世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:季節

2022年03月31日(木)

年度末は理念勉強会、先代から学ぶ

朝は雨模様でした。雨の中、梅の花はきれいに咲いています。 春ですね・・・

ちょっとつくしも出てきたようです。

さて、3月31日年度末。酒造業、観光業、飲食業だった私たちには、様々なチャレンジとハードルが次々きた時期だったなぁと思いました。

特に3月の地震は、これから春休み、マンボウ明け、レストラン売店部門のスタッフにはショックだったようです。 そんなかでも前を向いて日々過ごせるのは、スタッフに恵まれていたからだと思います。

年度末の今日は、毎月の全体会議と勉強会を行いました。
コロナ禍になり、時間ができその時間で行っているのが、掃除、新商品開発、勉強会です。

このコロナショックが終わったらスタッフと共に世嬉の一は生まれ変わっている!そんな会社になってくれればと思います。

さて、年度末の今日勉強したのは、第二創業者の妻(元 専務)の話です。
100周年記念で作った冊子を基に勉強しました。

はずかしながら、当社のスタッフは本を読む習慣がない子もいるので、100周年記念紙を造るとき、だれでも読めるカフェにおける冊子のようなものを造ってほしいとお願いして作りました。

こんな感じです。

この12pくらいの冊子を読んで、感想と自分の仕事にどう落とし込めるかということを話し合っただけの勉強会です。

ただ、その中に、世嬉の一酒造がこれまでどうやって生きてきたかなどがわかるような内容です。

部門違う人も一緒に話あい、今回はパートさんも入ってもらいました。今後、社員パートさん関係なくオープンな会社にしようと思っています。

いろんな話が出ました。とても参考になりました。

ただ、その中で元専務がすごい!という話で終わらないようにとも終わっていました。 当社は一代目が創業し(徳蔵さん)二代目が戦争や水害に立ち向かって経営し、ちょっと没落し、三代目が第二創業のように業態を開発し今の世嬉の一の基礎を作ってくれました。

そのため、感想が先代がすごいとなりがちなんですが・・・それだと自分たちに落とし込めない。

でもスタッフたちといろいろ話しているうちに、元専務の「気づく力」「学ぶ姿勢、探求心」「人との縁を大切にすること」この3つが素晴らしいという結論になりました。

「気づく力」元専務は、自然、季節、地域の力など様々なきづき、そして、観光客がよろこぶこと(その当時にはなかった郷土料理レストランという業態の開発、もち料理(もちをレストランで提供すること)など行いました。これはすべてお客様がどうやったら喜ぶかという気づきや地域がこうなったらよくなるという気づきからではないかと・・・

「学ぶ、探求心」は、わからないことはどんどん会いにいって学び、その方を巻き込み、そして疑問に思う、その繰り返しで新しいものを生み出していったということです。

「人との縁を大切にすること」様々な縁を大切にし、人との繋がりをよくしていく、その人々から気づきを得て、学びまた実行するということでした。

私達はまだまだですが、先代にすこしでも近づけるよう、そして世嬉の一らしさを大切にしながら、たらしいものを生み出せるように頑張りたいと思いました。

いい時間を年度末に過ごすことができました。

今日も世嬉の一は理念を学び元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 06:51

2022年03月28日(月)

埼玉県飯能市に素敵な企業から学びを得ました。

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ちょっと前の事を書きます。 先週の中日に埼玉県飯能市に行ってきました。

新幹線が止まっていたので、夜行バスで数十年ぶりに乗っていきました。

実は以前も行こうと思っていたのですが、予定が合わず・・・今回も新幹線とまったけど・・・ 絶対行きたいと思っていきました。

飯能市に何しにいったかというと企業視察です。

私が参加している情熱経営実践研究会に参加している企業様で、調剤薬局から様々な事業を展開し、地域に根差した企業経営をされている「ヴェルペンファルマ」様を視察に行きたかったからです。

交通手段が限られているので、1.5日間そのほかにも見学していたのですが、私がみたかったのはこの企業。 地域密着型総合サービス業とでもいうのでしょうか?

調剤薬局、障がい者支援サービス、お弁当宅配、訪問マッサージ、福祉支援センター、包括支援センター、レストラン(就労支援型)、お持ち帰り用パン屋さんなど展開しています。

全て異なる業種に見えるのですが・・・すべての事業がつながっていて、飯能市の困った方に手が届くようなサービスを行っている企業です。

特に、パン、レストランを見ると、コロナ禍ですので非常に苦労はされているのだと思うのですが、働くスタッフ(障害のある方も)イキイキ働いていました。

飯能市という決して大きくない町で地域に密着した事業を行っているヴェルペン様を勉強できたのがすごくよかったです。夜行バスで行ったかいがありました。

スタッフがみんなイキイキして働いているのは何だろうと思いました。

http://welpen.jp/

社員の福利厚生がいいから? 社歌があるから?ヴェルペン音頭(踊り)があるから?さらに、ヴェルペン祭りなどイベントしているから一体感があるから?

いろいろ理由はあると思うのですが・・・ やっぱり企業経営の理念が明確で、それを細やかなところで経営者が伝え続けているからだと感じました。

ヴェルペン様の企業理念は「笑顔・感動・創業企業」ほっとカンパニーです。

企業ビジョンも明確なので、スタッフの方々も一見突拍子もないような事業展開でもつながっているというのがわかるのかもしれません。

世嬉の一も地域密着企業としてはすごく参考になると思っていましたが・・・心の奥底にズーンとなにかくるような企業でした。 非常にいい学びでした。

平泉のカフェをそのような場にしたいとリニューアルを考えていたのですが、もっと企業の根幹から作り替えていかねばと思いました。

そのほか、Oh!!(発酵テーマパーク)、角川文庫の角川武蔵のミュージアムなども見学し学びました。・・・が、ヴェルペン様が衝撃的な時間でした。

当社も経営理念、ビジョンはありますが、もっとスタッフと明確にし、共有し、進んでいかなければと思います。まずは僕の姿勢の問題かなぁとも反省しました。

  今日も世嬉の一は、企業理念、ビジョンを大切にし、元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 06:44

2022年03月19日(土)

世嬉の一は三歩進んで二歩下がる~(蔵の修繕アゲイン!)

朝起きたら、冬に逆もどり・・・
昨日梅の花咲いたばかりでしたが・・・
三寒四温とはその通りだなぁと思いつつ、会社に行くときはなぜか水前寺清子の365日のマーチが頭の中でリピートされていました。一日一歩三日で3歩、三歩すすんで二歩下がる~ なんかいろんなことに当てはまるなぁと今更思いました。
10年前、必死になって蔵を維持するため修繕工事を行いましたが・・・またまた崩れて今日は取り急ぎ水が入らないように仮工事を行いました。
朝早くから、地元の小野産業様、明和土木様、お世話になります。年度末のお忙しい中、本当にありがとうございます。
11時頃からは幸運にも天気が改善され、工事業者の方々が、足場を組み、まずは、引っかかっている土壁、屋根の土を取り除きました。 土蔵の屋根は、屋根の上に土をもってその上に瓦が置いてあります。
今回の地震で大きく揺れ、屋根の土が落ちていったのです。
道路側なので、万が一お客様に当たったらいけないので取り外しました。   さらに、ここから水が入り、さらなる倒壊を防ぐため、仮ふさぎを行います。
本格的な修繕工事はまたあとで行うことになります。 ちょっとカッコ悪いですが、雨水が入らないように仮押さえ・・・
東日本大震災の際も、このようにすぐに仮防具?をつけないでおくと、どんどん雨水がしみこみ、数か月後に倒壊になっていました。 ですので、本格工事の前にこのようにします。
しかし・・・震災で借金して修繕し、次の世代のために・・・と思っていたけど、また何か所か同じ工事をしないといけないようです。
まさに、水前寺清子さんの歌がリピートされます。
『三歩すすんで二歩下がる~♪・・・』でも10年で1歩すすんだと思えば、やっぱり前進ですね。
なんか世嬉の一のような生き方だと思います。
今日も世嬉の一は前に向かって前進!そして時々後退しますが、元気に営業中です!

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Posted by sekinoichi at 05:32

2022年03月14日(月)

安全第一の世嬉の一。防火管理者講習と避難訓練(3.11)

世嬉の一酒造の敷地の福寿草が咲きました。きれいでかわいいですね。梅はまだですね。 これから毎日春に向けて少しづつ様々な植物が芽吹くのが楽しく思います。 さて、久しぶりに授業を受けに行きました! 防火管理責任者講習です。当社のようにある一定の規模があると責任者が必要です。 今回、当社の責任者が退職したので、新任を造らなくては行けず、スタッフだけでなく私も受講しました。受講会場は盛岡で、さらに200人くらい参加だったのでびっくりです。

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教科書も1冊いただき、最終日に受験があると聞き、60%以上点をとらないといけないとのこと・・・すごく真面目に勉強しました!久しぶりに・・・ いざテスト、10問しかなく、テキスト見て答えていいとなっており・・・・ほぼ全員100点満点、無事合格しました(笑)

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この講習で家事だけでなく地震等の災害の避難の仕方など様々習いました。震災11年目にとってはすごくよかったです。そしてこの講習・・・ちょうど震災の日にやっていました。 毎年震災の日は当社のお客様を交えての避難訓練の日です。 私がいなくてもスタッフだけで避難訓練してほしいとやってもらいました。 終了後、私に連絡が来て無事に行えたと・・・ 震災から11年目、翌年から行っていますので、10回目。 何があってもお客様、スタッフ仲間の安全を担保するということで行っていますが・・・ 継続することで新スタッフにも身体に覚えてもらうようにしています。 今日も世嬉の一は安全第一で元気に営業中です。  

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Posted by sekinoichi at 06:34

2022年03月11日(金)

震災から十一年 十と一歩・・・感謝と未来に向けて

震災から十一年 十と一歩・・・感謝と未来に向けて

 

拝啓

世嬉の一では福寿草の芽がでており、明日咲くかと日々心待ちにしております。

皆様におかれましては、お健やかにお過ごしのことと思います。日頃から皆様には世嬉の一をご支援ご愛顧いただき本当にありがとうございます。

さて、震災からあっという間に十一年という月日が経ちました。世の中では震災ということが遠い昔のように言われることが多いのですが、私はそれでいいと思います。当時二歳だった娘もあまり覚えていないようで、毎日元気に中学校に通っています。皆様の記憶から遠くなればなるほど、私たちも日々復興していることになるのだと思います。

しかし、私どもが皆様からご支援いただいたことや、応援していただいたことに対しての、感謝を忘れたことはありません。

あの震災の折、目の前のことに忙殺され、次の日が見通せず悩んでいた中で、明日からも生きていける、そして営業が続けられるかもしれないと思えたのは、皆様に多くのご支援により支えられたからです。

あの日から十一年、この一〇年は会社を復興させ継続させるためにスタッフと一丸となって努力してきました。おかげさまで修復工事もすべて終えることができました。残念ながら、コロナ禍で震災時の売上に戻ってしまったのですが、それでもスタッフと共に前を向いて進めるのは皆様から支えられていることを感じることができるからです。

震災を経て「震災があったから今の良い世嬉の一の状態がある」そう思えたように、「コロナがあったから世嬉の一はよくなった」と言えるような未来にしようと決意しました。この地に酒蔵を復活させるため、新プロジェクトを立ち上げております。今年の八月には、新しい清酒工場が稼働する予定です。

皆様には、まだまだ未熟な部分や失敗する部分をお見せするかもしれませんが、前に向かって努力していきます。世嬉の一は、「世の人々が嬉しくなる一番の酒造り」を大切にし、自社だけでなくスタッフや地域がよりよくなるよう努力し続けていきたいと思います。

今後とも何卒よろしくお願いします。いつも本当にありがとうございます。

末筆となりますが、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

敬具

令和四年三月十一日

世嬉の一酒造株式会社

代表取締役社長 佐藤 航

日頃からお世話になっている皆様



Posted by sekinoichi at 02:45