場づくりは不安でしかないです。

ただ、やってみたいという気持ちがやっと不安を上回りました。
また、やっと東日本大震災の修復作業が終わり、ビール工場の修繕も終わり、新店舗(The Brewers Hiraizumi)も軌道にのったので、開催することにしました。102年目に本業に戻ろうという感じです。

今回、日本酒女子会の代表の氏家様にもご協力をいただき、今後の酒造りの応援もしていただいております。

こんな活動も始めました。

私にとっては新規事業に近い感覚です。ただ、楽しんでチャレンジしていきたいと思います。

次世代の世嬉の一を夢見て、今日も元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 04:12