世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

カテゴリー:オリジナルビール・醸造体験

2022年03月21日(月)

素敵なご縁が素敵なビールになりました~ノキシタビール~

残雪が残る世嬉の一、あと数日で全部溶けそうな気がします。

さて、昨日お客様からサザエさんでいわて蔵ビールが出ていたよとお知らせをいただきました。 サザエさん岩手県遠野を舞台にして行うので、その中でクラフトビールが出ると聞いていました。もちろん遠野にも美味しいクラフトビールがあるのでそちらが主にでていましたが・・・ いわて蔵ビールらしきものもちょろっと出ていました。

嬉しいですね~。いわて蔵ビールヴァイツェンのようです。

そんな嬉しい中、新しいビールを醸造しました。OEMビールですので当社に販売権はないのですが、ご紹介としてお知らせします。

また、酒販免許の関係で一応当社のサイトにもそのビールを掲載しているのでぜひ見てください。 ノキシタビールです。仙台に、OPENVillageノキシタという施設があります。

https://www.ainest.jp/

この施設は、下記のコンセプトで運営されています。

———–

オープン・ヴィレッジ・ノキシタ
軒下でつながるゆるやかな営みの場、それがノキシタです。
株式会社AiNestが運営する仙台市宮城野区田子西にあたらしくできた「ちいさなまち」ノキシタ。
人や活動が結びつき、温かな輪(和)を育てる交流スペース。
お料理、本、さをり織り、手仕事、体操などできることは無限大です。
 
・全員に役割がある居場所。
支えられる立場と考えられがちだった高齢者や障がい者の「つながり」から、それぞれができる範囲での「役割」を持っていただける居場所をつくる。
様々な人が集まり楽しむことで、お金をかけずに、健康になれるまちづくりを実現する。
これが私たちが目指す社会の形です。

こちらの施設の方々とご縁があり、ビールを醸造することになりました。
ノキシタで実際につくられたホップとお米を使用して醸造してほしいというご依頼でした。
当社はOEMビールを受注することは多々ありますが、意外と全部は受けていません。
思いのある方や町おこし、ビールを醸造することで次の目的を持っている人、その目的がなんとなく世嬉の一と親和性のある方のビールを醸造します。
ですので、例えば、南の島で一人で町おこしをスタートされた方のビールや、
町おこしをしたいとか・・・
実家の農家の果物でビールを造りたいとか・・・
農福連携でホップをつくっているのでビールを醸造してほしいとか・・・
 
逆にお断りしているのが、これから工場つくるのでしばらくの間OEMで醸造して下さい・・・というのは、ほぼお断りしています。ごめんなさい。
単にお金を稼ぐ手段でしたら他にも醸造所たくさんありますので・・・
(・・・とはいいつつ、経営のために受けるときもあります(笑) ただ、最近は断ることが多くなったかなぁ・・・)
 
小さい工場である私たちは、そんなに量はつくれないので、世嬉の一の名前の由来は「世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指す」にあう仕事を選別することがあります。
醸造することで、お客様だけでなくご依頼者が喜んでいただくのは僕らは仕事の中身も充実したものになります。
工場長もOEMの内容を聞いてあからさまにやる気になったり、ん~社長受けるのですか?うちらしくないですよと言ってきたりします(笑)
 
今回受注した主な要因の一つは下記の写真です。
 
ノキシタ様からこんなホップを生産している写真を見せていただきました。  
なんかいいなぁと思いました。
そのため、楽しくビール醸造を引き受けました。
販売のお手伝いはちょっと予想外でしたが、まぁこれもご縁だしと思っています。
ラベルも暖かなものでした。 こんなラベルです。 ビールのラベルは2種類あります。(中身は一緒です)
 
上)桑茶:ノキシタカフェ・オリーブの小路(障がい者就労継続支援B型カフェ)とTgomaruハウス(障がい者グループホーム)の合作
下)藤紫:Tgomaruハウス(障がい者グループホーム)
 
いずれも、知的障がい者が描いた温かみのあるイラストが特徴です。
中身は同じですが、桑茶と藤紫、お好みのラベルをお選びできます。
 
僕らは株式会社であり、田舎の零細企業ですので、あくまで利益がない仕事は受けれないのですが、ただ、同じ仕事でもいい気持ちになる仕事を続けていきたいものです。
今回のノキシタ様のお仕事をいただき本当に良かったと思います。
 
よかったら、こちらのサイトもご覧ください。
 
これからも一つ一つのご縁を大切にして仕事をしていきたいと思います。
 
今日も世嬉の一は素敵なご縁で元気に営業しています。
 

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Posted by sekinoichi at 04:27

2021年09月16日(木)

増えてるな~オリジナル製造委託、OEM製造依頼

ほのかに香るキンモクセイの香り・・・秋のいい香りですね。花言葉は 「謙遜」「気高い人」「真実」だそうです。謙遜は花びらが 小さいからかなぁ・・・かわいい花ですものね。香りは確かに気高い人って感じです。

さて、コロナ禍になり、世嬉の一では様々なOEM(製造委託)のお話がきます。これでビールを造ってくれないか?オリジナルラベルで自社ブランドで出来ないか、日本酒のラベルを特別にしてくれないか・・・様々なご要望がきます。

基本的に断ることしていないので、喜んでお受けします。
会社の記念にオリジナルビールを造ってくれないかとか、町おこしでこの素材を使ってくれないかなどもありますね。

https://sekinoichi.co.jp/beer/originalbeer/

基本的にはビールの製造委託が多いですが、今はジンの製造委託、そのほかに清酒もリキュールもあります。量も様々です。100L(300本程度)200L(600本程度)1000L、2000L(6000本程度)、継続委託・・・などなどです。

もちろん、100L、200Lは試験醸造範囲ですので、経済ロットではありません。ただ、イベントやオープン記念などで問い合わせが来ます。

OEM製造は当社にとって実はそれほどメリットありません。正直面倒ですし、当社のブランドが売れるわけでもなく、それほど利益があるわけではないです。

当社でなぜ、OEM(オリジナルビール)を受けているか・・・というと、

1.町おこしの人のつながりは面白い!
OEMで快く受けたくなるのは結構町おこし的な人のお手伝いです。離島で頑張っている方、田舎で頑張ろうとしている方など、それに私たちも隠れてかかわることで刺激が多いのでなんかやりたくなります。

2.勉強になるからも面白い!
OEMでは様々な素材が持ち込まれます。それが必然的に勉強になり、経験値としてどんどんたまります。実は、今まで、びっくりした素材って結構来ており、私たちは年間40~50回受けていたので、過去数百種のビールを造っています。なので、大抵の素材は驚かなくなっています。過去には、花、果物、野菜、魚介、野草、菌・・・いろいろあります。もうびっくりしなくなりました。
私たちは世界のビール会社の中ではまだ経験値が25年程度・・・世界には1世紀以上ビール醸造している会社がたくさんあるので、まだまだチャレンジャーです。

実はコロナ禍になり、多くの方々からオリジナルビールのご依頼が増えました。
醸造に1か月は最低かかるので、お受けできるのとお受けできないのがあるのですが、工場長と毎回楽しく過ごしています。

ただ、お受けしない案件も多々あります。
例えば、めちゃくちゃ儲けたいので安く作ってくれ・・・
(こういういい方はされませんが・・・)
酒関係、コロナ禍で売れていないだろうから、うちのブランドで売ってあげるよ・・・
とかも来ています。すみません、断っていました。

やっぱり、商品に愛情をもって接してくれる人と一緒に仕事したいなぁと思っています。コロナ禍で売れなくなってる部分もあるのですが、私たち自身が成長できる仕事をしたいなぁと・・・生意気ですみません。

ブルワリーオープンするのでそれまで醸造してくださいというのも来ます。今は断るかなぁ・・・だいたいメールや電話でいきなり来るので・・・業界の手伝いはしたいですが、全く知らない同業者にはどう協力していいかわからないから・・・

世嬉の一の経営理念は「世の人々が嬉しくなる一番の酒造り」を原点に下記のように決めています。
幸せ(しあわせ)の創造
当社を通じてお客様が幸せになること
当社を通じて社員が成長すること
当社を通じて地域が豊かなになること

OEMといえど、お客様とスタッフと地域に貢献できる仕事を選んでしまいます。ご理解くださいね。
また、オリジナルで何かつくりたいときは、お早めに気軽にご相談ください。
(そういえば過去に、うちがビールをつくるって新聞に掲載されてから相談に来た人いました(笑)、その方は一生懸命で今でも応援したいので全然OKなのですが、新聞見た時はびっくりしました・・・・)

今日も世嬉の一は、考えを共にする方々と元気に営業しています。

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Posted by sekinoichi at 05:14

2020年06月30日(火)

とにかく時間があるのでチャレンジ~岩手三社祭・・・岩手ブルワーズプロジェクト~

今日は少し雨模様の世嬉の一。草花が喜んでいるようで、どんどん育ってきます。愛心幼稚園のもち米田んぼもすくすくと育っております。

さて、今日は朝早くから花巻に完成した新しいビール会社「ブリュービースト」さんにお邪魔しております。またまた新しい取り組み、「岩手三社祭 ~岩手ブルワーズプロジェクト~」をスタートさせました。かなりハードな取り組みで、1週間のうちにそれぞれのビール会社で醸造することで、お互いの知識と技術を高めようという取り組みです。

第一回は、本日6月30日 花巻市 ブリュービスト様でサワーエールの仕込み

第二回は1日あけて7月2日に遠野市でズモナビール様でIPAの仕込み

そして第三回は7月4日でいわて蔵ビールでヘイジーIPAの仕込みを行います。

怒涛の1週間ですね(笑)
さて、今日はブリュービスト様でサワーエールというのですが、サワーエールというのは、通常ビールは糖分を発酵させてアルコールにしますが、その前に乳酸菌やヨーグルトで乳酸発酵をさせ乳酸をつくり酸っぱくしたビールになります。

今回は、ヨーグルトを使用し、副原料にキューイフルーツを使い、酸味も乳酸の酸味と果物の酸味を使ったビールになります。初めての試みです。

JR花巻駅の目の前にあるブリュービスト様、1回はパン屋さんになっていました。

ブリュービーストの畠山さん中心で今回のPJを行いました。
事前打ち合わせも行い、きれいな麦汁が出来上がりました。

美味しそうな一番麦汁です。

さらに、その後、麦汁を45度に覚まし、今回はヨーグルトを入れます。

これで24時間放置・・・明日にはPHが下がり、酸っぱいビールの原料が出来上がります。これを煮沸し、ホップと果汁を加え、ビール酵母で発酵させます。

どんなビールができるか楽しみですね。

明後日ズモナさんよりお伝えします。

3社のビールが出そろったら、お店でミニイベントをおこないたいと思います。

よろしくお願いします。

とにかく、今の時期は時間があるので、どんどん挑戦です。また、当社だけでなく他社と協力することで生まれる何かもあると思い、今回のPJがスタートしました。ぜひ楽しみにしてください。

今日も世嬉の一は元気に挑戦して営業しています。

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今年で最後になってしまう、こはるホワイトエール
通常4400円のセットを3500円で限定200セット販売します。
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夏限定ビール発売開始!
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仕込を終え、みんなで記念撮影、たまたま来られていたトレジオンレポートの社長と和君も一緒に撮影しました。



Posted by sekinoichi at 08:36

2020年06月12日(金)

攻めの経営その4、今必要なものとこれからあるといいもの・・・

本日も蒸し暑い一関市。まさかの30℃越えにびっくりです。その分、草取りした敷地内の野草もすぐに目を出して光合成を盛んにしています。世嬉の一の酸素濃度高いのではないのかと疑問に思うほどです(笑)
ふと見ると、ドクダミの白いかわいい花が咲いています。かわいいとおもって群生しているのをみると好きなのですが、生命力が強すぎるので他の植物を思うとやはり取らないと・・・

さて、攻めの経営と記載していまずが、本来は小心者の社長ですのでそれほど大したことはしておりません。今ある、当社の設備、資源、ノウハウを何に活用したら・・・と考えるので特に新しい投資はしていないのですよね・・・

今回の世嬉の一の取り組みは消毒液づくり・・・

アマビエ65はこちら
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4月中旬頃、新型コロナもピークの時期に厚生省から高濃度アルコール飲料を消毒液に使用できる旨があり、酒造会社にもその製造を許可する内容の通知がきました。今足りなく、世の中で必要とされるもの・・・
私たちはすぐに所轄の税務署に相談しに伺い、当社でも製造できるかお聞きしました。可能とわかると所轄税務署様、所轄消防署様、所轄保健所様の協力もあり、すぐに蒸留免許も取得、4月末には体制を整えました。

多くの酒造会社とくに日本酒メーカーもこの取り組みに手を挙げておりました。私たち、酒造メーカーは本醸造などを醸造するときに醸造用アルコールを使用します。この醸造用アルコールに加水(割水)すると、すぐに消毒用77%、66%などの消毒用アルコールが出来上がります。これだと、今足りない方にすぐにお渡しできますし、ボトルとラベルを発注すれば大丈夫なことになります。

ただ、私どもは、5%のビールを蒸留して65%の蒸留酒をつくることを選択しました。当社は500lの蒸留窯、300Lの消毒液をつくるのに4000Lのビールを蒸留3回はしないといけません。ですので、15回以上蒸留工程をおこない、やっと300Lの消毒液が作れます。

蒸留するにも1週間くらいスタッフの仕事になります。

なぜこんな面倒なことをしているのか・・・・

一つは、すぐに消毒用アルコールは世の中にいきわたるのでニーズがなくなると思っていました。案の定、今多くのドラッグストアなどで消毒用ジェルが見えるようになりました。

二つ目は、酒税をかけないため、飲めない商品になっておりますが、当社は食品メーカー。飲めない商品だからといって適当な造りはしたくなかったのです。万が一口に入っても美味しいとまではいかなくても安心できるそれでいて殺菌効果があるアルコール度数にしたかったのです。

三つめはスタッフの技術向上です。消毒用アルコールは来年は販売できません。この1~2か月の稼ぎのためだけでつくっていたら未来がないのです。今回、手間暇かけて蒸留することで、蒸留技術と経験が積み重なり、クラフトジン(今は必要ないかもしれませんが、今後あったら嬉しくなる商品)に展開できる可能性が大きいのです。

予想通り、スタッフたちは面白がって蒸留の温度、減圧方法など調べています。

ビール部門の専門スタッフを蒸留スタッフに任命!

二人は、さっそく、様々な食材がジンにならないか実験しています。例えば、この地方でとれる黒文字(つまようじにする木)です。これを蒸留にいれるとレモンのような香りになります。

様々な実験を行いつつ、未来を見据えます。

今必要な消毒用アルコールを蒸留しつつ、未来を見据えて楽しむ。世嬉の一の「大きな努力で小さな成果」を求める姿勢です。

本日もスタッフがビールを一生懸命蒸留しておりました。

私たちの消毒液は世界遺産の中尊寺さんの消毒にも使用されております。

今日も世嬉の一は今と明日をみつつ元気に営業中です。



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今年で最後になってしまう、こはるホワイトエール
通常4400円のセットを3500円で限定200セット販売します。
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Posted by sekinoichi at 06:55

2019年10月29日(火)

丸森ゴールドボトリング開始・・・

今日は曇りの一関。でもドウダンが真っ赤に紅葉しており、漆喰壁とのコントラストが綺麗ですね。

さて、今日は台風19号で被災した丸森町を応援するためのビール「丸森ゴールド」をボトリングしております。

このビールは以前も書きましたが、台風が来る前に宮城県丸森町の町おこしのため、地域商社 株式会社GM7様が丸森町のお米を使用したビールを当社にオーダーしていただきました。
そして醸造したビール「丸森ゴールド」です。9月3日にプレスリリースし、これから販売というとき、台風19号でGM7様の事務所が水没してしまい、納品した1000本のビールも泥の中に入りました。そんな大変な中、ボランティア活動や他の活動を行っており、通常の営業活動ができない中、私たちが販売してその金額すべてを寄付するということを世嬉の一は行っています。
そのビールのボトリングです。

まずは、ラベリング・・・素敵なラベルですね。これも彼らがデザインしたラベルです。金色堂の上に猫ちゃんがいます。金色の輝きを放つビールです。

丸森町も金色の未来になるといいですね。

ボトリング作業は3名で行います。工場長も大立目さんも中澤さんも最優先でbとリング作業です。

これから吉田さんや他のスタッフ達で発送作業やその前には受注作業など当社のスタッフ達がかかわっています。

私たちはちょうど観光シーズンですでにご予約のお客様がいたり、お歳暮の発送などあり、毎日出社しております。なかなか丸森町に行って泥かきやボランティア活動をする時間が創れず、ちょっとじれったく思うスタッフもいます。

でも、私たちは泥かきの代わりに、販売やボトリングなどを行い、丸森町を応援したいと思います。

今日までで1200本以上販売しました。11月3日、ご購入していただいた皆様の思いと共に、一度丸森町のGM7様に寄付金をお渡しに行きたいと思います。
今日も世嬉の一は、地域を応援して元気に営業中です。

※丸森ゴールドですが、11月から順次出荷していきます。大変恐縮ですが、日付指定されているお客様も多いかもしれませんが、遅れる場合もあります。何卒ご了承ください。

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冬のお歳暮ギフトはこちらから
https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/giftpamphlet

丸森町寄付のビールはこちらから
https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/gd482
季節限定ビールパンプキンエールはこちらです。
https://www.sekinoichi.com/fs/sekinoichi/c/pumpkin_ale


Posted by sekinoichi at 02:48