世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2020年11月18日(水)

蔵をその次の世代に残すのって・・・大変(笑)

山の紅葉は終わりましたが、世嬉の一の中庭の紅葉は今が最盛期です。特に今年は紅色が綺麗に見えます。

さて、世嬉の一では裏のお客様があまり見ないところを工事しております。

大蔵の裏です。実は、大蔵に初夏のころ白アリが出たと相談役が騒いでいました。コロナで会社の業績が悪く、先を見通せないときでした。

相談役からは、白アリがでたのは、大蔵の裏の水はけが悪く、木が湿るので出やすいのだと・・・今のうちに工事をしなくてはと見積もりを私に持ってきました・・・

私は正直「えーーーー、この大変な時期にやらなくても・・・」コロナがおさまりまた通常にお客様来たら蔵を補修しようよと思いましたが・・・相談役は蔵を守り残すには覚悟してやってくださいと暗黙のプレッシャー・・・・

確かに、今やっておかないとあとで大工事にまたなるし・・・
この会社継ぐときに、蔵をこの先の22世紀の子供たちのため、地域の風景として・・・残す・・・と決めた致し・・・

そんなことを悩んでいたら、市から一関市まちづくり景観賞を受賞するし・・・

結局、この時期に工事をすることにしました。河川敷から見える蔵なので、街の人が歩いて蔵のある風景を残すということが将来の街づくりにつながるかなぁと思いました。まぁ腹をきめたというか・・・

雑草ぼうぼうで、震災で崩れた石など沢山ありましたが、きれいにし、水が入らないように側溝をつけ、水はけもよくなりました。父親もほっとしていました。

これだけでも結構な判断だったのですが・・・相談役とその妻(元女将)が・・・駐車場の一部、荒れているところを畑にしようとか、木をレストランから駐車場の目隠しのため、ここに移し替えようと・・・とだんだん追加工事が増えていきます。

やるときには、一気にやる・・・・あとから業績は挽回しよう!腹をさらにくくったら、結構いい感じで工事が進んでいます。

もともとクーリングタワーがあり、レストランのまどからよくなかった場所に木を移植


荒地だったところを土を入れ替え、土留めをつくり、世嬉の一ファームの準備。

見えないところからきれいにしていくとなんか気持ちがいいですね。ちょっと大変だとやる前は思いましたが、私の子供がその子供をつれて街を歩くとき、蔵の風景や農場を見ることで心豊かな人を育てる素地になるのであれば、まだまだ世嬉の一は頑張れるかなぁと思います。

今日も世嬉の一は未来を見据えて、地味に努力しつづけます。

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Posted by sekinoichi at 11:21