世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2016年06月19日(日)

フルーツビールとは・・・その1「パッションフルーツビール」

PSbana

フルーツビールは歴史が古い 一説によると6~7世紀!?

フルーツビールとは、文字通りフルーツを使用して醸造するビールのことです。

特に有名なフルーツビールは、ベルギービールに代表される種類が多いですね。

さくらんぼやベリー系のフルーツを使用したビールが多いです。
サクランボ、木イチゴ、イチゴ、桃、カシス、杏子、青リンゴ、ライム、レモン、ブドウなど・・・様々なフルーツを使用します。

そしてその起源は、16~17世紀(400年~500年前)には醸造されていたと記述に残っています。

さらに、6~7世紀には醸造されていたのではないか?などいう説もあります。

そんな歴史を持つフルーツビールなので、ベルギービールを飲むと、すごく甘いものだけでなく、非常にすっぱいもの、アルコール度数高いもの(7-9%)、低いもの(3-4%)などバラエティーに富んでいます。

また、果物と一緒に長期に熟成するビールもあります。

その起源も、最初はビールを貯蔵しているとき、腐敗を防ぐために果物を入れたとか、ちょっと酸っぱくなったビールを果物をいれてごまかしたなどの説もあります。

しかし、現在の世の中に出回っているフルーツビール特にベルギービールやアメリカのクラフトビールなどは非常に美味しいビールが多いですよ。

果物を入れることで香りが豊かに・・・

ビールの苦味、炭酸のきつさが苦手・・・そんな人も多いと思います。果物をビール醸造に使用することで、香りが豊かになり、口当たりも滑らかになります。

ビールとの相性のある果物を選定する必要がありますが、非常に飲みやすく新しい発見を見つけることができます。

 

いわて蔵ビールのフルーツビール「パッションフルーツビール」の製法

フルーツビールの醸造の方法は主に3つです。

1つ目は、ビールの醗酵前に果物を果汁やペースト状で加えることによって、ビール酵母と共に醗酵させて醸造するやり方。

2つ目は、ビールが熟成段階の際に、フルーツを漬け込むことで、ビールに香りと甘味を加えて醸造するやり方。

3つ目は、1つ目と2つ目を両方行う方法です。

実は、ベルギービール等で非常に甘いビールになるのは、2つ目の方法を使用しているからです。

酵母が果物の糖分を醗酵に使用しないので甘いビールが出来上がります。

いわて蔵ビールは、1つ目の方法を使用しています。

パッションフルーツ果汁を発酵前に麦汁を一緒にするため、ビール酵母がパッションフルーツの果汁を発酵させ、よりビールにいい香りを加えます。

さらに、パッションフルーツの酸味はそのまま残るので、ビールに適度なアクセントができます。

そして、甘味がそれほど残らないので、甘いビールが苦手な方にも人気のビールとなるのです。

パッションフルーツを使用した香り豊かなビールを一度お試ししてください。

毎年限定で醸造しているため、無くなるかもしれませんがよろしくお願いしますね。

より詳しくはこちらのサイトへ

PSbana

 



Posted by sekinoichi at 05:11