世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:お酒

2018年12月03日(月)

新酒が完成!純米生原酒(にごり・透明)今年は杜氏も変わりさらにおいしくなりました。

冬の須川岳(栗駒山)まできれいに見渡せます。今日も冬の空気は澄んでいるようです。

さて、今年も完成しました。新酒です。

今年の新酒もいい出来です。

実は今年から杜氏が変わり、30代の三浦さんが杜氏になりました。

非常に勉強熱心で、新酒鑑評会でも久しぶりに金賞を受賞するなど、成長著しい杜氏さんです。

そして、今年の新酒。

例年通り、純米生原酒で醸造しました。

にごり酒の方は、温かいところに置いておくと、吹き出しますので要注意。

それだけ生きているという酒です!

例年よりさらっとしつつ、しっかりとした味がのっているお酒です。

ついつい飲みすぎないよう、原酒ですのでアルコール度数は高めですよ・・・

新酒は出来上がりましたが、酒造りは3月まで続きます・・・

朝に行う蒸米の様子。

麹造りも佳境です。

櫂入れすると新酒のいい香りがします。

新杜氏の三浦さん、若いですが美味しいお酒をつくります。丁寧な仕事に私どもスタッフの信頼も厚いですね。

真剣にモノづくりをしていただいているのはうれしいです。

お料理と合わせてぜひ今年の新酒を楽しんでください。

世嬉の一酒造としては、新酒がでるとこれから一年が始まるなぁという気持ちになります。

今日も世嬉の一は元気に営業中です。

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新杜氏の新酒ができました。ぜひご堪能ください。

 

新酒のご注文はこちら

↓ ↓ ↓

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今年も完成しました。バーレーワイン(麦のワイン)

今年のバーレーワイン予約受付中

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欧風聖夜麦酒予約受付中

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Posted by sekinoichi at 03:39

2018年10月20日(土)

東京のタワーマンションで販売会!レジマルシェ「おいしい収穫祭」

朝、上京するために駅にいきました。

ふと窓をみると、曇り空には無数の熱気球が飛んでいました。

(写真に入らないくらいたくさん飛んでましたよ)
金土日と一関バルーンフェスティバルが開催されているのですね。

そんな中、私は上京です。世嬉の一酒造も今週末は、4か所(三軒茶屋ふれあい広場にてイベント、江東区民まつり、慶応三田校舎、一関の新しいイベント レジマルシェ(江東区のタワーマンション内))であります。

私は、タワーマンションの販売会に行きました。

東京に来たら気持ちのよい青空。空に向かってマンションがにょきにょき生えています。

すごいですね~

今日は一関市役所農政課の新しいイベント「レジマルシェ」

東京のタワーマンションにお伺いして、そこに住むお客様に一関の良さを伝えるイベントです。

スタートします。岩手県一関のおいしい収穫祭

手さぐり状態のイベントです。

世嬉の一酒造の日本酒とビール、缶ビール、樽生ビールなどをお持ちしました。

反応はどんな感じでしょうか?

 

かさい農産さんもとれたて野菜をもってお見えになっています。

デクノポンズ様もなたね油をもって登場。ラベルが一心されて化粧品のようなスタイリッシュな感じです。

1日、ゆるーく営業していましたが、様々なお客様が興味をもっていただきました。

そして東京のタワーマンションには、海外のセレブの方もお住まいなんだなぁ~と実感しました。

私たちの田舎の小さい企業の商品を手にとっていただき、試飲していただき、ファンになってくれるのはうれしいです。

世嬉の一は特に、山椒エールとレッドエールが大人気でした。

来年もまた来ようと思います。

さて、夕飯は、当社のお取引先様175DENO様、汁なし担々麺と山椒エールの美味しさ!

https://www.175.co.jp/

北海道に本拠地を置きますが、銀座と新宿にお店があります。

美味しいですね~

今日も世嬉の一は様々なところでスタッフと一緒に元気にがんばっています。

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    秋限定のひやおろし発売開始しました!

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秋限定、かぼちゃのビール限定発売しました。

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Posted by sekinoichi at 03:08

2018年07月18日(水)

100周年記念事業~世嬉の一百年物語 郷土の食と文化を次世代へ~

7月17日、第二回目の100周年記念事業が行われました。

現在の社員が一年かけて考えて企画したイベントです。

イベント立上げの様子など動画にしております。ご覧ください。

第一回目の100周年記念事業は当社の相談役に「世嬉の一酒造百年物語 前編~蔵を守り、蔵を生かす~」という題名で講演していただきました。

実はこの100周年記念、かなりクローズな形で開催したイベントです。

本来なら、ホテルで鏡開き、当社の100年の映像、そした感動秘話、盛大に・・・みたいな感じなのでしょうが、実はそういうことに世嬉の一はまったく興味がなく、今回のイベントの目的は、

1.今までのお客様に感謝の気持ちを伝える

2.若手の成長を促す新たな場にする

3.今までの経営者の理念、考え方を学び、101年目および200年目に向けて今できることを行う

というような目的で行いました。

そのため、仙台のコンサルタント(?) 佐々木様をお迎えして、何度もワークショップを行い、社員(特に若手)中心にイベントを行いました。

講演会の内容だけ決めていました。

なぜ酒蔵である当社が餅やはっとの郷土料理を提供するレストランになったのか・・・

元専務に、調理場で総上がりや悩みなどそこから、元専務を中心にレストランを創っていったいきさつなど今のスタッフに聞いてほしかったのです。

講演会はスタッフにもお客様にも大変良いものになりました。

さて、どんなイベントだったかお伝えします。

まずは、受付・・・今回の講演会は大蔵の二階で行いました。

普段お客様が入らない、秘密の空間です。

普段、接客していないスタッフも京屋さんに作っていただいた法被を着て案内に出ています。

みな元気に挨拶している姿を見ると、ここまで来るのがすごく大変だったので非常に感動してしまいます。

大蔵の二階に講演会場をつくりました。

そして、最初は当社レストランスタッフの講演、専務について、レストランについて、リレー講演です。

最初ははしめさん、最古参のスタッフの一人。旅館業から当社のレストランに来て様々な事を思い出し話してくれました。若手スタッフへの考え方を伝えるのもいい機会です。

沼倉さんの講演、沼倉さんは当社で初めてイタリアンレストランをやった際に来てくれました。みんな知らないイタリアンレストラン立上げから辞める時までの秘話を話してくれました。

吉田さん、今は外販中心ですが、昔は和食厨房のスタッフとして入社、それまでの事を話してくれました。

岩渕さん、レストランホールリーダーですが、実は震災後に入社でした。震災前からだと思っていました。

彼女も世嬉の一で餅マイスターの話など、非常に面白かったです。

菊地さん、世嬉の一の初めての敷地外店舗、「The Brewers Hiraizumi」の立ち上げから現在まで・・・講演しました。

その後専務の講演会でした。

講演会がおわったら、世嬉の一の敷地内ツアー、過去から現在を伝えるツアーと現在から未来(これからどうする?)というツアーを行いました。

カフェ徳蔵を今後「嬉餅カフェ(kimochicafe)」にする予定を説明するスタッフ

ビールの新工場だけでなく蒸留も伝えるスタッフ

そして、売店、レストランなど紹介していきました。

それから懇親会・・・通常ならお客様をご接待するイベントですが、今回はお客様と一緒に楽しむがコンセプトでした。

若手のスタッフが考え調理した料理

料理の説明も若手が率先してやります。

名刺交換なども行いました。若手のスタッフもいい人と出会い、良い人生をおくってほしい。今回は、裏方ではなく、どんどん表で世嬉の一を支えてくれたお客様と接してほしい。そんな思いでイベントを行いました。

お客様も最後まで楽しんで帰っていただいたようです。

スタッフもやり切った感でいっぱいです。

100年目の節目というより、101年目に向けて、先代の考え方を踏襲しつつ新しい世嬉の一のスタートです。

今日も世嬉の一は未来に向かって元気に営業中です。



Posted by sekinoichi at 06:52

2018年03月14日(水)

本当の意味での未来に残す事業かなぁ・・・

今日の世嬉の一も暖かな一日になりそうです。敷地内の梅の木の芽がすこしづつ膨らんできています。

水仙も目が出てきました。楽しい春がちかづいてきていますね~

さて、世嬉の一では、ここ一年大蔵の修繕事業を行っています。

3月末で終わらず、来年度も引き続き行います。

来期でちょうど100年目の世嬉の一。

大蔵も100歳。100年のうちにどんどん建物が傾き、震災でさらに大変になっていったそうです。

腐っている柱も修復に入りました。

そして春からずーっと工事になっています。

お陰様で、文化財の先生、建築設計の先生、構造の先生に知り合う事ができ修繕が進んでいます。

毎月打合せ、報告をして頂いているので本当に助かります。

先代や女将は蔵が修復されるのは嬉しいようですが、私は現場なのでお金の工面や経営とのバランスで正直大変です。

ただ、未来に向けて残すというのは、使命としてやっていかなければならないと思っています。

先代に言われた一言、「この蔵の風景は一関の風景だから、借金しても残せるものなら残しなさい・・・」

未来の子供たちや地域の人たちに溶け込む風景として残していきたいですね。

今回の事業で壁の構造や歴史がわかりました。何層にも塗ってあった壁は歴史を感じ、代々に蔵を守ってきた事がうかがえます。

土蔵の土は発酵させるのに1年以上おかなければならず、先生方の主導でワークショップもやっていただきました。

その日は私は会社でお客様が多く参加できませんでしたが、うちの子供たちが参加したのがよかったです。

大きくなった時に思い出として心の1ページにあれば何よりです。

また、この100年間で水害にもあった蔵です。

いくつかの柱がすでに腐っていて、それの取り換えも行いました。

これから次の世代に向けて工事は続いております。

終了は来年度の末に終わればいいなぁというくらいです。

世嬉の一は未来に残すための工事を行いつつ元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 02:24

2018年03月11日(日)

七年目を迎えて~感謝と決意~

平成30年3月11日

 

震災7年目が過ぎ・・・感謝と決意

 

世嬉の一酒造株式会社

代表取締役社長 佐藤 航

スタッフ一同

 

3月10日、震災の年に生まれた次女の卒園式でした。

7年前の震災発生後、混乱しているお客様とスタッフを中庭に誘導し落ち着かせようとしていました。その時、妊娠8か月のおなかの大きな家内が90歳になるおばあちゃんと3歳になる長女の手を引き裸足で私たちのところに逃げて来たことを思い出します。

責任者という立場である以上、お客様やスタッフに責任をもってやらなければならないと思うものの、家族にすぐに駆け付けていけなかった自分の行動が正しかったか・・・いまだ大きな悔い共に7年が過ぎました。

90歳すぎたばあちゃんも天寿を全うし、また、家内もおなかいた子供も昨日元気に卒園式に参加している様子を見て救われる気持ちになりました。

あれから7年、毎年この日が来るとあっと言う間だと思いつつも、昨日のように思い出す日もあります。それは必ずしもつらい日々の思い出ではなく、同業者、お客様、多くの人から応援と支援をいただいた心が温かくなる思い出でもあります。

沖縄からスタッフ全員分にと四葉のクローバーをしおりにして送ってくれたご家族。

お客様の写真とメッセージを送ってくれた飲食店の方々。

商品はいつでもいいと言ってお金だけ振り込んでくれたお客様。

ファンドを通じて復興支援していただいたお客様。

多くの人々から様々な温かい愛情をもっとも感じた時期だったと思います。

そういう意味で、誤解がないようにお願いしたいのですが、つらくとも最も幸せを感じた日々でもあります。

また、震災は私の経営指針を決意した日でもありました。故船井幸雄先生の言葉「過去オール善・・・すべての過去を肯定的に受け入れ、よりよい未来になるために行動しなさい」という言葉が常に頭に浮かんできました。それ以来、30年後の自分が「あの震災があったおかげで世嬉の一酒造は成長できた、お客様に幸せを届けられる企業になれた」と言えるようになろうと決意しました。

まだまだ、様々な問題山積みの世嬉の一ですが、少しづつそのような形に向かっていると思います。

私ども世嬉の一酒造は、震災後経営理念を整えました。当社の名前の由来「世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指す」という事を踏まえ、『幸せ創造企業』だと位置づけています。

世嬉の一の定義する幸せを3つに因数分解していました。「1.お客様の幸せの創造」 「2.社員の成長」 「3.地域が豊かになる」ことです。

  1. の「お客様の幸せの創造」は、商品品質の向上と心温まるサービスを行う事。常に新しいことを考えチャレンジすることです。現在商品づくり、業態づくり、イベントづくりなどで生かされています。まだまだお客様に叱咤激励を受けながら進んでいますが、一生努力する課題です。
  2. の「社員の成長」は、私はスタッフ自身の人生が豊かになってほしいと願っていることから生まれました。私たちはまだまだ零細企業ですので、給与や福利厚生でスタッフの幸せを追求できません。そこで、スタッフ一人一人が人間的も成長を実感出来る企業になれば、幸せになると信じて様々な事を行っています。一つは地元の高校生をちょっと無理してでも毎年採用しています。最初はなかなかうまくいかなかったのですが、徐々に効果が表れスタッフが育ってきました。また、若い子にも新しいことにどんどんチャレンジしてもらうように入社1年未満の子たちで新規店舗カフェ「TheBREWERS平泉」を創り、運営してもらっています。新しい業態でチャレンジしている姿は徐々に成果になってきていると思います。
  3. 地域が豊かになる事に関しては、世嬉の一は地域に根差した企業ですので、地域が発展するためにスタッフと時間を使っています。例えば震災後一関の餅食文化を広めるため、様々な活動を通して町おこしを行い成果が出てきました。また、震災後地元の経営者たちと街づくり会社の設立が4月からスタートします。そのほか東北のブルワー達と勉強会を開催するなど震災後多くの新しい仲間たちとも協力して豊かな地域づくりを行っています。

 

今日も世嬉の一ではいまだに震災の復興工事(蔵の修繕工事)が続いています。

この蔵の風景は世嬉の一のものではなく、一関の風景。道を通る地域の方々の風景として修復しています。孫の世代にこの風景を残すために行っています。

 

世嬉の一では、東日本大震災でお亡くなりになられた尊い方々のご冥福をお祈りしつつ、つらい思い出だけを思い出す日ではなく、日本全国からいただいた大きな愛情を感じつつ、未来につなげるための1日にしたいと思います。7年たっていまだ色あせない複雑な思いを胸に秘めつつ今日から素敵な未来を創造していきたいと思います。

このような考えに至ることができるのも、震災からずっと支え続けて頂けるお客様、お取引様があるからです。皆様、本当にいつもご支援いただきありがとうございます。

これからもなにとぞよろしくお願いします。



Posted by sekinoichi at 12:24