世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

アーカイブ:2017年11月

2017年11月22日(水)

11月11日-12日は第6回もちサミットを開催しました。

さる11月11日-12日、一関市では第六回全国ご当地もちサミットが開催されました。

寒くて人が来ないのではなど様々な話が出てきましたが、蓋を開けてみたら大勢の人でにぎわいました。

さらに、昨年より1000食多く、約25000食の餅が食されました。

お持ち帰り餅も1500個以上購入され、2日間餅でにぎわった一ノ関でした。

そして、なぜか、私は実行委員長なのでイベントを盛り上げるべくしばらく餅の人になっていました。

よく取材にくる方に、なぜ酒屋が餅をやっているの?と聞かれるのですが、そもそも餅で町おこしを始めたのは先代。

先代は、世嬉の一は地域と共に生きるということで、常に町おこしを行っていました。

そのため、一関の誇る餅食文化をということで、「餅」で町おこしを30年以上続けています。

必然的に私にもその話が続いて、気づいたらもちで日本一のイベントを開催しようと実施しました。

年々規模は大きくなり、餅で出店するブースが29店舗。

1店舗2000食提供する店もあります。

餅料理も伝統的な餅からスイーツ餅、お惣菜餅など様々です。

世嬉の一は伝統的な餅で勝負したのですが、これが人気で2日で1700食!

1回に5個つくるので、8500個の餅をついてはパックして提供しました。

あまりにもスタッフが足りないので、座敷童ちゃんを手伝いにつれてきました。

さらに、モチスタグラムを作ってみんなでSNSにあげまくっていました。

ステージは地域の方々の発表会!神楽や高校の合唱、太鼓など様々あります。

Mochisutagramは人気でした。

スタッフがかぶっているのはもちハットです!

ゆるきゃらも大集合しています!

一ノ関のご当地キャラと、岩手のご当地キャラずんだ餅のおもっち、そして東京からわざわざきてくれた「もちくん」が来ています。

準備から何からといろいろ大変でしたが、もちサミットで街がもちあがったようです。

さらに、年始のテレビ番組 ケンミンショーでも一関の餅食文化が取り上げられるようです。

PRする芸能人は新沼謙治かなぁ?

これからも楽しみな感じです。

最後にこのイベントを通して、ご協力いただいた多くの方々に感謝します。

お米を作りつづけてくれている農家の方々、地域の文化を守り継承する諸先輩方々、餅で町おこしをしている諸先輩方々、出店してくれた皆様、ボランティアとして手伝ってくれた地域の高校生の皆様、お客様として参加してくれた皆様、実行委員会としてがんばってくれたメンバーのみんな、そして事務局で大変だった市役所商業観光課の皆さま、その他大勢のかかわってくれた皆様

本当にありがとうございます。来年にむけても頑張ります。

世嬉の一は、酒、ビールだけでなく、もちでまちを持ち上げ元気に営業中です!

■一ノ関の餅文化の特徴■

1.300種類以上の餅料理がある

2.1年間に60日以上餅を食べる

3.餅食文化(儀礼、文化)がある

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Posted by sekinoichi at 05:14

2017年11月21日(火)

2つの工事・・・悩みながら進んでいます。

稲を刈った田んぼに雪が積もっています。すっかり冬景色ですが、又一回温かくなるだろうなぁと思っています。

今は、冬になった景色を楽しみに見ております。寒いですが・・・

今世嬉の一では世嬉の一にとって大きな工事が2つ進んでいます。

1つは、堤防の拡張工事に伴い、裏駐車場の移動とビール工場棟の増設です。

ビール工場の脇にあった蒸留塔も一度撤去し、平らな状態です。

さらに、埋設されていたガス管、電気栓、排水管など、震災でかなり動いていたので、掘り起こし、

今後メンテナンスしやすいように地下から地上に出します。

なんせ、何十年前の工事のガス管などあるので、チェックが大変です。

昨日も打ち合わせしたのですが、修理の部分でいうと、浄化槽(震災で亀裂が入っているかもしれないからチェックしよう・・・)とか、様々な課題が出ます。

でも、未来に向けてこんな工場にしようとか、今こんな課題があるからこの工事でクリアにしようなど、

結構夢のつまった話なので、ハードですがワクワクした気分になります。

もう一つは、震災で傾いた大蔵の補修工事。

これは頭が痛い・・・ビール工場工事だと、さらに増産して今お客様に迷惑をかけている分をとか・・・

輸出を増やしてとか・・・夢があるのですが。

こちらは、借金して補修、修理なのです。完成したところで、元に戻ったというだけで会社が成長するわけではありません。スタッフにまた迷惑をかけてしまうなぁとちょっと頭が痛い工事です。

ただ、私が経営を継ぐ時に、先代から「蔵のある風景は街の財産だから、借金しても残せるのなら残すように・・・」というのが約束。結構、震災後の蔵修復の借入金が膨大ですね・・・・

そうなると・・・なかなか夢をもって取り組むことができなくなっていました。

以前の会社で上司が「22世紀の子供たちへ」という話をよくしていました。

自分の子供だけでなく100年後の子供のために何ができるかという話でした。

聞いているときは感動していましたが、実際にやるとなるとなかなか難しいですね。これが今の私のレベルだなぁと思い、取り組んでいます。

そんな中、この蔵の修復工事に携わってくれている文化財保護の建築の先生方が土づくりのワークショップを9月14日(土)やってくれました。

ちょっと繁忙期で私たちが携わることができなかったので残念ですが、座敷わらしちゃん達が参加してくれました。

土蔵の土づくりです。

実は、土蔵の土は1年以上かかります。練って熟成させなければならないのです。

座敷童ちゃん達は、じいじ(先代)と一緒に、蔵を補修する土づくりをしています。

私は明日生きるために、レストランで接客をしていました。

なんかそれでいいと思いました。

次世代の子供たちが、この蔵を守ってきた人たちと一緒に作業をする。今の私たちは明日のために働く。

将来子供たちが大きくなって、まだ立っている蔵を見たときに、土づくりをやたなぁとか、この風景見て高校いったなぁと思ってくれれば・・・(お父さんなやんでいたなぁも思い出すかも(笑))

世嬉の一は来年でちょうど創業100年、蔵も100歳。次の100年に向けて私ができることはやっていくしかないですね。

震災の際にある経営者から送ってもらった二宮尊徳さんの詩を机の上に置いています。

何か悩むとこれを読んで元気を出しています。

—–

遠きをはかる者は富み

近くをはかる者は貧す

それ遠きをはかる者は百年のために

杉苗を植う

まして春巻きて秋実る物においてをや

故に富有なり

近くをはかる者は

春植えて秋実物をも尚通しとして植えず

唯眼前の利に迷うてまかずして取り

植えずして刈り取る事のみ眼につく

故に貧す

——-

富むというのは、お金持ちというより心の豊かさだと思っています。

きっと蔵のある街並みは100年後にはさらに一関の人の心の豊かさに寄与してくれると思い頑張ります。

今日も世嬉の一は二つの大きな工事と社長の揺れる心(笑)で元気に頑張っています。

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Posted by sekinoichi at 09:46

2017年11月20日(月)

福島県 田村市にビールの立ち上げ準備のため行きました。

今朝は、雪と紅葉を楽しめる世嬉の一でした。すっかり寒くなってきましたね。

昨日は、福島県田村市都路というところにいきました。

郡山から車で1時間。鹿やクマがでそうな、とても素敵な田舎に行きました。

なぜかというと、ホップジャパンという会社代表の本間さんが、今度ビール工場を地域の人と一緒に立ち上げようとされており、そのために地域とクラフトビールの関わりを話してほしいという依頼があったからです。

本間さんは田村市がもっているグリーンパークという施設を改築しビール工場を立ち上げる予定です。

http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/22/greenpark-annai.html

震災もあり、活用がだんだんなくなってきている施設を活性化し、かつ、地域の農家の方々とホップ栽培をしつつビール醸造を行いたいとの事です。

今、全国で新しいビール工場がどんどん立ち上がっています。ビールがすきだからとか、もうかりそうだからというのもあります。経営ですので、儲かるということは大切ですが、やはりブームが過ぎたらなくなってしまうかもしれません・・・

そんな中、地域の農家さんと一緒にビールをとおして地域活性を志すのは素晴らしいなぁと思いました。

私もお手伝いできることであれば・・・ということでうちのつたない事例を述べさせていただきました。

また、久しぶりにネクタイして緊張の時間でした。ネクタイ締めたのいつぶりだろう???

ホップジャパンの代表の本間様です。

醸造技術のアドバイザーには、元ネストビールの工場長 高さん(現、ウィスキー工場の醸造長)や

山形で40年以上ホップ生産している方々がホップ生産のアドバイスに入るようです。

面白そうですね。

最後に、今でも震災復興で各地を回られているチェロの奏者土田英順さんの演奏です。
土田さんは震災が風化した後でも、演奏することで募金を集め、被害にあわれた方に寄付を続けているそうです。
本間さんは土田さんの活動にも協力しているようです。
こういう本間さんの考え方が好きです。
凄い素敵な演奏でした。

そして東北に素敵な会社ができるのはとてもうれしいこと。

本間さんの活動はこれからですが、応援していきたいと思います。

今日も世嬉の一は素敵な出会いで元気に営業しています。

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Posted by sekinoichi at 11:20

2017年11月19日(日)

ブランディング会社「Landor」さんとコラボレーションの一夜!One_Night_Exhibition

素敵な青空の世嬉の一。中庭の紅葉がきれいです。

さて、17日土曜日、東北魂ビールPJが終了後、東京にいわて蔵ビールブルワー4人を連れていきました。

Landorさんというブランディング会社と一緒にここ半年取り組んだブランディングの発表会です。

Landorさんとは、世界に20カ所以上デザイン事務所を持つ会社だそうです。

https://landor.com/

郵政のロゴマークや、オリンピックのロゴマークなどを作っている会社のようです。

なぜこんなビックな会社とお付き合いすることになったかというと・・・

ビアジャーナリスト協会の副代表 野田幾子さんが紹介してくれたおかげです。

ビアジャーリスト協会

ランドーさんで毎年1度、事例発表会のようなことをしているのですが、その題材でクラフトビールをやってみたい。

そんな中、「いわて蔵ビール」はいいのではというご推薦でした。

本当にありがたいですね!

野田さまありがとうございます!

そのご縁でLandorさんと一緒にスタッフのワークショップや様々な取材から、ランドーさんがいわて蔵ビールをブランディングしたら・・・という発表会が今回開催されました。

その様子は・・・・

大変なお客様、大入り満員でした!!!

今回は、蔵をモチーフにご提案されました。

やっぱり世嬉の一は蔵なんですね。

ワークショップの様子も紹介されていましたが、今思い出してもすごくよかったです。

なかなか当社では体験できない事でした。

もちろん、ラベル等のご提案もあったのですが、僕が興味をもったのは・・・

 

蔵のマークをつかった写真を撮るところ・・・

蔵のハンコを使ったコースターづくりや紹介のもの

面白いですね~すぐに取り入れたいと思いました。

 

なかなかすぐにラベルを変えるのは大変なのですが、とても勉強になる時間でした。

そして、かっこいい・・・

私たちは造りに対して思いはあるのですが、なかなかそれをデザインでは表現できません。

こういうデザイン会社ってすごいなぁと思いました。

そのほかに元アナウンサーの前田さんがビールをモチーフにデザインした花。

事務所に癒しの空間が必要ということでやっています。

ドライフラワーにもなるそうです。

世嬉の一は本当にいい出会いに恵まれています。

野田さま、Landorの皆さま本当にありがとうございます。

世嬉の一は今日も素敵な出会いを大切に元気に営業しています!

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Posted by sekinoichi at 08:46

2017年11月17日(金)

第7回 東北魂ビールプロジェクトを開催しました。

東北魂ビールが15日~16日にかけて開催されました。

東北魂ビールとは、東日本大震災後、2012年に私たちいわて蔵ビールと秋田県のあくらビール、福島県の福島路ビールの三社で立ち上げた勉強会です。

この勉強会を開催したきっかけは・・・

私たちは震災で多くのお客様からご援助として商品をお求めいただきました。その時はすごく助かったのですが、そのままではいけない・・・私たちは品質で恩返しをしなくてはと考えました。

私たちクラフトビール会社は個々に独学で勉強し醸造をしています。そのため、各社で様々な技術を独自の技術としてもっています。ただ、知らない間に抜けているところもあります。東北のブルワー同士で知っているノウハウを出し合い、お互いにレベルアップしようということで開催しました。そして最終目標は、東北のクラフトビールが世界でも品質が高いと世界に通用するクラフトビールの場にすることです。

東北魂ビールの参加ブルワー

年々開催していると、どんどん参加するブルワーも増え、今年は9社(いわて蔵ビール(岩手)、あくらビール(秋田)、福島路ビール(福島)、シンケンファクトリー(宮城)、遠野ズモナビール(岩手)、やくらいビール(宮城県)、シャトーカミヤ(茨城)、田沢湖ビール(秋田)、スプリングバレーブルワリー(東京))が参加しました。さらに、技術アドバイスとして、キリンビール仙台工場の工場長と副工場長も来ていただき開催しました。

余談ですが、キリンビールの谷川副工場長によると、キリンさんも20年前にヴァイツェンを缶で出したそうです。しかし、通常のキリンビールを愛しているお客様には、濁っているとか腐っているといわれたそうです。そうですよね・・・その時代ヴァイツェンは知られていないから・・・

さて、第7回の東北魂ビールは、岩手県遠野市のズモナビールさんで開催されました。

遠野ズモナビールの工場長 坪井さんは一人で醸造しているので様々なことで悩んでいました。特にヴァイツェン系のビールに悩んでいたようです。そこで、東北魂ビールプロジェクトで一緒にヴァイツェン系のビールを醸造しようとなりました。

初日は、まずは、ズモナビールさんの設備の見学をして、各社のヴァイツェン系のビールや他社のヴァイツェンを試飲してビールのレシピを決めました。

ズモナビールさんの設備は正直、立派です。特にうらやましかったのは、ラベラーとボトリング設備。

各社びっくりしていました。さらに広い敷地内に工場があるのでまだまだ増産できそうだなぁと思いました。

ヴァイツェン系のビールが勢ぞろい。ヴァイツェンとは、もともと小麦麦芽を使用し、ビール酵母が特徴的なものを使用することでバナナやクローブのような香りのするビールの事です。しかし、最近ヴァイツェンにはホッピーヴァイツェンなどホップの香りをプラスしたヴァイツェンなど独特なビールがあります。

今回もIBUKIというキリンビールさんが開発した遠野さんホップを使用して醸造することになりました。IBUKIにすこし別なホップをブレンドして醸造します。

 

その日は、ブルワー同士で交流会が開催され、熱くビール醸造の話をしました。

この時間も非常に面白いのですが、シークレット。各社の悩みや課題を話したり、情報交換したり・・・

さて、2日目は朝から実際の醸造です。

2日目はたくさんのマスコミの方々も来ていました。

その中で、一つ一つの作業工程を確認して醸造します。

その行動はなぜやっているの?教わった醸造がそうやれといったから・・・というとみんなから突っ込みが入ります。

一つ一つの作業には意味と理由があります。

クラフトビールたる所以は、それを醸造するブルワーが確固たる意志をもって醸造しないといけないと思います。

しかし、一人で醸造していると、特に理由なく習慣でやってしまうことがあるのですよね~

坪井工場長も醸造しながら、みんなの突っ込みに一つ一つの行動を振り返って考えて、悩んだ一日のようでした。

私たち、いわて蔵ビールともまた違ったやりお方をしており、びっくりすることも多々ありましたが、それも勉強になりました。

最後にきれいな麦汁ができ、酵母を入れてあとの管理はズモナさんにお任せ・・・

これからビールができるのが楽しみです。

東北魂ビールは、12月中旬頃ズモナビールさんから出荷されます。

◆◆◆東北魂ビール情報◆◆◆

ビール名前:東北魂ビール「遠野雪華(とおのせっか)」

ビールスタイル:ホッピーヴァイツェン

ホップ:IBUKI(ビタリング)、アロマ(シトラ、モザイク)

目標アルコール度数:5.0%

です。

名前の由来は、東北魂ビール2日目にちょうど雪が降ったことと、ヴァイツェン系(白系)ビールで「雪」。

ズモナビールさんは日本酒の酒造会社でもあり、国華の香という銘柄があります。また、ホップの香りが華やかなので「華」

遠野という地から発信するので、「遠野雪華(とおのせっか)」です。

ビアバーなどで飲めることを楽しみにしてくださいね。

今日も世嬉の一は、東北のブルワーたちと協力して元気に営業中です!

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Posted by sekinoichi at 08:06