世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2020年10月09日(金)

岩手初!クラフトジンブランド「清庵-SEIAN-」を立ち上げます!

2020年10月、世の中が新型コロナウィルスで混乱している中、私たちは新たな酒のブランド「清庵-SEIAN-」を立ち上げます。
「清庵-SEIAN-」は、クラフトジンのブランドになります。世嬉の一では、名前の由来である「世の人々が嬉しくなる一番の酒造り」を目指していますが、クラフトジンでも 同様に、人が嬉しくなるお酒を目指します。
また、クラフトジンは「飲む香水」とも言われるくらい、香りに特徴があるお酒です。 岩手の酒蔵「世嬉の一」が蒸留するクラフトジンを通じて、岩手の自然の豊かさ、すばらしさを感じていただければ嬉しく思います。
また、このクラフトジンが立ち上がったきっかけは、新型コロナウィルスで手指消毒液が足りないと聞いたとき、 当社の蒸留機でビールを蒸留し高濃度アルコールを提供していたことがきっかけです。 お客様にアルコールが十分にいきわたるようになった今、今度は心がほっとする癒しのお酒になればと思い、ジンを手がけました。
これから季節によってさまざまなジンをご提供します。ぜひご期待ください。

世嬉の一酒造株式会社
代表取締役社長 佐藤 航
スタッフ一同

Craft The Moment  ~喜びの瞬間を醸造・蒸留する~

清庵-SEIAN-のブランド名に関して・・・
クラフトジン清庵-SEIAN-は、一関の偉人「建部清庵(たけべせいあん)」 からいただいたブランド名です。
建部清庵は、一関市民だったら皆が知っている偉人で、「一関に過ぎたるもの二つあり、 時の太鼓と建部清庵」といわれています。江戸時代の蘭学者で医者でもある、 建部清庵は、飢饉で亡くなる人を見て悲しみ、普段から米だけでなく食べれる野草を記した 『民間備荒録』上下2冊を発行した。上巻では、飢饉に備えて食用となる樹木を植え、 食料を備蓄する方法を述べています。下巻では、具体的に草や木の葉を食べる方法、解毒法、応急手当法などを述べています。
そしてジンは1660年代にオランダ発祥のお酒で、もともと薬用酒でした。
一関藩の多くの人を救うことになる建部清庵に学び、世嬉の一酒造も地域のすばらしい植物を使用し、 身体にも心にもよい酒造りをする意気込みで「清庵-SEIAN-」というブランドにしました。

最後に・・・私はこのジンを飲んで自画自賛ではないけど本当に美味しいと思いました。なぜだろうと考えると、ジンの基のアルコール(スピリッツ)が美味しいからです。私たちはビールで培った醸造技術でしっかりとしたアルコールを醸造し、それを蒸留しております。そのため、いい香りと身体にやさしいアルコールになるのだと思います。そこにこの周辺でとれる植物たちが大地の力を吸ってジンに香りを付与してくれます。これからワクワクしかありません。

機会があれば、ぜひ楽しんでください。

今日も世嬉の一は新しいことにチャレンジして元気に営業中です!



Posted by sekinoichi at 07:39