世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2017年04月18日(火)

役員退任のご報告・・・ありがとう三代目、でもこれからもよろしくお願いします。

最近、座敷童ちゃんと一緒にいれないので、幼稚園まで40分一緒に歩いていこうということになりました。

通学の間には春の草花の色(写真はムスカリの紫と水仙の薄黄色)、春風による草木の葉がこすれる音、鶯の鳴き声など、一関の自然の豊かさを感じられます。

40分間の通勤通学はとてもよい心地にしてくれますね。

さて、会社の役員に関するご報告です。

3月31日をもちまして、当社の三代目 代表取締役会長 佐藤晄僖が会長職を退任し、取締役 相談役になりましたのでご報告します。

三代目は、専務(すでに退任)と共に、世嬉の一を今の形を創りました。

倒産寸前の世嬉の一を私財をなげうって今の形の原型にし、蔵の活性を行いました。

蔵元レストラン世嬉の一を立ち上げ、郷土料理に特化し、さらに地域と共に餅食文化の普及に奔走しました。

いわて蔵ビールを立ち上げ、現在の礎をつくりました。

そして、多くの素晴らしいお客様とつながっていました。

三代目が今の世嬉の一の基盤を造ってくれたおかげでこれからの世嬉の一があります。

三代目が蔵の再建に取り組んだときは私はまだ中学生でした。

二代目が急折し、事業を辞めるというとき「この蔵を残さないともったいない」という事から再建事業を始めました。

毎月、世嬉の一は来月倒産するのではないかとか、私財を投じて世嬉の一の延命をしていた時はボンボンの道楽と言われていたそうです。

私は中高と両親の昼夜問わず苦労している姿しか見ていませんでしたが・・・

そんな三代目夫妻も75歳を過ぎ、いまだ町おこしや地域の事に時間の大半を費やしている二人ですが、世嬉の一の業務を軽減すべく一度、退任というかたちをとりました。

私が実家に戻って15年、社長になり5年。

三代目とけんかしつつ、相談しつつ、なんだかんだで協力して、様々な課題を乗り越えてきました。

東日本大震災という大変な時期もあり、三代目達の今までの仕事の仕方を評価されたのか、多くのお客様に支えてもらう事ができました。その時に先代の生き様をみせてくれたのだと思います。

四代目についた時、「この蔵をあなたの孫の世代のために借金しても残せるなら残しなさい、蔵のある風景は私たちが管理しているが町の財産だから・・・」と言われました。

なかなか大変な事が条件になったと思いつつも、経営の指針になっています。

三代目は苦労して生きてきたからこそ「人のために・・・」というのが根幹にあるのでしょう。

私はまだまだですので、会長には完全引退ではなく、相談役として残ってもらいました。

力不足で思慮が不足している私に、経験と実績の上で三代目に相談にのっていただこうと思っています。

三代目には生涯現役で頑張ってもらおうと企んでいます(笑)

ただ、三代目も76歳、町おこしの仕事やその他の仕事も多く引き受けているので少しだけ世嬉の一の業務負担を減らしたいという事もあります。

世嬉の一は、新体制になりつつも、三代目の意思を引き続き次の中継ぎピッチャーとして四代目を務めていきたいとおもいます。

ご報告でした。

追伸、数年前に引退したはずの専務は、時間があると会社に来てスペシャルパートさんとして、「餅の町おこし」を行いつつ、さらに今度は「野草で町おこし」をやっています。たぶんこの人も生涯現役なんでしょうね。

二人とも老後を楽しむというより、最初から人生を楽しんでチャレンジしているという感じです。

私はまだまだですが、これからもスタッフと協力して世嬉の一酒造と地域を盛り上げていきたいと思います。

今日も世嬉の一は元気に営業中です!

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Posted by sekinoichi at 11:04