2018年03月20日（火）
台湾二日目・・・台中のスーパー裕毛屋さんの社長とお会いして
素敵な朝の台中。スモッグ？がかかっているのか、いつも台湾にはガスがかかっている。
さて、今日は台中で3店舗店を展開している裕毛屋さんにお伺いしました。
このお店はよく日本の商品の催事をしているお店です。全国から日本の業者が来てイベントをしています。
そのため、商談の先としてはあまり関心がなかったところでした。
ただ、その経営姿勢をみているととても参考になりました。
まずは、台中市内の二店舗を見学しました。
最初スーパーをみた印象です。
１．紀伊国屋スーパーみたいだ・・・（実際保冷バックのデザインがほぼ紀伊国屋さん）
2.商品が台湾の中で高いなぁ
3.日本製品が40％以上
4.台湾商品はほぼ自社製造商品
5.真空パック、冷凍食品が多い
6.真空パックの包装がすごくシンプル
7.惣菜とかも多い
8.小さいお子さんんをもってる裕福そうなお客様が多い
9.こだわりを記載しているPOPが多い（天然酵母使用、生産者の顔など）
という感じです。
2店舗を視察し、店長からも様々なお話を聞いていました。主に商品のこだわりです。
接客はすごくいいです。すれ違う人の挨拶がよかったです。
2店舗を見学後、社長のシェさんに会いに本社に行きました。
謝社長とお話をし・・・講演のようでした。どのように商売が必要か・・・という話です。
まず、謝社長は健康、安全、安心にこだわりをもっています。
そのため、自社工場で生産しています。
化学調味料、保存料など使わないのは当たり前なのですが、白砂糖なども使わないようにしているそうです。
そして、保存料がないので、高温から瞬間冷凍することで味を守りつつ保存できる状態にするそうです。
そして製造している商品は全部で9000アイテム。全部手作りでやっているそうです。
さらに、シンプルな真空パックは印刷したイメージ写真は現物と異なるので、透明な袋で現物を見せるという考え方だからだそうです。
そこにお金をかけてしまうと、経費と環境によくないという考えもあるそうです。
そこで、工場も見せてもらいました。
工場というより、キッチンでした。
そして、真空パック機と高温瞬間冷凍機が多々あります。
製造したら、一気に温度をさげ冷凍するそうです。
さらに、真空パックするそうです。
お菓子もつくっています。この甘さはなんですか？と聞くと果物であんこをつくったり、はちみつなどを使用しているそうです。
パン、惣菜、ヨーグルト、そば、パスタ、クッキー、豆腐、豆乳。
ほぼ全部原料から作っています。
一回り社長の話を聞きながら一周するとスタッフが別なものをつくっています。
機会化は保存のところで、ほぼ手作業で回転させているようです。
ですので、先ほどまで餃子をつくっていたスタッフたちが、次は別の商品を作っています。
なかなかすごいなぁと思いました。
そして、こだわりをうまく工場の仕組みにあてています。
謝社長曰く、スタッフ1人は200アイテム醸造できないとだめだそうです。
とにかく働きもののスタッフが多いですね。
正直なものづくりを突き詰めるということでした。
工場的には日本と法律がちがうので日本でできることではないですが（法律的に乳製品とお菓子とパンと惣菜、そばを同じ部屋で製造するのは無理かなぁ・・・）すごく考えられた工場だと思いました。TOC（制約理論）セミナーという勉強会がありますがその考えにも通じていますね。
また、スタッフの礼儀作法がすごい。
謝社長の話だと、素直な人を育成することに力を注いでいるそうです。
食品工場やスーパーには高学歴の人が多いわけではないそうです。そのため、人間力を向上させるため、朝礼から商品作りの考え方などを伝えていくそうです。
朝礼も見学させていただいていたんですが、同じ言葉を何度も繰り返したりしています。
また、厚い本をもっています。
なにか聞いたら、
菜根譚を毎朝読んでいるそうです。毎日毎日菜根譚を全社で読んで心を育てるそうです。
また、般若心境を3回唱えているそうです。
素直で人間力のある人を育て、地球と身体にいい食品をつくるという事をおこなっているそうです。
社員はかならず、昼ご飯はスーパーの無添加の弁当を食べるようにしているそうです。
一日一食でいいので、体にいいものを食べて体内にたまったよくないものを排除できるようにするんだと話されていました。
だからスタッフでガンになる人はいないとも・・・
すごい迫力でした。
様々な国で理念に基づいて経営している姿は素晴らしいなぁと感じます。
すごく勉強になりました。
また、謝社長の厳しくも社員に対して愛があるなぁと感じました。
圧巻でした。
その後、台北に移動しました。
台北でホテルにチェックインした後、せっかくなので夜市を視察。
台湾は外食文化なので、すごい人と食べ物の出店の数です。
日中感動したのですが、あまり気にせず屋台のものを食べていた自分に笑ってしまいますね。
道行く親切な台湾人においしい牛肉麺のお店を教えてくれました。李登輝のお父さんが通っていたお店だそうです。
台北の熱気にふれつつも、世嬉の一のスタッフは今日も元気に営業中です。
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Posted by sekinoichi at 11:09