世嬉の一酒造

蔵元だより

大吟醸 世嬉の一 720ml

2020年11月06日(金)

お詫びと決断・・・蔵元レストラン世嬉の一の運営に関して

白い壁とドウダンの赤のコントラストが綺麗ですね。今年の2月から7月くらいまで、コロナウィルスの影響でほぼ売上がたたない状況でした。ただ、9月末から10月にかけて、GOTOトラベル、GOTOeatの影響もあり、すごくお客様がおいでいただき一気に挽回するのでは・・・と思える状況でした。本当にありがとうございます。

そんな中、二人の厨房スタッフが倒れてしまいました。
一人は厨房リーダーですが、もともと持病だったヘルニアが悪化してしまい、もう厨房には立てなくなりました。また、セカンドのスタッフも持病が再発してしまい、仕事自体の継続が難しくなりました・・・まさかの自体が2つ重なりました・・・

そのほかに若手のスタッフが2名おりますが、私自身がヘルプで厨房に入り料理しておりますが、彼女たちはまだまだ成長途中です。社会人としてまだまだですし、正直切り盛りができるくらい力はつけておりません・・・

蔵元レストラン世嬉の一は、私の母がつくったレストランです。郷土料理を定着させ、当時はだれもやらなかったお餅やはっと鍋をレストランメニューに導入しました。食を提供するだけでなく、地域の食文化を伝えるレストランということで多くのお客様から支持を得て、大きくなりました。一時は当社のもっとも大きな部門でした。ただ、母が女将としてリーダーシップを発揮し、30年営業していましたので、その技術とリーダーシップにあぐらをかいて環境整備や人の育成がおろそかになっていたのかもしれません・・・

今回、すぐに人の募集をして今まで通りの営業をすることも可能ですが・・・このような状態になったのも、もう一度足元を見ろと神様が教えてくれたのかもしれません。

そう思うと、このレストランを再度構築しなおそうと思いました。
リストラクチャリングですね。リストラ・・・スタッフを首にするわけではありません。スタッフたちと再度これから10年どのようなレストランにしたらよいか、どのようなスタッフを採用し、どう育てていくかなど、ゆっくり考えスタートしたいと思うようになりました。再構築です。
スタッフたちと勉強する時間も創りたいと思っています。
そう考えた時、限られたスタッフでフルに営業することが不可能だと判断しました。これからの営業は下記の通りにします。

1.昼のみの営業(11時~15時くらい)で夜の営業を辞めます。
(いままで予約いただいた分はしっかりやります。ただ、今後しばらく数か月?夜のご予約を取りません・・・これから忘年会なのですが(笑)、昼営業した後、スタッフたちと今後のレストランの在り方など勉強会を開催します)


2.ある一定の予約が来てしまったら、そこまでの営業とします。
(今までは、ご予約がいっぱいでもお食事が終わったらすぐに片付け、次のお客様をお入れしてました。隣の蔵も使用し、披露宴を受けながら、レストランホールの営業もしました。今後は結婚式等が入ったら、ご予約を受けられない日が出てくると思います。)

3.定休日をつくります。
(今までは、毎日営業でした。スタッフは交替で出勤しますが、繁忙期になるとリーダークラスはなかなか休めず出勤するときもありました)

上記の3つを行うと、戻ってきた売上もまた下がってしまいます。ただ、今後10年を考えるとレストランを時代に合わせて変えていくことが必要と思い決断しました。お客様には、当社に来られても食事ができないときもあるかもしれません。本当に申し訳ございませんが、その分1年後、3年後とさらによりよいお店に進化しておりますので、ぜひご理解いただければ幸いです。

GO TO EATの真っただ中、また、東北の観光シーズンの真っただ中でお客様からのご予約をお断りするのは非常に心苦しいのですが、なにとぞご理解のほどよろしくお願いします。

今、裏手の一部を農園にしようと取り組んでいます。来年度は新しいレストランに変わると思います。今後ともよろしくお願いします。



Posted by sekinoichi at 05:58