世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:東日本大震災

2018年07月27日(金)

西日本豪雨被害チャリティーイベントのご報告

7月26日(木)17:00~東北のビール会社7社が主催して、西日本豪雨チャリティーイベントを開催しました。

■チャリティーイベントの内容

内容は、ビールを飲んだ分だけ被災地に義援金を贈ろうというイベントです。

今回、東北の考え方に賛同した7社、以下のとおりです。

・秋田あくらビール(秋田県)

・田沢湖ビール(秋田県)

・遠野ズモナビール(岩手県)

・北上さくらブルワリー(岩手県)

・仙南シンケンファクトリー(宮城県)

・やくらいビール(宮城県)

・いわて蔵ビール(岩手県)

この7社から無料でビールを寄付していただき、そのビールをビアバ―で提供し、お客様に飲んだ金額だけ被災地に支援します。ビールは1杯500円で販売しました。

場所は、仙台のビアバーGoodBeerMarketEnnの晩翠通り店をお借りしました。お店の方には、料理やチャージは普通に店に入れてもらいました。

なぜこのようなチャリティーイベントにしたかというと・・・

1.ビールを飲んで楽しんで貰うことによりそれが義援金につながればみんなハッピーになれるのでは・・・

2.継続してできるためにお店に負担をかけすぎないようにしたいので料理はお店の売上にしたい

3.お客様も店もブルワリーも少しづつ負担してでもそれがちょっとだけ大きな力になるようなチャリティーイベントにしたい。

ということで、開催しました。

■開催した結果

開催した結果、急遽決まったイベント・・・実は1週間前に決めました・・・だったので、お客様が来るかなぁと本当に心配でした。

そうしたら、蓋をあけてみたら沢山の人が来て、そして西日本のためにたくさん飲んでいただきました。

急遽開催したイベントにも拘わらず、仕事終わった宮城のブルワリー、仙南シンケンファクトリーの岡さん、吉田さん、そして、やくらいビールの畠山さんも駆け付け、乾杯をしたりサービングをしたりお手伝いしていました。

もちろん自分たちのビールを飲むのも500円はらって、乾杯。でもみんな笑顔でした。

仕事の後みんなで集まり、乾杯する、そして皆が喜ぶ・・・自分でいうのもなんですが、いいイベントでした。

また、ホップを栽培しているイシノマキファーム様もビールを飲むほか、義援金をもってきていただきました。

イシノマキファームさんは、農福連携でホップ栽培をしており、今年は巻風エールというビールも生産しています。

■義援金の総額

今回、義援金の総額は

イベントでのビール244杯、122,000円が集まりました。
また、イシノマキファームさんの個人活動による募金10,209円

いわて蔵ビールが福島ビアフェスで集めた募金箱 4,221円

計 136,430円を義援金としてお送りしたました。

■義援金の送り先

義援金の送り先ですが、私たち東日本大震災を経験し、なるべく直接ご支援できる形をとりたいと思っていました。広島のビアバ―様や岡山のビール会社などに色々お聞きしたところ、岡山県真備町倉敷市真備町にある真備竹林麦酒様に義援金としてお送りしました。

http://www.kurashiki-shigen.com/web/index.cgi?c=product-2&pk=116

同社は今回工場に雨水(泥水)が入り込み壊滅的な被害を受けたそうです。

また、真備竹林麦酒はビール醸造を通して障害のもつ人、引きこもりの人の働く場にもなっていたそうです。

私どもも震災後、障害を持つ人達の働き場がなくなったという話をよく聞きました。
(実際そのご縁で当社で頑張ってくれるスタッフとして入社したこともいます。)

そういう状況をお聞きして、真備竹林麦酒にご連絡したところ、やっぱり電話は通じず。

そんな中、真備竹林麦酒を支援されている吉備土手麦酒様にお聞きし、「真備竹林麦酒復活プロジェクト」を知り、今回そちらにお送りしました。

http://kibidote.jp/free/mabifukkatsu

※振込手数料は義援金の中から使用しておりません。当社負担で行っています。

※送り先の口座が「おかやまものづくり実行委員会」となっておりますが、「真備竹林復活プロジェクト」の口座になっておりますのでご了承ください。

私たちの愛のこもった義援金が真備竹林麦酒様のちょっとでも助けになれれば幸いです。

皆様にチャリティーイベント実施報告と義援金のお送り先をご報告いたします。

今日も世嬉の一は西日本を応援して元気に営業中です。



Posted by sekinoichi at 02:27

2018年04月05日(木)

大蔵の修繕工事が進んでいます。未来の子供たちのために・・・

春の訪れているはずの世嬉の一。

一ノ関市の桜の開花宣言が昨日行われました・・・が当社の桜はまだつぼみのようです。

梅は満開ですね~

さて、今日の世嬉の一は、ビール工場の増設工事の他、大蔵の震災による傾きの復旧工事に進んでいます。

蔵事体が大きのでわからないのですが、100年目にして大きく傾いているそうです。

これを次の世代に残すため、傾きを止め、蔵を維持するための工事がとうとう入っています。

この工事のために1年以上をかけて打ち合わせをしていました。

朝から大型クレーンが来ております。

蔵の脇に、大きな鉄骨の支え(通称キリン)をつける作業です。

そのほか、蔵の中にわからないように鉄のテンションをはって揺れても崩れないようにしています。

こんな感じになります。

構造設計の先生、文化財の先生、地元の工事業者さんなどが協力していただき今回作っていただいています。

当社を私の代に引き継ぐときに言われた言葉、「この蔵の風景は、街の風景だから借金しても維持しなさい・・・」

借金しても・・・はさすがにもう無理・・・震災復旧でめいいっぱい借りていますので・・・

また、蔵を治しても当社の売上が急に上がるわけではないので、結局スタッフたちにしわ寄せ来ちゃう・・・

社長としてもっともっと営業しなければ・・・と思ってしまいます。

ただ、もう一方、蔵に訪れる地域の幼稚園、保育園の園児、蔵祭りなどで来てくれる地域の方々

地元の高校生、中学生、小学生の通学路にある風景としては、地域の風景として残す意味があるのかなぁと思います。

私の以前お世話になっていた会社の上司が、「22世紀の子供たちへ」という事をよく話されていました。

子供のためではなく、孫のために、その次の世代のために今やっておかなければならないこと・・・

私もこの蔵を引き継いでいますが、100年前のご先祖様、そして爺さん、父親と戦争や水害を乗り越えて残してきたと思えば、まだまだこれからなのかなぁと思います。

この大蔵の修復はあと1年かかるそうです。

焦らず、慌てず、ゆっくり未来のために修理してもらいます。

今日も世嬉の一は工事の音が元気にこだまし、スタッフも元気に営業しています。

———————–P R———————–

4月は蔵祭り!家族で楽しめるイベント盛りだくさんです!

様々なイベントで楽しんでください!

 

 

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Posted by sekinoichi at 11:42

2018年03月14日(水)

本当の意味での未来に残す事業かなぁ・・・

今日の世嬉の一も暖かな一日になりそうです。敷地内の梅の木の芽がすこしづつ膨らんできています。

水仙も目が出てきました。楽しい春がちかづいてきていますね~

さて、世嬉の一では、ここ一年大蔵の修繕事業を行っています。

3月末で終わらず、来年度も引き続き行います。

来期でちょうど100年目の世嬉の一。

大蔵も100歳。100年のうちにどんどん建物が傾き、震災でさらに大変になっていったそうです。

腐っている柱も修復に入りました。

そして春からずーっと工事になっています。

お陰様で、文化財の先生、建築設計の先生、構造の先生に知り合う事ができ修繕が進んでいます。

毎月打合せ、報告をして頂いているので本当に助かります。

先代や女将は蔵が修復されるのは嬉しいようですが、私は現場なのでお金の工面や経営とのバランスで正直大変です。

ただ、未来に向けて残すというのは、使命としてやっていかなければならないと思っています。

先代に言われた一言、「この蔵の風景は一関の風景だから、借金しても残せるものなら残しなさい・・・」

未来の子供たちや地域の人たちに溶け込む風景として残していきたいですね。

今回の事業で壁の構造や歴史がわかりました。何層にも塗ってあった壁は歴史を感じ、代々に蔵を守ってきた事がうかがえます。

土蔵の土は発酵させるのに1年以上おかなければならず、先生方の主導でワークショップもやっていただきました。

その日は私は会社でお客様が多く参加できませんでしたが、うちの子供たちが参加したのがよかったです。

大きくなった時に思い出として心の1ページにあれば何よりです。

また、この100年間で水害にもあった蔵です。

いくつかの柱がすでに腐っていて、それの取り換えも行いました。

これから次の世代に向けて工事は続いております。

終了は来年度の末に終わればいいなぁというくらいです。

世嬉の一は未来に残すための工事を行いつつ元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 02:24

2018年03月13日(火)

3.11は避難訓練の日

昨日と変わり一転して温かい日差しの世嬉の一です。

今日、福寿草と蕗の薹(ばっきゃ)が芽吹きました。

春になってきておりますね~

さて、3月11日東日本大震災の日・・・今年も例年通り避難訓練を行いました。

毎年、3月11日 14時半に当社では避難訓練を行っています。

たまたま居合わせたお客様も一緒に参加してもらっています(強制ではないですが・・・)

それは7年前、お客様を守らなければいけない私たちがパニックになってきちんとした誘導ができないからです。

特に、今年入社する新人さんたちは震災の際にはまだ小学生。
なかなか動きがわからないのでこういう時に訓練します。

実は6年前からずーっとやっておりますが、とうとう安全確認終わる避難訓練終了まで44秒。

1分を切りました。初めて行ったときは4分くらいかかったのですが、年々早くなっています。

何か起こってからでは遅いので、日々訓練ですね。

そして毎年避難訓練を行った後に様々な疑問が出てきます。

あそこを通って本当に大丈夫だろうか?

お客様を誘導するにはどうしたらいいだろうか?

様々な疑問がでてきます。

それを一つ一つ話し合いました。

震災の記憶が風化するのはある意味復興している証。

ただ、震災の教訓を忘れてはいけないと思って日々行動しています。

今日も世嬉の一は、安全確認を行い、元気に営業中です。

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Posted by sekinoichi at 05:06

2018年03月11日(日)

七年目を迎えて~感謝と決意~

平成30年3月11日

 

震災7年目が過ぎ・・・感謝と決意

 

世嬉の一酒造株式会社

代表取締役社長 佐藤 航

スタッフ一同

 

3月10日、震災の年に生まれた次女の卒園式でした。

7年前の震災発生後、混乱しているお客様とスタッフを中庭に誘導し落ち着かせようとしていました。その時、妊娠8か月のおなかの大きな家内が90歳になるおばあちゃんと3歳になる長女の手を引き裸足で私たちのところに逃げて来たことを思い出します。

責任者という立場である以上、お客様やスタッフに責任をもってやらなければならないと思うものの、家族にすぐに駆け付けていけなかった自分の行動が正しかったか・・・いまだ大きな悔い共に7年が過ぎました。

90歳すぎたばあちゃんも天寿を全うし、また、家内もおなかいた子供も昨日元気に卒園式に参加している様子を見て救われる気持ちになりました。

あれから7年、毎年この日が来るとあっと言う間だと思いつつも、昨日のように思い出す日もあります。それは必ずしもつらい日々の思い出ではなく、同業者、お客様、多くの人から応援と支援をいただいた心が温かくなる思い出でもあります。

沖縄からスタッフ全員分にと四葉のクローバーをしおりにして送ってくれたご家族。

お客様の写真とメッセージを送ってくれた飲食店の方々。

商品はいつでもいいと言ってお金だけ振り込んでくれたお客様。

ファンドを通じて復興支援していただいたお客様。

多くの人々から様々な温かい愛情をもっとも感じた時期だったと思います。

そういう意味で、誤解がないようにお願いしたいのですが、つらくとも最も幸せを感じた日々でもあります。

また、震災は私の経営指針を決意した日でもありました。故船井幸雄先生の言葉「過去オール善・・・すべての過去を肯定的に受け入れ、よりよい未来になるために行動しなさい」という言葉が常に頭に浮かんできました。それ以来、30年後の自分が「あの震災があったおかげで世嬉の一酒造は成長できた、お客様に幸せを届けられる企業になれた」と言えるようになろうと決意しました。

まだまだ、様々な問題山積みの世嬉の一ですが、少しづつそのような形に向かっていると思います。

私ども世嬉の一酒造は、震災後経営理念を整えました。当社の名前の由来「世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指す」という事を踏まえ、『幸せ創造企業』だと位置づけています。

世嬉の一の定義する幸せを3つに因数分解していました。「1.お客様の幸せの創造」 「2.社員の成長」 「3.地域が豊かになる」ことです。

  1. の「お客様の幸せの創造」は、商品品質の向上と心温まるサービスを行う事。常に新しいことを考えチャレンジすることです。現在商品づくり、業態づくり、イベントづくりなどで生かされています。まだまだお客様に叱咤激励を受けながら進んでいますが、一生努力する課題です。
  2. の「社員の成長」は、私はスタッフ自身の人生が豊かになってほしいと願っていることから生まれました。私たちはまだまだ零細企業ですので、給与や福利厚生でスタッフの幸せを追求できません。そこで、スタッフ一人一人が人間的も成長を実感出来る企業になれば、幸せになると信じて様々な事を行っています。一つは地元の高校生をちょっと無理してでも毎年採用しています。最初はなかなかうまくいかなかったのですが、徐々に効果が表れスタッフが育ってきました。また、若い子にも新しいことにどんどんチャレンジしてもらうように入社1年未満の子たちで新規店舗カフェ「TheBREWERS平泉」を創り、運営してもらっています。新しい業態でチャレンジしている姿は徐々に成果になってきていると思います。
  3. 地域が豊かになる事に関しては、世嬉の一は地域に根差した企業ですので、地域が発展するためにスタッフと時間を使っています。例えば震災後一関の餅食文化を広めるため、様々な活動を通して町おこしを行い成果が出てきました。また、震災後地元の経営者たちと街づくり会社の設立が4月からスタートします。そのほか東北のブルワー達と勉強会を開催するなど震災後多くの新しい仲間たちとも協力して豊かな地域づくりを行っています。

 

今日も世嬉の一ではいまだに震災の復興工事(蔵の修繕工事)が続いています。

この蔵の風景は世嬉の一のものではなく、一関の風景。道を通る地域の方々の風景として修復しています。孫の世代にこの風景を残すために行っています。

 

世嬉の一では、東日本大震災でお亡くなりになられた尊い方々のご冥福をお祈りしつつ、つらい思い出だけを思い出す日ではなく、日本全国からいただいた大きな愛情を感じつつ、未来につなげるための1日にしたいと思います。7年たっていまだ色あせない複雑な思いを胸に秘めつつ今日から素敵な未来を創造していきたいと思います。

このような考えに至ることができるのも、震災からずっと支え続けて頂けるお客様、お取引様があるからです。皆様、本当にいつもご支援いただきありがとうございます。

これからもなにとぞよろしくお願いします。



Posted by sekinoichi at 12:24